ワルディーの京都案内

ワルディーの京都案内

2017/02/05
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テーマ: 京都。(6081)
カテゴリ: 講演会
2017年 2月5日(日)】

 2日連続OFF日の第1日。昨日の養徳院の受付初体験が堪えたのか、朝起きたら疲労感が残っていました。そういえば、昨夕帰宅後も、最後の締めのときのドキドキ状態が取れていなかったためか、脈拍が86と異常に高かったです。

 今日は以前申し込んであった「上京文化絵巻 第5巻」と題する講演会に家内と出かけました。1月2日の梅宮大社への初詣以来の家内同伴での遊び外出です。無料で利用できる相国寺境内の駐車場に駐車して、会場の上京区役所総合庁舎へ。上京区役所は、レトロ建築だったのですが、2015年に建て替えられました。


旧上京区役所(昭和12年建築)

20170205-上京区役所.jpg
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E4%BA%AC%E5%8C%BA


現在の上京区役所(2015年竣工)

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http://century-21.cc/w/blog1/kyoto/206.html


 今回の講演会のプログラムは

【上京文化絵巻 第5巻】

 第1部 「相国寺の歴史について」矢野謙堂氏(臨済宗相国寺派教学部長)

 第2部 「上京の文化財」有馬頼底氏(相国寺派管長)


 無料です。ですので、申し込んだのですが。

 最初の挨拶が、上京区文化振興会会長を務めていらっしゃる冷泉貴実子氏、そして有馬頼底氏と、京都を代表する方々のお話を無料で聞けて、しかも、相国寺特別拝観と承天閣美術館の無料拝観券付きという超お得な講演会でした。


プログラム
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招待券
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 第1部の相国寺のお話は、色々新しいことを知ることができました。

・昨年平成28年は臨済宗開祖の臨済義玄没1150年
 「喝!」を最初に使ったのは臨済義玄

・末寺が14,500と最も多いのが曹洞宗(これは意外でした。回りに宗旨が曹洞宗という人が
 ほとんどいなかったため)。次が真宗大谷派で10,350。ちなみにコンビニが42,500。
 臨済宗は4,500。うち妙心寺派が3,500。次が南禅寺派の500。相国寺派は94。

・相国寺開山は夢窓疎石。7人の天皇から国師号を賜ったので、七朝国師とも。
 三重県(私の出身県)出身。

・足利義満は春屋妙葩(普明国師)に開山になることを要請したが固辞。
 妙葩の師、夢窓疎石を開山とするなら2世になると返事。
 そのため、夢窓疎石が開山。
 1351年 夢窓国師没
 1385年 春屋妙葩没
 1392年 相国寺創建(夢窓疎石も春屋妙葩も相国寺創建時に亡くなっていた)
 1407年 相国寺落慶法要 三世常光国師が導師

・山号は萬年山。境内に松が多いため。平和が続くことを祈って。
 山号は中国ではお寺が山にあることが多く、同じ寺名も多くて
 区別するために山の名前を前に付けたのが始まり。
 「相国」は左大臣のこと。国をつかさどるという意味。開基の足利義満が
 左大臣であったため。中国には大相国寺があった。
 「承天」は後小松天皇の勅命を受けたので。

・境内4万坪だが、創建当初は132万坪あった。塔頭は現在17。
 法堂の再建は徳川家康の命を受けた豊臣秀頼。財を使わすため。
 開山堂には夢窓疎石が祀られている。龍淵水は御所に入って御用水となっていた。
 七重塔は火災で焼け、2度再建された。2回目は金閣寺の地。
 相国寺近くには、塔之段町という地名が残る。

・五山制度はインドの天竺五山に始まる。
 足利義満は相国寺を第1位にしたかったが、南禅寺が亀山法皇による天皇家由来の
 寺だったので、五山之上とし、祖父(足利尊氏)が開基の天龍寺を第1位とし、
 相国寺を第2位とせざるを得なかった。

・相国寺は僧侶の登録・住持の任免などの人事を統括する僧録司の役職を担った。
 鹿苑院の院主が僧録司を兼務するようになった。

・五山文学は一山一寧、虎関師錬、絶海中津(相国寺6世)、横川景三(相国寺79世)など。
 横川景三は室町幕府8代将軍足利義政の側近、外交・文芸顧問。五山送り火の
 横川景三の「大」の字のデザインは五山送り火の「大」の形のもとになったという。
 五山送り火は足利義政が子・足利義尚(第9代将軍)の早世を悼み命じたのが始めとも。
 義尚の墓は相国寺にあり、五山送り火はその方向に向いているとも見える。

・明治時代126世荻野独圓が廃仏毀釈に対抗した。
 1889年伊藤若冲の「動植綵絵」30幅を1万円(今なら大金)で皇室に献納し、
 そのお金で1万8000坪の寺領を買い戻した。

・明治時代から妙心寺派の長を管長と呼び、現在の有馬頼底氏は第7代管長。
 相国寺132世でもある。


 第2部の有馬頼底氏のお話は、「上京の文化財」というお題だったが、それにとらわれないお話でした。北朝鮮に行ったときのお話し、安部首相とのお話しなどを交えながら、文化財の重要性について触れられ、我々の持つべき心がけについて述べられました。ユーモアにあふれ、示唆に富んだお話でした。

 午後3時半の終了予定でしたが、講演は20分ほど超過しました。予定通り終わっていたら、いただいた招待券で承天閣美術館の伊藤若冲展を見に行く予定でしたが、終了が遅くなったので、それは止めました。帰路にある「阪急オアシス西院店」に立ち寄って帰りました。「阪急オアシス」は普段行きませんが、義父にもらった阪急百貨店の商品券があったので立ち寄りました。いつもと景色の違うスーパーでの買い物で、家内は少しテンションが上がってました。

阪急オアシス西院店
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最終更新日  2019/05/25 01:24:50 AM
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