ワルディーの京都案内

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2016/04/06
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テーマ: 癌(3513)
カテゴリ: 癌治療情報



≪2016年1月6日の記事≫ 

 乳がんが見つかった東京都杉並区に住む会社員の女性(49)は2012年1月中旬、JR東京総合病院(東京都渋谷区)で乳房を一部切除する手術を受けた。退院日が迫るにつれ、気分が沈んでいった。

 「入院中は食事も出てくる。でも退院したら、治療を考えながら1人で就活する日々が始まるな」

 手術から約1週間後の退院の日。1人で電車に乗って、自宅に帰ると、部屋はひんやりとしていた。寂れた駅に入った時と同じような感覚だった。「昔、一緒に暮らしたおばあちゃんがいてくれたらな」と、ふと思った。

 手術など治療費の一部は民間保険でまかなえた。でも貯金はほとんどなく、生活費を稼ぐ必要がある。すぐに失業手当を申請した。

 2月からは、がんの再発を防ぐため、飲み薬や注射による薬物療法を開始。平日は病院に行き、放射線治療も受けた。だるさや吐き気、めまいなどの副作用に悩まされながらも、都内のハローワークに通った。

 就職先が決まったのは失業保険が切れる間際の3月下旬。都内にある福祉関係の会社だったが、以前に比べて給料は安い。治療費のことも考え、家賃が約2万5千円安い7万円の部屋に引っ越した。

 せっかく就職した会社だったが、上司からある日、「『右腕が上がらないので判子は押せない』では困る」などと責められた。病気に乗じた「パワハラ」と感じたが、約2カ月で退職せざるを得ない状況に追い込まれた。「がん」が原因で退職したのは半年前のこと。「またか……」と落胆した。

 ただ、幸いすぐに次の仕事が見つかった。6月に都内の企業の契約社員になり、若者の就職を支援する仕事に携わることになった。

 その矢先、今度は都内の産婦人科クリニックで、子宮に異常があると指摘され、JR東京総合病院で組織検査を受けた。

 「子宮体がんです。子宮と卵巣、卵管を摘出する必要があります」。産婦人科の北條智(ほうじょうさとし)医師(52)から、そう伝えられ、書類をもとに説明を受けた。

 乳がんに続く、2度目のがん。「入院に加え、退院後も自宅療養が必要」という。短期間で再び仕事に戻れると思っていただけに、ショックは大きかった。


子宮体がんの治療方針について、医師から説明を受けた時の書類
2.jpg



 ここには健康保険から出る傷病手当金のことが書かれていませんが、どうだったのでしょうか。

 健康保険から出る傷病手当金は、仕事を休んで無給になってから1年半の間、もらっていた給与の3分の2がもらえるという制度です。会社を辞めてからも、働くことができない状況であれば、通算で1年半は支給を受けることができます。失業保険の受給の延長申請をしておいて、働ける状態になれば失業保険を引き続きもらえます。

私の例ですが、

2014年6月 長期治療が必要なことが分かる。以降会社には一切出勤せず。
2014年7月 有給休暇消化後、傷病手当金をもらい始める
2015年4月 1年契約の更新時に会社を自分の意思で辞める。
      治ったら他にやりたいこをしたかったため。
     (ただし失業保険受給に有利になるよう、会社からの契約打ち切りを待って
      会社から契約打ち切りを引き出しました。)
2015年5月 治療終了
      失業保険受給の延長申請
      以降も傷病手当金を受給
2016年1月 傷病手当金受給終了(1年半経過のため)
      医師に働ける状態である旨の診断書を書いてもらって、失業保険受給申請
      失業保険受給開始(150日間の予定)
2016年2月 61歳に達したので、老齢厚生年金(特別支給分)の受給資格発生。
      老齢厚生年金と失業給付は重複してもらえないので、高額なほうの
      失業給付受給を継続

今後ですが、

2016年5月 失業保険受給終了(150日経過)
2016年6月 老齢厚生年金受給開始
2016年?月 厚生年金フルでもらえる範囲で、もともとやりたかった観光ガイドの
      有償ボランアをする心づもり

私の場合、

給与>傷病手当金>失業給付>老齢厚生年金(特別支給分)

だったので、こういう流れに持ち込みました。

 傷病手当金はもらっていた給与の3分の2になってしまうので、この方の場合、失業給付をもらった後は、フルで働くという選択肢をとられたのでしょうね。それに、これからもフルで働き続けるには、ブランクが短い方が、求職をするにも有利でしょうし。

 私はリストラで退職金をすでにもらって前の会社を辞めていたし、ローンも払い終わっているし、年齢的に傷病手当金をもった後も、厚生年金につなげることができるというのが見えていましたので、傷病手当金⇒失業保険給付⇒厚生年金給付というかたちをとることができました。タイミング的には不幸中の幸いだったと思います。

 経済的に支援してくれる色んな制度があります。失業保険もよく気をつけないと不利な条件で会社が離職票を書いてくる場合があります(悪意があるわけではなく)。ネットなどでよく調べることが大切です。私の場合、抗がん剤治療中も、粒子線治療中も入院中PC持ち込み可能だったし、体力・症状もPC操作には問題ない状況だったので、時間をかけて調べることができ、ほぼ理想的な形で経済的支援を受けることができました。


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最終更新日  2019/03/13 03:55:46 PM
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