ワルディーの京都案内

ワルディーの京都案内

2017/05/13
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テーマ: 京都。(6074)
カテゴリ: 京都歩き
2017年 5月13日(土)】

 午後からの 「上京探訪」第2回の講演会 の前に、家内と上賀茂神社の境外摂社の大田神社境内にある、 「大田ノ沢のカキツバタ」 を観に行きました。

 大田神社近くでコインパークを探しましたが、見つからず、上賀茂神社の駐車場に駐車し、社家が並ぶ街並みを歩いて大田神社に向かいました。


社家の街並
 上賀茂伝統的建造物群保存地区に指定されています。





 大田神社に到着。

 参道の脇の「大田ノ沢」では、約2000平方メートルの敷地にカキツバタ約25,000株が自生して、 「大田ノ沢のカキツバタ群落」 と呼ばれます。この大田ノ沢は平安時代からの名所とされ、平安時代に詠まれた和歌に次のものがあります。

 神山(こうやま)や
  大田の沢の かきつばた
   ふかきたのみは 色にみゆらむ 
藤原俊成

尾形光琳 『燕子花(かきつばた)図』 のモチーフになったとの言い伝えもあります。

  毎年5月上旬から中旬にかけて開花します。

 大田ノ沢は古代に深泥池と同様に沼地であったといわれ、かつて京都盆地が湖であった頃の面影を残すものであるとして、カキツバタ群落とともに、昭和14年(1939年)に 国の天然記念物 に指定されました。

 一昨年から鹿の食害が深刻になったようですが、ネットを設置するなど懸命の努力がされて、今年は多くの花が咲いたようです。義務ではありませんが、杜若の協力募金(300円)が入り口に置かれていて、毎年多く咲き続けることを願って協力させていただきました。






 カキツバタ(杜若)はアヤメ科アヤメ属。湿地に群生し、5月から6月にかけて紫色の花を付けます。外花被片(前面に垂れ下がった花びら)の中央部に白ないし淡黄色の目型の斑紋があることが特徴で、これによりアヤメやハナショウブと見分けることができます。

 「カキツバタ」の名は、かきつばたの色(青紫)を染み出させ布などに書き付けた、つまり衣の染料に使われたことから「書付花」と呼ばれていたのがなまったものです。

 漢字表記の一つ「杜若」は、本来はヤブミョウガという別種の漢名(「とじゃく」と読む)でしたが、カキツバタと混同され使われたもの。


 続いて、 大田神社 に参拝しました。

 祭神は 天鈿女命 (あめのうずめのみこと)。創始年代は不明。五穀豊穣を願ってこの地の地主神を祀ったのが始めといいます。のちに上賀茂神社の境外摂社となり、上賀茂八摂社の一つに数えられます。寛永5年(1628)には本殿と割拝殿が造替されました。




白鬚社 - 祭神:猿田彦命(さるたひこのみこと)
 摂末社の一つ。他の摂末社も含め、上賀茂神社の境内末社にも指定されています。




 近くに 「北大路魯山人誕生地碑」 が立ってました。その横の説明板の全文です。

 北大路魯山人は明治16(1883)年3月23日、ここ上賀茂の地で生れた。15歳で当時流行の「一宇書き」で次々と受賞を重ね、一字書きの名手として名をあげるなど、年少時代から非凡な才能を発揮した。明治37年(21歳)に、日本美術展覧会に隷書「千字文」を出品し一等賞を受賞。その後、書や篆刻、刻字看板を制作し、併せて古美術と料理にも興味を持つようになった。
  大正14年(42歳)に東京で「星岡茶寮」を開設し、仕入れ、調理などに卓越した技量を発揮して、美食家としてもその名を世間に知らしめた。昭和2年(44歳)に星岡茶寮で用いるため、北鎌倉に「星岡窯」を築き本格的に作陶を始め、多数の優れた作品を残した。
 魯山人は、書、篆刻、陶芸、料理など幅広い分野で人並み外れた優れた業績を残し、昭和30年(72歳)に重要無形文化財(人間国宝)の認定を打診されたが、固辞した。美の追求に一生涯を掛けた偉大な巨人であったが、世間の名声にはまったく無頓着であった。昭和34(1959)年12月21日、76歳で横浜の地で逝去し、京都西賀茂の小谷墓地に葬られている。




 「上京探訪」のセミナーに向かいました。




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最終更新日  2019/05/31 08:34:48 AM
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