悲しみ、罪悪感、後悔2
基本的に、クライアントさんは、苦しみ、哀しみ、悲しみ、辛さを
持って訪れます。
それを治癒へと持っていくには、「悲しみ」を正しく知っている
事が大切です。
映画で、悲しみも喜びも幾年月、悲しみからこんにちは・・・
この作者も監督も悲しみをよ理解していた人たちです。
霊性で考えると解かりやすかも知れません。
キュブーラーロス、マザーテレサ、アンドリューワイル・・・
キリスト系は医療大学、チベット医学の医師、多くの優秀な医師たちは
みな、それぞれの信仰があったり読んだりしていますから、ホリステ
ィックの座標の一つ霊性は大切です。
特に医療は太古の歴史から星などを意識していますから、密接につな
がっています。
お釈迦様は、人間の世の悲しみ、苦しみから出家された理由があります。
また、イエス・キリストも「悲しむ者は幸いです。」と言われています。
これは、病気からのキズキに良く似ています。
この言葉は、人生に悲しみなどいらないと考えている私たちにとっては、
理解できないもでしょうが、この言葉は、ある意味で悲しむことから逃
げないで、悲しみなさいと言う勧めです。（ヤコブ４章９節）。
これは、全ての行いをするときに、自分の内側にある汚れや罪深さに気
づき、自らに失望する悲しみであったりすると言う、この世の中に見ら
れる様々な罪の現実を目の当たりにすることから生まれる悲しみだと言
うことが出来る。
これは、次のステップに来たという時期である。
日本でも悲母観音のという、悲しみというものを前に進むキッカケと
しています。
私は週に二十人以上の末期がんの患者さんや、家族と話しをするときに、
この悲しみを深い意識として理解できているから、こそ、もし、その方
が亡くなった次の日も仕事をして、そしてなきじゃくる方々の前でも、
相手を信頼し話しが出来ています。
親の死、配偶者の死、子供の死、遺族にとってその悲しみはさまざまな
違いがある。また月日の経過とともにその悲しみのニュアンスは微妙に
変化していく。そうした違いを一言で悲しみと片付けることは出来ない。
漢字は多くのニュアンスを知っています。
死を迎える患者の心理経過を研究したキューブラー・ロスは有名な
5段階説を発表したが、それにそってみていくと、
（1）死の事実の否認と隔離
（2）怒り
（3）取引
（4）うつ状態
（5）受容
これは患者の心理状態であるが、家族の死を体験する遺族にとっても
心理的変化がある。遺族の悲嘆には次のようなものがある。
（1）肉体的苦痛と虚脱感
（2）悲しみ
（3）罪意識を感じる
（4）運命に対する怒り
（5）現実感の喪失
（6）幻覚
こうしたものをランダムに複合して感じながら徐々に日常生活に復帰
していくことになる。この流れを知っているかどうかは、死と生をみる
機会の多い私たちにはとても大切な事です。
今回は悲しみにテーマを絞りましたが一見このネガティブな感情があって
始めて産まれてくる感情たちがあります。
悲しいは次のステップに進む大事な感覚だと知っている、だから私は悲
しいという感覚を持った人が次のステップに行く事を信じて疑わない。
ただ、悲しいという感覚に、ただ同感したり、浸っていたり、たんなる
感情の移入をクライアントもセラピストもしてしまえば、それは、次の
ステップには進まない。
セラピストが足手まといになってはいけない。
例えば、道で猫か死んでいる、可愛そうと思ってはいけないといいます。
そうゆう同情は、猫を死という次のステップにいかさず、そこに留めて
しまうという昔からの戒めです。ホント昔の人は良く知っていた・・
これが今のように頭でなく知識でなく現実を知っていたにほかならない。
相手の座標軸が崩れても、セラピストは自分の座標軸を崩してはいけない、
それは、あなたの問題です。
その為に様々な事を学ばなければならない、そして、何度もいいますが、
学んだら一度手放し自分の体に技術としてでなく、体に沁み込ませ蓄え
ていく事が必要です。
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