2017.04.23
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類



プロのつぶやき896「ターナーのペアリングレポート」

朝田んぼ道を徒歩通勤してますが…田んぼに水が入りました…GWの田植えが近づいてきましたね。店の入り口や裏口のプランターもお花でいっぱいです。

水曜日の夜は…移転オープンした千葉市弁天のマイヨジョーヌさんで食事会…新倹見川のみなさんの中に加えて頂き…新倹見川プリミティーボのシェフも参加して…料理に、ワインに、おしゃべりと盛り上がりました。

プリミティーボさんはイタリアンでバール的な感じもあり…マイヨジョーヌさんはビストロ的なフレンチ…コーヒーはさかもとこーひーで…料理やデザートに合わせたこーひーを選んでいますが…お客さんと一緒に食べて飲んでご感想を伺えるのは宝です。

昨日はmixiのサンク・オ・ピエオフ会でテーマは「でかい肉を焼いてたべよう」でした…デザートのお題が前日にメールされてきて…チーズケーキと酸っぱい自宅レモンのソルベには…スプラッシュカフェとターナーを持って行きました。

チーズケーキのクリーミーさと鮮烈できれいな酸味のソルベ…オーソドックスに合うのは「スプラッシュカフェ」で…ケニアの酸を隠し味に使っていますのでチーズケーキにも、ソルベにも合って、余韻のコーヒー感もしっかりとしています。

「ターナー」はどんな相性になるか?…柔らか円やかな味わいでも…ラリベルタッド、エルインヘルト・ブルボン、コスタリカ・シンリミテスとマウスフィールもボディもしっかりとしたこーひーばかりですし…ブレンドによる複雑な味わい…グアテマラ・エルインヘルト・ゲイシャのシトリック系フローラルがうまいこと合ってくれるだろうと…。

帰り道に…参加されたみなさんから「ターナー」美味しかったですねー♪と仰って頂き…「ターナー」だけ飲んだ時の印象は好評でした。はじめての味わいだとも言われましたが…まぁ、はじめてでしょう!…道楽でブレンドしたようなものですからね。

酸っぱいレモンのソルベには…ほんと自然に合ってました…自然すぎて、なんか酸っぱいソルベとコーヒーが合うのが当たり前の印象になってしまいそうですが…普通な合わないんですよね。

チーズケーキとレモンのソルベの組み合わせだけで合ってしまうので…飲み物いらないとも言えるのですが…それじゃぁーつまらないので…「ターナー」とチーズケーキ、ソルベの三位一体が楽しめたと思います。

この辺、こーひーのマウスフィールやボディのバランス…甘さと酸のバランス…が効いていると思います。

ゲイシャを使ったブレンドは…グローリア、カフェビーボ、デイドリーム、ターナーと4回目…深煎りにブレンドしたり、中煎りにブレンドしたり…以外とネタが尽きませんね。

パカマラのブレンドは…アフター・ダーク、アローン、カラーズと3回作ってますね。

最近常連さんから催促さてたのは…グローリア、デイドリーム…アフター・ダーク、アローン…でした。美味しかったけど、ありますか?って聞かれますね。

「ターナー」は円やかさ滑らかさ…複雑な味わい…ミント系ハーブフローラルな香り余韻…完全に冷めると甘さとのバランスが良いシトリックさがきれいで爽やかだと思います。

15年20年前には想像できなかった素晴らしい素材が手に入るようになりましたので…シングルオリジンの際立つ魅力のご紹介をしていきますが…最高レベルの素材を手にして、シングルオリジンだけでは出来ない新しい魅力をイメージしたい…さかもとこーひーの常連さんに新しい体験を届けたいと思う今日この頃です。

まぁ、正直シングルオリジン焙煎しているだけでは飽きてしまうので…色々とやってしまうんですね。まだまだ攻める姿勢があります。

そうそう、料理とお酒は…新鮮剥きたての青柳、赤貝、北寄貝に鮑、蛍烏賊、筍、菜花に…豆板醤がいい仕事している味噌ソースと薄濁り酒が良く合って…なるほど!!…ピオトジーニ社生ハムと木戸泉が乳酸発酵系つながりで、なるほど!!…フォアグラフォンダンとカーブ相川さんセレクトのローヌ白ワインの相性の合わせ方にもなるほど!!…勉強になります。

【ターナー】

「デイドリーム」は前回の達郎ツアーで「デイドリーム」という大好きな曲を聴いていてイメージしたのですが…3月に行った今年のツアーでは「ターナーの汽罐車」というやはり大好きな曲を聴いていて「ターナー」が出来ました。どちらも「グアテマラ・エルインヘルト・ゲイシャ」を使った60代の新境地にチャレンジしたブレンドです。

今回のツアーでは…アコースティックトリオで演奏したのですが…ベース伊藤広規さんのビートに難波弘之さんの耽美的なピアノソロにうっとりとして…イギリスの画家ターナーの色彩のトーンを感じさせる照明がマッチして美しく…今迄に無い素晴らしい体験を堪能できました…その演奏と照明の美しさに刺激を受けて…ブレンドをしました。

達郎とベース伊藤広規のビートグルーブにのっての難波さんの超絶テクニックなのに美しい耽美なピアノソロ…そこから柔らかく円やかなコーヒー感口当たり味わいと華やかな印象…「グアテマラ・エルインヘルト・ゲイシャ」を使ってターナーの美しい色彩の輝きをイメージしました。

使った豆は…「グアテマラ・ラリベルタッド」「グアテマラ・エルインヘルト・ブルボン」「コスタリカ・シンリミテス」「グアテマラ・エルインヘルト・ゲイシャ」です。なんだか今ある最高クオリティの豆だけになってしまいました。

複雑さとバランス…抜きん出た豆ばかりブレンドして、エレガントで複雑な魅力を出したかったのです。何気なく味わったらバランス良く飲みやすい円やかさ滑らかさ…そこから浮かんでくる目眩くキャラクター…どの豆もクオリティの高い酸をもっているのに、全体としては柔らかく円やかなコーヒー感味わいと華やかな印象…まぁ、ある意味道楽のブレンドです。

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.04.23 10:39:58
コメント(1) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:プロのつぶやき896「ターナーのペアリングレポート」(04/23)  
Mikye 市右衛門 さん

YouTubeのアンソニーさんから貴店を知りました。
明日(2017/5/9)も珈琲好きと銀座で集まって、珈琲談義をする予定です。 (2017.05.09 05:22:19)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: