ホリスティック ビレッジ サンクチュアリ                ナチュラルメディカル新潟

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甘えの構造


があります。
良い例として日本人独特の精神分析論を打ち立てた人がいます。
土井健朗先生、彼の著書「甘えの構造」は1971年に出版されて
から、欧米をはじめ各国でロングセラーになっています。
この本の中の要点としては欧米人の「自立」日本人の「甘え」との
相対です。
欧米では、どんな裕福な家庭でも、アルバイト出来る年齢になると
「買いたいものは自分で働いて買え」という教育を貫いています。

勘違いしてほしくないのは、これが良いとか悪いとかではないのです。
絶対に白とか黒とかではないのです。
精神性が低い子時は自我防衛機制がそうさせてしまいます。

動物学的に、私たちのようなモンゴロイド(黄色人種)の脳は甘えによ
って育まれる構造になっています。
それは、ネオテニー(幼児化戦略)と呼ばれるもので、出来るだけ脳
を幼い状態を保つ事で、より多くの情報を取り入れるという進化戦略
で、多くの発明家の社会的幼稚性や自閉傾向もこれに近いものがある
と考えています。
黄色人種が発祥した環境は厳しい環境であった為に、脳を柔軟に幼く
していたと考えられています。

私自身としては、そのお陰で日本人の脳は順応性や想像力があり、
欧米から入ってきた技術を独自の開発や発展をさせてきたのだと考
えています。
子供が真似をして旨くなっていくように、この自分たちの文化や風習
がありながら、取り入れてきたのだと思います。

また、厳しい職人気質、芸能の伝承、宗教の多様化、沢山の神々信仰
も、この甘えの構造から律する為に出来た独自の文化だと感じます。
特に、様々な所に様々か神がいるという意識は、悪いことは出来ませ
んよね、この視点はモンゴロイド系の信仰の特徴です。
それほど先人は、賢かったのでしょうね。

その前提がある構造の日本社会で欧米から入った心理学が、厳しく育
てるという日本人気質を欧米化したことで、「自立」を「放任」とし
てとらえ、日本人という民族の根源的な心理が歪みをつくることを、
三十年前に土井先生は1971年に予測しているのです。

実際、様々な現在の引きこもり、ニート、親の金を当てにした生活、
登校拒否、自主性の欠如、犯罪の低年齢化、自己決定の歪み、出生率
の低下、意識の幼児化などの現象がそれを立証したと指摘している人
がいます。
この世界でベストセラーになった本は、まるで日本人を長期的なモル
モットとして観察したかのようですよね。本当にもう~。

でも、甘えや幼稚性は、前にも書きましたが、順応性も想像力もあるは
ずです。
三十年後、その後反省をした日本をみせたいようです。

良いように使って、次の世代に繋いでいきたいですね


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