2016年1~2月の東儀秀樹さん(取材当時56歳)の記事です。
≪2016年2月11日の記事≫
[雅楽師 東儀秀樹さん]膝のがん(3)消えた死の怖さ
宮内庁で雅楽の 楽生がくせい だった1984年、25歳の時、左膝が痛んで入院した。屈伸するとお皿が痛かった。
母と医師が話している後をつけ、盗み聞きしてしまった。「本人には言えないが……」。医師はがんの可能性を母に伝えていた。当時、患者へのがん告知はあまりなかった。
「若かったので、あと1年ももたないで死ぬんだろうな、と想像しました」。医師や看護師に「どのくらい生きられるか教えて」と頼んでも、「がんじゃないから」と硬い表情で微笑するだけだった。裏では、延命のため、足を付け根から切断する検討も進んでいた。
「そんなに長くないが、死ぬまで一生懸命生き、完全燃焼しよう」。冷静になって、そう思うと、死の怖さがなくなった。曲のフレーズが浮かぶと、五線紙に書いた。お見舞いの花が絵になると思うと、スケッチブックを広げた。見舞客との時間も楽しんだ。
「わくわくする毎日を過ごしていました。すると、医者が首をかしげる奇跡が起き、検査でがんの可能性を示す数値が下がって、がんが消えてしまった」
数年後、再び同じ所が痛んだ。検査で、がんと思われるカゲが見つかった。医師は、膝の患部を切る手術を勧めた。「大丈夫という確信はなかったが、『しばらく様子を見よう』と決めました」。“達観”すると、がんがまた消えていった。
>がんがまた消えていった。
1回目の記事のコメントを繰り返します。ただ、少しだけ書き足しました。
なかには、何もしないで、「がん」が消える方もごく僅かにいらっしゃるようです。ですので、自然治癒を目的に治療を受けないという選択をする方も多いようです。しかし、自然治癒は本当に稀な症例です。高齢や体力的な問題で、治療しないで「がん」と付き合いながら生きていくという選択はあっても、自然治癒を信じて治療をしないという選択には賛成できません。もちろん、進行が遅く、かつ転移の可能性が低いということであれば、様子を見るということでいいと思いますが。
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