つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2007.10.08
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田原さんは余程エリートという言葉がお嫌いのようです。たたきあげのプライドと敗戦体験ゆえでしょうか。政治の頭と防衛をアメリカに委ねた戦後日本の方が、国家戦略をもって世界に立ち向かった戦前の日本より平和だった。だからそれでよかったのに、ニクソンが為替レートを変動制にしたり、日本の頭ごしに中国と仲良くしたりするものだから、日本も独自戦略路線を考えざるを得ず、田中内閣が誕生した。それから日本のパワーエリート支配が始まった、というのですから。

続く章で官僚や二世議員がパワーエリートとして日本を支配する、と危惧されているのはその後の薬害エイズ問題や年金問題などを洞察されていたようで(笑)、さすが田原さんといったところでしょうか。

それでいて最終章では世界を支配している真のパワーエリートはロックフェラーだというのですから首を傾げます。世界のパワーバランスはガチンコ勝負であって、影響力と支配力は違うからです。

田原さんは国を守る、ということを何かうさん臭いものとしてとらえられておられるようです。しかしそれは


・アメリカが徹底的に日本人に平和主義を擦り込んだから


そうなったのだしそれですんでいるという声には耳を塞いでおられるのではないでしょうか。また戦前の世界が今とは較べものにならない程有色人種に対して差別的な社会であり、遅れて来た列強としてやり方に多少問題があったにせよ、日本がそれに対して敢然と立ち向かったからこそ戦後の世界があるのだという認識にも欠けておられるようで、大変残念であります。

処分本NO.135。





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Last updated  2007.10.11 10:08:33
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