(１)
変わっていく世界
変わらないオノレ
廻る回るまわる地球
起きる事件事故災害
生まれては死んでいく消えていくモノ者
死んではニュースの種
訃報情報消費されて消化されて
「あれあの人死んだっけ？」と
データに埋もれていく罠
恐い恐い恐い死ぬのが嫌だと思っていた子供時代
大人なら怖がらずに済むかというとそうもいかず
だけどオレはまだ生きている生きている
この一瞬を生命活動している
一寸先は闇でぶっ倒れて逝ってしまうかも
身体を構成している分子も入れ替わっていく
だけどいつまで経ってもきみはきみで
混じり合わないマヨネーズのようには
そして変わらない世界
変わっていくオノレ
逸脱者を讃えよ
捨てられるものを愛せよ
数百年後に生まれる子どもたちの為に祈れ
化石に閉じ込められた進化の行き止まりを想え
幻こそ 見えないものこそ本当にある
そこらじゅうが聞こえない声で満ちている
世界はこんなにも狭いのだから
否、本当は世界などどこにもないのだから
ただ存在するのは永遠の暗闇だけ
だから、次の一瞬に
永遠を見つけたくて
机上の空論で
砂上の楼閣を作り続ける
恋をしても
誰かを愛しても
心の穴など埋まりやしない
(そんなことは動物でさえもできている
あなた方が軽蔑する動物でさえも！)
人間など空っぽでできているんだから
空っぽであることを受け入れなければいけない
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