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国内大手投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(AP)が、投資先の一つである東京スター銀行の株式を手放すことを決めた。背景にあるのは、東京スターの業績不振だ。 APは2008年に東京スターの株を取得する際、あおぞら銀行や新生銀行、地方銀行などの銀行団から融資を受けて買収資金の一部を賄った。 その利払いについては、東京スター株の配当を充てる契約になっていたが、東京スターは09年度決算で赤字に転落。10年度中間決算でも、軒並み好調だった銀行界で数少ない赤字行となり、配当を続けることが難しくなっていた。 銀行団関係者によれば、そのことが原因でAPから銀行団への利払いも滞りがちになり、融資の際の制限条項に抵触、今後の返済について話し合いが持たれたのだ。その結果、APは東京スター株を銀行団へ譲渡し、銀行団はその株を受け皿ファンドに移し替えることにしたのだという。 ところが「これは単なる時間稼ぎにすぎない」と、事情に詳しい関係者は語る。 じつは今回の一件で焦ったのは新生銀だった。というのも返済が滞れば、APへ貸したカネが不良債権化してしまうからだ。 そうなれば返済の優先順位が低い新生銀は、多額に及ぶ貸倒引当金の積み増しを迫られる。これは10年度の当期純利益を100億円と予想している新生銀にとって、大打撃となりかねない。 そこで損失の表面化を先延ばしするために、まるでDES(債務の株式化。デット・エクイティ・スワップ)のような手法を用いることにしたというのだ。 これにより、銀行団がAPに貸したカネと東京スター株を交換すれば、「APから銀行団へ株の器を移し替えるだけで、債権放棄も引当金の積み増しも、しなくてすむ」(銀行団関係者)というわけだ。 とはいえ最終的な損失を免れるためには、「東京スターの経営を立て直し、再上場させて株を売り抜けるしか道はない」(地銀幹部)。ところが「公的資金の返済も終わっていない新生銀やあおぞら銀に、その能力はない」(同)と、周囲の目は冷ややかだ。 それを裏づけるように、舞台裏では東京スターの経営者とスポンサーを探すのに奔走し、時間を要した。具体的なオファーを出した人物も複数いた模様だが、いずれも交渉は難航したという。 複数の銀行に影響が広がりかねないため、金融庁も一枚かんでいるようで、「公的資金が入っていた主要行の処理が一段落し、当局が残りの注入先銀行の整理に乗り出すのでは」(大手行関係者)と見る向きもある。今回の騒動が不振にあえぐ銀行をめぐる、新たな再編の口火となる可能性も高い。(「週刊ダイヤモンド」編集部 鈴木崇久)新生銀行はもと長期信用銀行。外資と公的資金が入って新生したはずなのですが、融資先の金回りがよくないようです。そこで融資先がてこ入れしている東京スター銀行の株を買いましょう、それであんたも一息つけるでしょう、という記事ですね。いわば、現金の代わりに株券で借金を返してもらうわけですが、現金化できない株券はただの紙くず。そこで「東京スターの経営を立て直し、再上場させて株を売り抜けるしか道はない」(地銀幹部)。ところが「公的資金の返済も終わっていない新生銀やあおぞら銀に、その能力はない」(同)と、周囲の目は冷ややかだ。となるわけです。国から借りた金も返せないのに、よそ様の支援なんかできるのかと。振興銀行が破綻したのは記憶に新しいところなので、りそな銀行や新生銀行がすぐに潰れることはないでしょうが(あったら国会が紛糾します)、政界再編のみならず、銀行再編の足音も、静かに近づいてきているようです。とはいえ、新生銀行の最大の魅力は年利0.3%の2週間定期(ただし100万円以上)。不具もこれから口座を作ろうとしているだけに、頑張ってほしいものなのですが…。
2011.01.31
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まずは古いニュースから。すき家、吉野家、松屋/1月11日から牛丼値下げセール(商品 / 2011年01月06日)大手牛丼チェーンのすき家、吉野家、松屋フーズは1月6日、1月11日から17日まで牛丼の値下げセールを実施すると発表した。主力の並盛りの価格はすき家が250円、吉野家が270円、松屋が240円で松屋が最安値となった。値引幅では、最大手のすき家が牛皿、牛皿定食などを除き一律30円引き、吉野家は牛丼・牛皿・牛鮭定食・牛サラダ定食などを含め一律110円引き、松屋も牛めし・牛めし野菜セット・同豚汁セットなどを含め80円引き。値引幅では吉野家の110円が最大で、すき家の30円が最小となった。すき家では、その他に牛丼類全品も謝恩価格の30円引きで販売する。ミニは200円、大盛350円、特盛450円、メガ580円。吉野家は、牛丼並盛は270円。大盛370円、特盛520円、牛鮭定食390円、牛鮭サラダ定食470円などで販売する。そば処吉野家でも謝恩セールを同時開催し、そばセットを110円引きで販売。松屋フーズは、大盛340円、特盛440円、牛めし野菜セット380円、同お新香セット360円、同豚汁セット460円などを展開する。近畿2府4県(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県)の店舗でも期間限定で牛めし(並)を 240 円で販売する。久しぶりに、すき屋へ行ってきました。メンマ牛丼を註文しました。ピリ辛で美味しかったです。とこう書くと小学生の作文ですが。もうひとつ。ありがたい心遣いがありました。お箸のほかに、プラスティックの赤いさじが用意してあったのです。何でそれが? と一般の人は思うでしょうね。けれども、不具のように手が不自由な人間にとって、ライスではなくご飯を食べるのは結構大変なのです。お茶碗を持ち上げて食べることができない。ましてや丼飯は。牛丼は決してきらいではないのですが、お箸では食べにくいのです。だから不具は、外食と言えば昔からラーメンかカレーでした。昔のように人目を気にしたりはしませんが、丼飯の完食は、正直言って面倒です。どうしても、最後は丼の内側に、にきびのようにご飯粒が残ってしまう。それを一粒一粒つまんでいくわけです。おわかりでしょうか。プラスティックの赤いさじがありがたい、と書いたわけが。プラスティック、というのがまたいい。普通のスプーンだと、金属の感触がつめたくて丼飯に合わないのです。個人的な理想を言えば、木のさじが一番いいのですが。勿論、すき屋さんの真意は知りません。また、吉野家さんも今年になって行っていませんので、あるいはもう同じ事をしておられるかもしれません(松屋さんは近所にないのでわかりません)。要するに、勝負は値段だけではない、ということです。(お金を落としてくれる)お客様への心遣いが常連客をつくるのですよ、と偉そうに身障者の立場から説教しているわけです。ついでに。ずいぶん昔の話で恐縮ですが、地元の和民も最悪でした。オープンなのはいいとして、註文が飛び交ってうるさくてしょうがなかったのです。なぜそれが?と聴覚過敏でない人は言うでしょう。自閉的傾向のある人ならきっとわかっていただけるでしょう。バリアフリー、とよく言います。ユニバーサルデザイン、とよく言います。目に見えるバリアフリー、目に見えるユニバーサルデザインは、わかりやすいものです。しかし目に見えないバリア(障壁)、見えにくいバリアは、言いにくくてもこちら側が発信しなければ相手に伝わりません。いつの間にかこのブログも日に延べ三桁の方がご覧になるようになりました。不具の影響力など高が知れておりますが、この件につきましては、訪れてくれた皆さんが真剣に考えていただくことを切に望みまして、本日の日記を締めさせていただきます。
2011.01.30
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「雪の降る日」以倉 紘平一九七〇年 大阪で開かれた万国博覧会で五千年後の人類に届けるタイムカプセルが埋められたそのなかに東京都板橋区の小学校四年生林雅幸君の作文が収められている <五千年後のみなさん、今日は。 一九六九年一月二十九日、 東京にはめずらしく雪がふっている……>たしかそんな書き出しの作文だった五千年後にも雪は降っているだろう四十六億年の歴史をもつ地球の営みからすれば五千年後の地上に雪が降らないことはありえない私は改めて自然の営みの悠久さを思いながら五千年後の列島に静かに落ちる雪を思ってみるその頃も日暮というものがあるだろうしかし灯の入った玄関で外套(コート)の肩先きにかかる雪を払うしぐさや外の雪を感じつつの夕餉や帰宅を案じる心などというものはあるだろうか二十世紀後半の人間の感情生活を理解するには膨大な注釈が必要だろう雪の降る日の人間のいじらしかった生活人類はしかしとっくに滅びているだろうしたがって注釈も書かれないだろうただ雪だけが小さな惑星の一隅で降っているだけだろうその時私の魂のかけらがふぶきのなかにまじっていたとしてももう何ひとつ思い出せないだろう------------つながりでもう一篇。この詩を読んで不具は思わず「核の冬」を連想しましたが、みなさんはいかがだったでしょうか。今日は二〇一一年一月二十九日。奇しくも窓の外は雪であります。…
2011.01.29
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生徒を愛するなら、先生はやはり先生でなければならない。
2011.01.28
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大雪の日に、それでも学校に来た生徒たちと観た映画。(というか生徒も先生もそろわないので苦肉の策として)ネットで検索すると、ここに詳しいレビューがあったので書く気をなくしました。ほとんどおっしゃるとおりだと思いますが、いい歳した大の男がひとりで観る映画ではないようです。とはいえ、ディズニーのアニメよりもはるかに面白く鑑賞しました。【送料無料】スパイアニマルGフォース 【Disneyzone】
2011.01.27
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たとえばこんな風。朝起きて:パソコンのメンテナンス車に乗って:郵便局に荷物を取りに行く→各種金融機関の通帳記帳→歯医者さん→図書館(返却、継続、相互貸借依頼、食事)→通帳記入続き→病院(家族の見舞い、洗濯物の交換、入院費支払い、確定申告用オムツ使用証明書依頼)そんなこんなでもう午後五時過ぎ。休みの日も、というか休みの日だからこそ、はずせない用事がいろいろあります。ゆっくりできるのは、やっぱり日が沈んでから、ですね。
2011.01.22
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昔は問診票、と書いたものですが、最近は問診表という記載が多くなりました。これも時代の流れでしょうか。生徒に聞くと、問診表など書いたことがない、といいます。病院にはいかないから、といいます。そんなこといったって、みんな年をとるんだから、そのうち病院のお世話になるよ、といっても、「絶対に行きません」と言います。ということで、国語の時間に問診表を書く授業をしました。○で囲むのが大半ですから、住所と名前が書けるうちの生徒のレベルなら、本物の問診表でもそれらしくでっちあげるのは可能です。可能ですが、意味がわからないとつまりません。そこで、2コマに分けて、最初の時間は心臓、肺、肝臓、腎臓などの臓器の位置と漢字の読み、内臓の仕組みについての簡単な授業をしました。2コマ目は、前回欠席の生徒のために簡単な復習をして、健康保険証の話や問診表を読むために必要な漢字の読みと意味の学習をした後で、実際の問診表に書いてもらいました。作ったものではなく、インターネットからダウンロードしたものです。できるだけ実物に触れてもらいたいからです。もちろん、二時間程度の授業では、定着は難しいでしょう。ですから、「通知表に書くぞ」と言って(実際そのとおりなのですが)生徒にはっぱをかけ、漢字と問診表の宿題を出しました。学校では同時期に性教育の授業も行っています。国語の授業なので性については触れませんでしたが、関連性は意識してました。つたない授業がどれだけためになったかわかりませんけれども、あの子たちが社会人になって病院にかかって問診表を書くときがきて、「あ、やったことある」と思い出してもらえれば、不具はそれで本望です。
2011.01.21
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不具はたいへん罪深い人間である。もっとも罪深いのは、自分の罪深さを忘れたような言動を、あまりにもしばしばとってしまうことである。
2011.01.18
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仏教は生きることを苦しみと説き、その苦しみから解放される方法を示した、たいへん心理学的な宗教である。八正道などは、さしずめポジティブ・スパイラルの典型だろう。けれども、全ての人々がそうした自力本願によって救われるとは言いがたいのではないだろうか。イエスは言われなき迫害を受け、非業の死を遂げられた。同じように不具の父もいわれなき病のために苦しみ、入院している。とても八正道で救われるような状態ではない。同じようにうちの学校でも、いわれなき知的障害をもつ生徒がたくさん学んでいる。知的障害があるからといって不幸だとは限らないが、すくなくともそれがいわれなき十字架であることは間違いない。すなわち不具はどうしても、父や生徒たちの姿を、キリストの御影と重ね合わせずにはいられないのである。…
2011.01.17
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西洋の精神文化は無実の罪で死刑になった二人の男性に負うものが大きい。言うまでもなくソクラテスとイエスである。二人とも、自分の手で書いたものが何もなく、その死を悼んだ弟子たちによって、言動や人柄が偲ばれるだけである。東洋では釈迦と孔子がそうだった。ただ西洋の二人の場合、何の罪もないのに殺された、という事実がとても胸にこたえる。ソクラテスはまだしも、イエスは死んだとき何歳であったか。また、どれほど人の子としての尊厳を踏みにじられ、惨めな最期を迎えなければならなかったか。そうしたことを考えながら新約聖書に向かうとき、不具はこの人になら騙されてもいい、とよく思う。勿論、かつて教会が狂気の独裁者と握手した事実はある。たとえ「われらに負い目あるものをわれらの許したるごとく、われらの負い目をも許したまえ」とあってもだ。だから洗礼を受けることは当分、ないだろう。それでも、親鸞にはまことに申し訳ないけれども、世俗化したうちの近所のお寺(原理主義者を見ればわかるように、宗教が世俗化するのは一概に悪いことばかりでもないのだが)の墓に入るよりは、キリスト教徒として死にたいと思わないでもないのである。
2011.01.16
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早い。田舎の地方都市といえども、早い。いつも世話になっていた自転車屋さんが学習塾に、カレー屋さんが居酒屋さんになっていた。不況の波、おそるべし。
2011.01.15
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家族愛+スラプスティック・ギャグ+クリスマス。子どもから大人まで楽しめる現代のクリスマス・ファンタジー。最後のオチが漫画的。邦題にするなら『まさかまさかのお留守番』かな。友達の家で鑑賞したけれど、こういうのはやっぱりクリスマスに観ないとね。ただ個人的に何度観ても飽きないのは『34丁目の奇跡』のほう。それにしても、買っても安いんですねえ。 【中古】LD ホームアローン劇場公開版ビスタサイズ【画】
2011.01.12
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苦しいからといって、何かをやめるのは、苦しみから逃れる道ではありません。友達にいじめられて、学校に行くのが苦しい。そのとき「学校に行かない」というのが答えではありません。学校に行かずに、家にじっとしているのも、なおさら苦しいのです。どちらでも、同じ苦しみがあるということを知る必要があります。さまざまな苦しみのなかから、自分にとって有意義な苦しみを選びましょう。アルボムッレ・スマナサーラ『ブッダの教え一日一話』よりもとより、不具が(いずれ)今の仕事を辞めようと思っているのは、夢を実現するためです。その夢は、うちの生徒たちとの付き合いの中で生まれたもの。公務員のままでは実現できない種類の夢なのです。それでも。辞め時を模索している頭のなかに、「逃げ」の気持ちがまったくないとは言いません。学校を辞めたからといって家で「ぶらぶら」するつもりはないのですけれども。それでも、辞職に当たっては周到な準備が必要です。リスク・コントロールの観点からも、今はまだ、望ましくありません。ただし。そのときが来たら、より有意義な苦しみを選ぶのに、躊躇はしないでしょう。もともと、不具は生粋の教師ではないのですから。…
2011.01.11
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パトグラフィ、とは病跡学、と訳します。もっとわかりやすく言えば精神病理学、とでもいうのでしょうか。ただ病跡学という場合、特定の個人(ここでは「天才」)の生い立ちやら家族関係やら精神心理状態やらを分析して、なぜこの人はこうなったのかを解き明かすという意味合いが強いようです。どこかで聞いたことのある著者名だな、と思ったら、足利事件で菅家さんを「代償性小児性愛者である」と断じた方でした。まあそれは置いておくとしても、先生よほど天才がお好きなようで、『天才の精神分析』なんて本も多数あります。いうまでもなくこの分野の古典はクレッチマーの『天才の心理学』でして、福島先生はそれにフロイトの精神分析を掛け合わせ、さらに日本の天才たちを精神病理学的に分析したところが独自性というか、この分野の権威になられたゆえんでしょう。精神分析学は良くも悪くも物語的です。現在フロイトにはいろいろな立場から批判がでていますが、今それについてここでコメントするのは差し控えましょう。ただ、宮沢賢治との出会いから始まってさまざまな天才たちの足跡を精神病理学的に分析する著者の道筋も、多分に物語的だと思う、と書くにとどめておきます。さらに言うなら、先生がこの本を書かれた当時(1984年)、発達障害という言葉はかけらもありませんでした。天才必ずしも発達障害者ならず、ではありましょうが、従来精神病者乃至精神病質と考えられてきた天才の心理学を、「発達障害」という視点からあらためて分析するのも、有意義なことではないかと思います。大掃除してたら出てきた本ですが、「水とりゾウさん」の中身がこぼれてびしょびしょになっていたので、読了後処分することにしました。処分本No.206。宮沢賢治石川啄木ダーウィンエジソン空海エドガー・アラン・ポーボードレールストリンドベルクスウェーデンボルグ古賀春江(画家)ジャン・ジャック・ルソー(パラノイア)ゴッホゲーテ(双極性障害)夏目漱石フーゴー・ウォルフ(音楽家)シューマンチャイコフスキー(双極性障害、同性愛者)ムンク三島由紀夫ヴィルヘルム・ライヒ(性の解放)アラビアのローレンスモーツァルトドストエフスキー(てんかん)ストラヴィンスキー(音楽家)カフカグスタフ・マーラーレオナルド・ダ・ヴィンチニュートンフロイト芥川龍之介ミケランジェロヴァージニア・ウルフ太宰治川端康成谷崎潤一郎は、どの本を読んでも、やっぱり、出てきませんね(笑)。天才の心理学価格:903円(税込、送料別)
2011.01.10
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・顔だけは笑っています親父ギャグ(笑う)・翌朝に半値で買った七つ草(雑詠)人に通じる句を作ることの難しさ。来月は「留守」「平気」「飾る」「トップ」。
2011.01.09
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これはファンタジーだろうか、SFだろうか? それとも児童文学だろうか?それともそういうものを全部ひっくるめた哲学の入門書だろうか?そうでもあり、そうでないともいえる。頁を開くとソフィーという主人公がいて、彼女を軸に物語が展開する。ところがいつの間にかヒルデという女の子が出てきて、そのお父さんが書いた物語が、われらがソフィーの出てくる『ソフィーの世界』。ではその本は「現実に存在する」本書と同じかというと、途中までは同じだけれどもその後が違う。ヒルデが読む『ソフィーの世界』にヒルデは存在しないからだ。こうした手法は、SFの愛読者にはフレドリック・ブラウンの『火星人ゴーホーム』やハミルトンの「フェッセンデンの宇宙」でお馴染みのものだ。では作者はなぜこんな手の込んだことをしたのだろうか?ひとつの答えは、「神」についてどう考えるか、という問いを立てるためだ。西洋哲学史の入門書として、本書は分厚いけれどもわかりやすい本だ。ちょっと気の利いた高校生程度の教養があれば、なんなくついてこれるだろう。ところで、西洋哲学の大きな転換点は、やはりイエスだった。それまでのヨーロッパは、ヒンズー教に代表されるインド=ヨーロッパ語的な汎神論の世界にいた。ギリシャ・ローマ神話然り、北欧神話然り。それがユダヤ教、キリスト教、イスラム教という西洋三大宗教によってそれまでの偶像が破壊または追放され、見えざるものを「聞く」文化に変容してしまったという。中世は、必ずしも暗黒ではなかった。キリスト教がギリシャ哲学と折り合いをつける大事な期間だった。であればこそ、ルネッサンスが勃興して、哲学が花開いたのだ。哲学の大きな潮流として、プラトン=ソクラテス→デカルトの合理主義と、アリストテレス→ロック→ヒュームの経験主義の流れがあるけれど、根底にあるのは「神」をどうとらえるか、考えるかということ。哲学書にはあまりなじみのないダーウィンやマルクスやフロイトに各一章を割いているのも、本書の大きな特徴だ。ついでに言うと、仏陀についての言及もある。と同時に、古今東西のファンタジーの登場人物がここかしこに顔を出す。くまのプーさん、不思議の国のアリス、赤ずきん、はだかの王様、マッチ売りの少女、クリスマス・キャロルのスクルージ、アダムとイブ、ノア、メアリー・ポピンズにシャーロック・ホームズの面々まで。これも要するに創造物と被造物の問題なのだ。そしてソフィーはもちろん、「知恵」の暗喩。ところでひとつ気になったくだりがある。引用しよう。「昔は多くの子どもが育たなかった。いろんな病気に耐えられなかったからだ。生きのびるほうが少なかったぐらいだ。近代医学はこの自然選択にある程度ストップをかけた。しかし個体が危険な峠を越す手助けをすると、長い目で見ると、人類全体の抵抗力が弱ってしまう。つまり、長い時間のあいだには、深刻な病気に打ち勝つ遺伝的な条件が低下してしまうのだ。(中略)本物の哲学者なら、これが真実だと信じたら目をそらさずに指摘しなければならない。そこからどんな結論を出すのかは、また別の問題だ」むきになることはない、と思う。いつかきっと、遺伝子工学の進歩がこの問題に片をつけてくれるだろう。 【中古】単行本(小説・エッセイ) ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙【画】
2011.01.08
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自身が発達障害者だというお医者さんが書いた、「大人の」発達障害に関する入門的な本。アスペルガーもADHDも学習障害もひとまとめにして「発達アンバランス症候群」としているところがミソ。こういう本もあるので著者の完全なる独創とはいえませんけれども、卓見だと思います。大人のADHDは治る、とありますが、これは勿論条件付。周囲の人の理解やサポート、適切な職業選択、本人の自助努力、薬物療法などを併用しての話です。なお発達障害には遺伝的要因もありますが、これは筋ジストロフィーのようなはっきりしたものではなく、さまざまな要因が組み合わさって起こる家族性のもので、多因子遺伝だと思われます。つまり組み合わせによって発症したりしなかったりすると。さらに昨今のインターネット普及によるネット依存、ゲーム依存、環境ホルモン、核家族化による虐待や育児放棄、食品添加物などなどが、後天的な「発達障害」を引き起こしている側面もあると考えられます。このあたり、『アスペルガー症候群』と併せて読むと興味深いでしょう。最後に、本書に出てくる発達障害者のリストをあげて終わります。ベートーヴェンモーツァルトレオナルド・ダ・ヴィンチピカソダリ織田信長平賀源内坂本龍馬南方熊楠【送料無料】発達障害に気づかない大人たち
2011.01.07
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『ガイドブック アスペルガー症候群』より廉価で読みやすいアスペルガー症候群の概説書。新しい分、最新の研究の知見が載っているのでこちらの方がお得だと思います。内容については、不具にとっては思い当たること満載なので、あえて書きません。ただ、著者がアスペルガー(周辺者も含む)として挙げたリストには、意外な人物や聞き慣れない名前も混じっていました。なお、本書ではアスペルガーを言語性知能比較優位、高機能自閉症を動作性知能比較優位として両者を区別しています。ビル・ゲイツイェイツ(詩人)フローベールウィトゲンシュタイン(哲学者)アインシュタイントマス・ジェファソン(アメリカ独立宣言起草者・大統領)ダーウィンキルケゴールジョージ・ルーカス本居宣長プルーストチャーチル益川敏英(整理整頓が苦手)野口英世(同上)アンデルセンアラン・チューリング(数学者)宮沢賢治グラハム・ベル三島由紀夫ドナ・ウィリアムス(境界性自閉症)アドルフ・ヒトラー井深大(ソニー創立者)エジソンウォルト・ディズニーテンプル・グランディン西田幾多郎アントニ・ガウディ(建築家)ヒッチコックゴッホユトリロ(画家)アンリ・ルソー(画家)デレック・パラヴァチニ(盲目のピアニスト)ザメンホフ(エスペラント語の作成者)マハトマ・ガンジーブラームスルイス・キャロル嵯峨山登【送料無料】アスペルガー症候群
2011.01.06
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毎日新聞 1月5日(水)19時44分配信 神奈川県小田原合同庁舎前に置かれていたランドセルは、赤い包装紙で包んだ箱に入り、ピラミッド状に置かれていた=小田原児童相談所提供 神奈川県小田原児童相談所は5日、同相談所が入る県合同庁舎(小田原市)の玄関前に元日夜、箱に入ったランドセル6個が置かれていたと発表した。箱の一つに「お年玉です 伊達直人」と、プロレス漫画「タイガーマスク」の主人公の名前が記された紙が貼られていた。先月25日にも、前橋市の群馬県中央児童相談所前にランドセル10個が置かれ、伊達直人の名前で「子供たちのために使って下さい」とのメッセージが残されていた。【奇跡は前橋から】ランドセル:児童相談所に10個 贈り主タイガーマスク 群馬県は27日、クリスマスの25日朝、前橋市野中町の県中央児童相談所の玄関前に新品のランドセル10個(計30万円相当)が置かれていたと発表した。「子供たちのために使って下さい」とのメッセージが添えられており、差出人として、プロレスで稼いだ金を孤児院に寄付したアニメ「タイガーマスク」の主人公と同じ名前が書かれていた。 同相談所によると、ランドセルは25日正午ごろ、休日出勤した職員が発見。赤と黒各5個が一つずつ真っ赤な包装紙にくるまれ、ツリーのような形に積まれていた。 県子育て支援課によると、県内の6児童養護施設に入所する18歳までの子どもは計369人(15日現在)。来年小学校に入学する児童のために役立てるという。同相談所の松場敬一次長は「サンタクロースが来たかのようだ。驚いた」と話した。【奥山はるな】 小田原では、赤い包装紙に包まれた箱の中に、黒と赤の新品3個ずつが入り、「群馬のランドセルの件、非常に感銘を受けました」「タイガーマスク運動が続くとよいですね」などとつづられた手紙が添えられていた。 漫画では、孤児だった主人公が、同様の境遇の子供が暮らす施設にファイトマネーを寄付する姿が描かれている。小田原児童相談所の高野英夫管理課長は「まさかと正直驚いた。ありがたい話で、管内の児童養護施設で新入学児童のために使わせていただきたい」と話している。【澤晴夫】-------------こころ温まるニュースですね。こういう匿名の善意って、カッコイイと思います。不具もいつかこういうことをしたいなあ、と憧れます。
2011.01.05
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母校の養護学校では、毎年5月に総会を兼ねた同窓会が開かれます。このたび不具はその会長として、会の運営の改革に手をつけることになりました。本来なら、OBが率先してやるところなのですが、いかんせん元気だった卒業生も高齢化、若い卒業生は障害が重度化してなかなか手配ができません。勢い不具が卒業生代表として、学校の職員の方と相談し、これこれこういう方向で運営をお願いします、と言うことになります。今日決めた大きな方向性としては、ふたつ。ひとつは、卒業生の会費負担をできるだけ少なくすること。なにぶんこの不況で、ただでさえ養護学校のOBの就業率は低くなっていると思われます。その分、飲食費等圧縮できる分は圧縮し、その代わりお酒やつまみ等は持ち込み可とする、と。また卒業生といってもお金のある人はあるわけで、余裕のある人には懇親会当日募金をつのる。そのお金は会則にのっとり総会・懇親会にかかる費用の赤字分に充て、それでも黒字が出る場合は、母校の設備・備品の充実を図る資金としてプールしておく。または学校に寄付する…という提案と方向性を話し合いの中でさせていただき、おおむね合意いただきました。やっぱりね。身障者と言っても、社会人ですから。互助会じゃないですけれども、助け合わなければ。それに、養護学校の教職員の方にも少なからぬ負担をかけています。してもらうばかりでは、現役職員の不満もたまるでしょう。もちろん会長である不具が率先して身銭をきらねばなりませんが、卒業生も「母校に貢献する」という態度が必要だと思います。夫婦でも何でも、お互いにメリットがあってこそ、関係は長続きするものではないでしょうか。追記。午後年休をとって、母校で約2時間。思ったより疲れて、終わったら家で仮眠してしまいました。
2011.01.05
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つづき。今日は月曜、と思っていたら火曜日だった。正月ボケしているらしい。というか、暦を見ろよ、自分。銀行で定期預金(マル優)。冬のキャンペーンで金利上乗せだとか(調査済)。その場で定期を担保に借り入れ、別の金融機関にもっていく。資産の運用のためである(詳しいことは書けません。あしからず)。さらに別の金融機関でカードローンの申請。6.5%だから、カードじゃない他行のローンと金利はあまり変わらない。自由度が高い分、こちらが便利。ただし、今すぐ借りるわけじゃなく、万一のための枠として。つかわないに越したことはないという前提で。たとえば夜中にお金をおろすとき。時間外手数料>カードローンの金利となる場合。あるいは午前12時10分にお金を借りて、日中キャッシュカードで現金を下ろし、その日のうちに返済すれば利息はつかない。そういうつかい方もあるよ、と。まあ審査に通らなければ話にならないのだけれど。
2011.01.04
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えーとですね、この本は、大変いい本です。はじめに結論ありきではなく、事象を帰納的に分析していって読者にわかるよう説明しています。読んでいて『ソクラテスの弁明』を連想しました。少々ほめすぎでしょうか。以下、自分の感想もまとめて内容を要約すると…まず基本。インフレ…お金に対してモノが少なくどんどん物価が上がる状態。デフレ…お金に対してモノが余って売れない状態。売れないから売り上げが上がらない→給料が上がらない、下がる→物が買えない、買わない→売れない、というのがデフレ・スパイラル。戦後このかた、昭和天皇が崩御されるまで、不動産価格の高騰も含めて、日本はずっとインフレでした。それが平成になってバブルがはじけてから、一転してデフレになりました。景気がよくなれば問題は解決する、とみんなが言います。でも本当にそうでしょうか。確かに景気はよくなったり悪くなったり、循環するものです。しかしそれにしては、庶民の暮らし向きは、平成の好景気のときでさえ、あまり向上しませんでした。小泉改革のせいだ、という声がします。あのせいで格差社会が広がったのだ、と。人件費が抑えられて、消費に回せなかったのだ、と。いいところをついています。確かに、金は天下の回り物。国家を人体にたとえれば、お金という血液が体中をぐるぐる回ってこそ、人間は元気になるわけです。そんなこといったって、日本には資源がないんだ。しいていえば人的資源があるだけだ。諸外国よりも品質が高いものをたくさんつくってバンバン海外に売って外貨を獲得しないと、日本にお金が入ってこないじゃないか。売るためには品質がよいだけじゃだめだ。安くなけりゃ中国や韓国に負けてしまう。人件費を抑えてコストダウンするしかないじゃないか。確かに日本はものづくり国家です。外国にモノを買ってもらわなければ外貨を獲得できません。しかし今後10年20年たてば、どうでしょう。極端な話、今の日本を見ればわかりますが、生活に必要な家電製品、携帯電話、パソコン、車まで持ってしまったら、あと何を買うのでしょう。経済が成熟すれば、モノを買う市場は縮小していくのです。しかも彼らが買うのは、日本製品とは限りません。ええとですね。日本は資源国ではありませんから、モノを作って、商売人になるしかありません。問題は、外国からお金が入っても、それが消費に回らないことです。なぜか。少子高齢化のせいです。お年よりは将来の入院のためにひたすら貯金し、モノを買いません。人間にたとえれば、摂った栄養が体に回らず、皮下脂肪として蓄えられているようなものです。景気の波以上に、激しい波が日本と日本人を押し寄せています。人口減少です。お年よりは、モノを買わない。現役世代はモノを買いますが、絶対数が減っています。少子化ですから、今後ますます絶対数が減ります。一方で団塊の世代が退職を迎えると、一気に高齢者が激増します。彼らはやはり将来の病気に備えて消費を控えますから、ますます皮下脂肪がたまります。日本の景気が悪いのは、小泉改革とか世界同時不況のような要因もありますが、もっと根本的なのは、「お金をつかう国民の絶対数の減少」なのです。日本がインフレだったのは、働く人口が増加していたから。今デフレなのは、働く人口が減って、お金が回っていないから。そう考えるとすっきりしますね。それなのに、日本企業は、モノをつくって生産性を上げることだけに汲々としています。生産性を上げるのはいいことのようですが、給料が上がらないので、外国にモノを売って貿易黒字は増えても、庶民の暮らしむきはちっともよくなりません。お年寄りが保身に走っているからです。そんなこといったって、年金生活者からお金をむしりとるのは、できませんよね。病気や入院に備えてお金をためておくのは、もっともなことですから。ところで、アメリカほどではありませんが、日本にも結構億万長者、というか富裕層がいます。でもその大半は、高齢者です。高齢者が亡くなれば、当然子供が相続しますが、さすが世界に冠たる長寿国日本、相続する子供の年齢は平均67歳です。人生、守りに入る歳ですね。かくて庶民からみれば莫大な財産を相続した彼らも、やはり将来の病気に備え、質素な生活を送り、経済の血液たるお金の血めぐり、じゃなかった金回りは滞り、景気もよくなりません。今度の税制改革で、相続税の基礎控除額が減り、生前贈与をうながす方向にシフトされました。これで少しは現状がよくなればいいのですが、どうでしょうね。たとえ少々相続税による税収が上がっても、医療福祉のための予算につかわれてしまうと思いますが、少しでも若い世代に所得が移転することによって、景気がよくなればと思います。しかし、少々お金が入ってきたところで、将来への不安から、若い世代がモノを買うというわけでもなさそうです。となれば、高齢者がそれでも買いたくなるような商品を開発する、というのもひとつの方法です。と同時に、もうひとつ道があります。女性の市場の開拓です。女性は男性よりもモノを買います。おいしいものにも目がありません。ただしそれはお金があればです。彼女たちにモノを買わせるためには、働く機会を現在より多く提供しなければなりません。何しろ日本の既婚者の半分は専業主婦です。玉の輿をのぞいて、専業主婦では、買いたいものも買えません。また、女性が社会に出ると子供を産まなくなるといいますが、それ以上に経済上の理由から、子供を産めないでいる主婦も多いのです。そういう意味では、民主党の高校授業料無償化はいい政策でした。第三の方法は、外国人の観光客、短期滞在(定住)客を増やすことです。移民は文化の違いから、深刻な摩擦や対立の温床になります。いわば、副作用の強い劇薬です。しかし短期滞在客なら、地元にお金を落としてくれます。食べ物も売れ、工業製品も売れ、工芸品も売れ、旅館や温泉も賑わい、JRもバスもタクシーも景気がよくなります。留学生を増やすのも一法です。ただそのためには大学のカリキュラムを含め、教育機関の自助努力が必要ですが。最後になりましたが、高齢者医療・福祉の問題について。今までのように現役世代が隠居世代を支えるという制度は、根本から見直さなければならないでしょう。今後は、生年別共済にするしかありません。要は、元気な高齢者が、介護や医療の必要な同年代の老人の費用を負担する、ということです。70代は70代、60代は60代、80代は80代と。勿論微調整は必要でしょうが、少なくとも人口激減社会においては、現役世代が一方的に高齢者の面倒を見る現在の医療保険制度よりも、ずっと国民に優しいものになっているでしょう。…要約が長くなりました。またところどころ自分の意見を差し挟んでいます。どの辺がそうかということについては、ぜひ本書をお読みになってお確かめください。最後にひとこと。皇室は日本の象徴ですが、このままいけば皇室は日本とともに滅ぶでしょう。座して死を待つより思い切った真の改革を望みます。【送料無料】デフレの正体価格:760円(税込、送料別)
2011.01.03
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思い出そう。不具は自分への投資として大学に進学し、教職課程を履修した。卒業後さまざまな経験をして現在資格を生かした職業に就いている。その意味で過去の投資の果実が今生っている。しかし「教師である」ことが不具にとっての究極の自己実現なのだろうか? 否。教師であることを含めた日々の営みこそが、未来への投資であるべきである。
2011.01.02
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こんなのも出てきました。副題は「バイト生活向上委員会」。思えばあの頃は失業して、職業安定所(現ハローワーク)とのお付き合いを始めたばかりでした。そのときお世話になった本と、いま再会したわけです。これは何かの啓示でしょうか(んなわきゃない)。まあ、普通に考えたらこの不況の中、自ら選んでなった教師を辞めようなんてバカはまずいないわけで、たとえ辞めるにしても周到な準備が必要なことは言うまでもありません。もっとも、不具はよくも悪くも根っからの先生ではないので、先のことはわかりません。ただいろいろ経験をしたおかげで、給与明細や資産管理に関する意識は、平均的教員より高いと思います。きょうからの無職生活マニュアル【中古】afb
2011.01.01
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大掃除をすると、いろんな本が出てきます。本書の副題は「利息生活実現委員会」。何と億万長者を目指すらしいです(笑)。1999年という20世紀のほぼどん詰まりに刊行された本なので、三和銀行とか今は亡き都銀の名前が出てきたりするが、そういう些細なことをのぞけば、10年後の今でも十分マニュアルとして通用する本。知的厳密さという点で「ゴミ投資家」シリーズよりはるかに劣るものの、各種金融商品のリスクとリターンについて初歩的ながらわかりやすく説明されており、万人向けの入門書としては最適です。いまさら始める貯金生活マニュアル実践篇【中古】afb
2011.01.01
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と、年賀状にあってびっくりしました。近くの親戚なのに、しらなんだ。あわててお年玉用の新札を取り崩し、自転車で訪問。従兄弟は、奥さんの実家に行って留守でした。叔父さんの話では、「式は挙げない」んだそうな。昨今の不況で節約のためにそうしたのか、結婚式に呼ばなかった言い訳にそう言ったのかはわかりませんが。とにかくご祝儀を渡して、その足で(今度は自動車で)初詣。初詣なのに、なぜかお寺です。むかしむかし、不具が子供の頃は、脳性まひと言えば整形手術が主流でした。しかしそれで麻痺が治るわけではなく、見た目を少しでも健常者に近づけるためのもの。医者に手術を勧められて、親も相当迷ったようです。そんなとき、そういう治療法にNO! と言った人がいました。腕のよさを買われて宗教法人に(今で言う)ヘッドハンティングされた盲目のあんま師です。彼女はその天才的な整体技術によって、当時の医療機関のリハビリの先生があきらめた不具の手足の麻痺を、軽減させることに成功したのでした。彼女なくして、不具はまともに走れる体になっていなかったでしょう。だから、不具にとって初詣はその宗教法人であるお寺なのです。もっとも現在は代が替わっており、別に信者でもないので一年に一度、年賀状代わりに訪れてお守りを買うだけですが、それでも自分の中ではやはり初詣に違いありません。初詣の後は、病院へ、「年始回り」。父も、とうとう障害者になりました。…
2011.01.01
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本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。このブログを訪れてくださる皆様にとって、今年一年が幸多きものでありますように。平成二十三年 元旦【大特価1円セール】【数量・期間限定】お1人様1点まで★大きいうさぎ顔ストラップ
2011.01.01
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