嫁 ｖｓ 嫁 ｖｏｌ．５
義妹は数年前から【腎臓】が悪い。 どのぐらいの数値で悪いのかは
込み入った事だろうから聞かないし 聞こうとも思わない まぁ
先方も話さないんだから そこまで 根掘り葉掘り聞く事もないだろうし
話したきゃ子供じゃないんだから話すだろうし ただ「悪い」
と言う事だけは 結婚前から知らされていた。
私の実姉も一時期腎臓が悪く 使っている薬の為に 泣く泣く子供を堕した
経験がある。 腎臓の薬は 体内の子供にどんな副作用を起すかわからない
薬が多く 危険性でいうと７０％近くが危ないと言われていたのだ。
姉も結婚してから なかなか子供が授からず 流産もしたし 泣く泣く堕した
過去もある ほとんど 実姉夫婦は諦めていた それから 数年・・・
薬を変えて体内に残る残留の薬を薄め お医者さんが太鼓判を出して数年目
やっと 子供を授かった。 そして 今 一男一女に恵まれた。
そんな経緯を身内がしていたので すぐにすぐ 子供を産むのには
私も義母も心配はしていた。 今や４０代で初産も珍しくない時代・・・
まだまだ ３０代前半。 子供の安全と母体の安全を優先して
そんなに急がなくても 数年後でもいいんじゃないのかしら？ と・・・。
でも やはり欲しい気持ちが勝ったのでしょうね 結婚式後 すぐに妊娠
昨年 Ｈ１５・９上旬に 男の子を出産した。
昨年 １１月頃 実家で義弟夫婦と遭遇した事があった。
その日は 義母が「庭にある柿木の手入れ」を 旦那様に頼んで欲しいと
数日前から言われていたので ゆっくりしたい旦那様の お尻を叩いて実家に行った。
義母は毎年【吊るし柿（干し柿）】を 庭の渋柿で作っている。
ご近所や友達も 毎年楽しみにしていて 今の家に移ってからの
「毎年恒例の行事」でもある。 義母がまだ元気で 自分で何でも率先して
やっていた頃は 私も手伝いはしなかったが やはり 片手が不自由で
いくら器用に包丁を操り皮をむく と 言っても 精神力や剥ける限度もある。
危ない事を黙って見ている事もできず ２年前あたりから 娘と２人参戦
する事になっていた。
もちろん 庭の柿の木は義母が剪定できない時は 義父がしていたが
この年は仕事が忙しく 出来そうもなかったので 家に呼ぶ口実と共に
我家に白羽の矢が立ったわけである。 そんな時に たまたま バッタリ
実家でであったわけである。
たとえ１個でも多く剥いておいてあげなきゃ・・・ と 娘と２人で言葉も
少なく せっせとオコタに入って皮をむき続ける・・・ 私の体も 長時間
座っておくには 辛い状態であり かと言い まだ この頃は 私達家族と
義母しか お腹の赤ちゃんの事は 知らせないでいた。 義母にだけは
先に話をしたのは やはり 月に数度の【お供】の時に 辛かったのも
あるからだ。
この時にはすでに【妊娠の異常】が 自分でもお医者さんにも解っていた。
先の２人の時とは比べ物にならない「つわり」 食べれない日も数日続く や
意味不明の下腹部痛。 そして 間隔をあけたように続く出血・・・ 長時間
座っていることが出来なく いつも通りの速さで歩く事すら出来なくなっていた。
それに 子供を産んだ事があり 感のいい人だから 多分 その時に
言わなくても しばらくしたら 家族の気の配り方や 私の動き方が
おかしいので すぐにわかると 思ったのもあるからである。
先に白状（！？）しておかないと 行く先 知れた時には とんでもない
対応が待ち受けているのも確かであった。
義母もそれなりに 腰を伸ばす私に対して 申し訳ないのか 余っている包丁で
むき始めた。 でも 主婦として１年経過した義妹は 包丁を持つどころか
横から見下ろし
【 まるで 田舎の風景見てるみたい♪ 】
とだけ ケラケラ笑いながら言い 触ろうとも お手伝いしますとも言わなかった。
それに対し 我家の旦那様はムカついたのだろう・・・ 家では包丁も持たない人が
余った包丁で せっせと私の真向かいに座り 無口で眉間にしわを寄せてむき始めた
・・・ 感情は表に出さない人だからこそ その行動は １０年近く一緒に暮らして
来た私や娘には 怖い行動に写った。
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