ピーチヒルの薔薇日記

めったに無いお話しです

カテゴリ：こんな事がありました

和庭の池のお話し

冬になり
透明度が増して
水温が下がった
池では

半月前まで
池全体を使い

優雅に泳いでいた
錦鯉たちが
ひと所に集まり
冷たさを
耐える季節になりました

錦鯉の
動きが静かになった分
広くなったような
庭池の真ん中に
よ～く見ると
地味な色の魚が
３匹

これね
ハヤと言う川の魚

私達が
池に入れたんじゃ無いんですよ

勝手に
川から
うちの池に移住してきたんです

ピーチヒルからの
我が家の前の景色

水色の所に
２級河川が流れていて
我が家との直線距離は
１５０ｍくらい

いつもは
穏やかな田舎風景なんだけど

忘れられない
昨年の７月７日の
西日本集中豪雨で
この川が決壊したり
越水したりして
我が家一帯は
全て
茶色い泥水に飲み込まれた

その日
日が昇ってからの写真

午前５時には
我が家の
床上３０ｃｍまで
水が来ていたので
これでも
少しは水が引いた方

下側に写っている
傾いた薔薇は
塀の所に並べた薔薇

この塀は
高さ８０ｃｍくらいあって
全部浸水していました～

午前５時には
屋根まで水没していた
車も
だんだん姿を現し始め

水が引いて行くとともに
薔薇や
薔薇を置いていた棚が
壊滅状態になっていった

この時の池の状態

もちろん
家の中まで水が来ているので
池の境目も
全く分からないし

塀より上まで
水が来て
道路の水と
同じ高さになっていたので

夫は
池の鯉たちは
流れてしまったと
心配していた

私は
うちの鯉は臆病なので
池底に
みんなで固まっているんじゃないかと
思っていたが

その日夕方までには
水は引いたものの
鯉の生息は分からないまま

３日後
やっと鯉が
水面に上がって来始める

１週間後の池

池のろ過装置
２基のうち
大型のろ過装置は
水没したので破損

小型ろ過だけで
やっと鯉が見えるようになった

そして
確認すると
１匹も流されていなくて
全ての鯉は
無事でした

・・・が
汚い泥水が入った事が原因で
私が好きだった鯉ばかり
４匹死んでしまって
悲しかった

特に
生まれて間もない時に
迎えて
私の部屋の水槽で
３年飼育して
池に放し

昨年１０才だった
葵ちゃんと名付けていた鯉が
死んでしまったことが
本当にショックだった

家が床上浸水したのも
ショックなのに
ダブルのショック

そののち
家のリフォームも終わり
心落ち着いた頃
池を眺めていたら

俊敏に動く
ねずみ色の
小さな魚が３匹いることに
気が付いた

その時は
まだまだ７ｃｍくらいの大きさで
目を凝らして見ないと
分からないくらいの
小さな魚

夫に言って
確認して貰うと
ハヤと言う魚らしい

そんな魚は
今までは居なかったのだから
あの大水害の日に
溢れた川の水と一緒に
我が家の庭池に
流れて来たに違いない

そう言えば
水が引いたら
車の下に亀が居て
すぐに
川に帰してあげたっけ

あの水害で
被害をこおむったのは
人間だけじゃなく
川の生き物も
被害者だ

沢山の生き物が
流され
死んでしまった事だろう・・・

そんな中で
我が家にたどり着いた
ラッキーだった
ハヤ３匹

調べて見ると
鯉と一緒でも
害はないらしい

なので
死んでしまった鯉と
入れ替わって
庭池に定住

今では
3倍位の大きさになって
ちょっと探せば
すぐに姿が分かるほどになった

こんなお話し
めったに無い
お話でしょ

このハヤ3匹
強い運を持っています