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医療辞書「か」行
用語 解説
介達牽引 巻軸帯や絆創膏、チンクライムなどを用いて間接的に骨を牽引しようとする方法。
回転撮影
(ローター) 体軸に垂直な平面(輪切り)の断層像を得るような撮影方法をいう。
開頭術
(クラニオトミー) 頭蓋骨を特殊鋸で切って窓を開け、中が見られるようにする手術。
開放型病院 その病院の開設者と雇用関係のない一般医師または歯科医師の利用のために公益法人によって設置された病院。
開放骨折 外傷によって身体の表面を被う皮膚、粘膜が断たれた傷ができた場合、この外傷を開放性損傷という。
開放点滴式全身麻酔 最も簡単な吸入麻酔。液体の麻酔剤たとえばエーテルをガーゼまたはガーゼで被った金属製のマスクの上に滴し、気化したエーテル蒸気を空気とともに吸入させる全身麻酔。
カイロプラクティック 脊椎調整術と訳す。
カウザルギー ケガによる神経の損傷が原因して、治ったにもかかわらずその部位を中心に痛みを残した場合をいう。
仮関節 骨折端における仮骨形成が極めて少ないか、または全く停止して、骨折部の骨癒合が行われないので、異常な可動性を有している状態をいう。
核医学測定装置 RI(ラジオアイソトープ)放射性同位元素を利用し、診断・臨床研究・臨床検査を行うための装置で、シンチレーションカメラ・シンチスキャナ・RIA(放射免疫測定装置)などがある。
ガストログラフィン レントゲンで胃や十二指腸を検査するときの液状の造影剤。
カット・ダウン 静脈切開。静脈内液投与、投薬の目的でカニューレまたは針を挿入するための静脈の切開をいう。
カテーテル 体腔からの液体の排出をはかるため、また気管・食道・胃・腸・膀胱・尿管の内容の排出あるいは注入をはかるために用いられる管状の外科的用具。
カテラン法 脊髄硬膜外注射法。
カルジオスコープ 短い金属製の管、または長いグラスファイバーの束でできている管。心臓を露出切開するか、または末梢の血管から挿入して、主として弁膜の動きを外から観察する。
眼圧測定 眼球の内部には液状の物質がつまっているが、この圧力を眼圧という。病気によってこの眼圧が変動するので、緑内障などの高眼圧の場合や、
脳外傷・網膜剥離などの低眼圧の場合には、眼圧測定が必要である。
肝機能検査 肝臓は人体における主要な化学工場で栄養素の合成分解などの重要な仕事を行う。その機能が健全か否かを調べる検査をいう。
観血手術 メスを用いて皮膚や粘膜等を切開して行う手術のこと。
関節固定術 骨折や脱臼の時、副木やギプス包帯で一時的に間接が動かないようにすることを間接固定という。手術としての間接固定術はそれとは別で観血手術により直接間接を永久に間接が動かないようにすることをいう。
関節穿刺 関節内に液がたまったときなどに、針を刺すこと。
イ.注射器の針を刺し、病的液体の貯留の有無を調べ、たまっているときは、その一部を 採取して検査と診断に処する。
ロ.病的液体の貯留によって障害があるときは、その液体の吸引・排出の処置をとる。
ハ.病的液体を吸引排出後、薬剤を関節腔に注入する。
眼底検査 網膜の病変及び眼底の静動脈を観察する検査法。指示検眼鏡・眼底カメラによる方法がある。
気管切開 呼吸困難を救う目的で前頸部から気管を切開し、新しい気道口を外にむけてつくる手術をいう。
拮抗作用
(きっこうさよう) 二種類以上の薬物を併用するとき、ある薬物の作用が他の薬物によって弱められたり、消されたりするように働く現象。
気脳写 気体脳造影撮影法。空気または酸素などの気体を用いた脳室とクモ膜
下腔のX線造影法。
ギプスコルセット ギプスで作るコルセット、すなわち脊椎ギプス包帯をいう。
ギプス・シーネ ギプスで作った副子。(シーネ)
ギプス・シャーレ ギプスを半分に切って「皿」と「ふた」になるようにしたものをいう。処置を行うときに、シャーレをはずし、その他の時はふたをして再び弾力包帯で固定しておく。
ギプスベット ギプスで正常の形の背中を作り、その中に寝かせて、脊椎の彎曲の嬌正とか、脊椎の手術後の患者の姿勢の保持と安静を得させるために用いる。
逆行性健忘症 一定の限られた時期の、また一定の時点に始まる記憶の減弱を健忘といい、脳に衝撃を受けたときの事故以前のことまでさかのぼって健忘が見られるときに逆行性健忘という。
球后麻酔 眼球の後方深く、眼窩内に注射し麻酔する方法。
急性硬膜下血腫 硬膜とくも膜の間にできる血腫で、受傷部位あるいはそれと反対側の部位に発生する。
キュンチャー髄内釘 断面がクローバー型をしたステンレス製の中空パイプの釘。成人の大腿骨骨折の場合は筋肉の力が強いので整復がむずかしくまた固定期間も長びき、膝がまがりにくくなるので手術によって整復し、この釘で固定する。
局所麻酔 麻酔剤をある特定の部位に作用させることによってその局所の麻酔効果を得る方法。
筋電図検査 筋電図は電線をつないだ針を筋肉に刺して、筋肉の活動によって起こる電位の変化を記録するものをいう。
クームス反応検査 不完全抗体が血液中に存在しているかどうかを検査する方法をいう。
クモ膜下出血 頭蓋骨の内面に密着している硬膜と、脳の表面をおおっている軟膜の間にある、繊維性の網状の膜をクモ膜といい、クモ膜下出血はクモ膜下腔ヘノ出血で、手術の絶対的適応であるが、予後は硬膜外血腫より著しく悪い。
クラビクルバンド 鎖骨骨折整復後の固定用8字帯。
クラメール副子 針金で梯子(はしご)状に作ってある副子。
クラワッテ 頸椎カラーの一種。
グリソン係蹄 下顎と後頭部を支持して、左右2本の幅広のベルトで吊り上げる装置。
クンケル反応 硫酸亜鉛混濁反応。略してZTTという。膠質反応を利用する肝機能検査の一つで、r-グロブリンの増加を示す疾患がある場合に高単位を示す。
頸(肩)腕症候群 頸すじから肩、上腕にかけての疼痛を起こす病気一般を広くさす。
形成外科 けが・やけど・手術の跡などや奇形を修復する医学の一文野。形成
外科は外観をより美しくし、かつ機能が十分に発揮できるようにして、患者の精神的苦痛を和らげることを目的としたものである。
頸動脈造影法 アンギオグラフィー。頸動脈内に造影剤を注入し、X線撮影を行って頭蓋骨内外の血管の走行・状態を知る方法。
頚部捻挫 自動車の追突や、それに似た外部からの力によって頸椎の急激な過伸展と過屈曲が連続的に数回起こり、頸部の支持組織・神経・血管系などが損傷される。
下血 胃・腸からの出血があり、肛門から排泄される場合をいう。
血液交叉試験 輸血の時、血液適合を判定するために行う検査。
血液製剤 様々な成分の含まれた血液を有効に利用するため成分を分けとって製剤化するもの。同量の血液の全血輸血に比べ5倍もの患者を救えるという。
血液代用剤 外傷・手術などで血液が失われたときに輸血で補うことが望ましいが、血液は簡単に大量をいつまでも使えるとは限らないので、それに代る効用を持つ薬液が使われる。これが血液代用剤である。輸液・補液と呼ばれるものがこれである。
血管露出術 皮膚を切開して静脈を露出させること。静脈切開術ともいう。結紮(けっさつ) 糸などで血管を緊縛したり、組織のある部分を絞扼したりすることをいう。
結紮(けっさつ) 糸などで血管を緊縛したり、組織のある部分を絞扼したりすることをいう。
血色素
(ヘモグロビン) 赤血球に含まれている色素たん白質で、無色のグロビンというたん白質と、鉄を含むヘムという色素体からなる。赤血球の乾燥重量の95%以上を占める。
血腫 出血により一ヶ所に相当量の血液が溜まっている状態。
牽引療法 持続的に牽引力を作用せしめて、相接せんとする二つの体部を引離し、これのよって疾患の順調な治癒をはからんとするもの。
幻肢痛 腕や足が切断されてないにもかかわらず、あるような感じがして、同時に痛みを伴う場合をいう。
見当識 自分のおかれている場所・周囲・時間などを正しく把握する作用。
高位浣腸 太い硬いゴム製のカテーテルを直腸内に深く挿入し、落差1m位の圧で浣腸すること。
抗菌スペクトラム 病原体を大きさの順にならべて、これに対する抗生物質の効果をみると、あたかもスペクトル帯に似た形が描かれる。広範囲に亘るときには広範スペクトルと呼ばれる。
抗原 一般に病原体や毒素のように、生体内にはいると、生体の細胞を刺戟して抗体をつくらせるような物質。
抗生物質 生物、とくに微生物のつくり出す物質で、微生物その他の生活細胞の発育その他の機能を阻止または抑制するもの。フレミングによるペニシリンがはじまり。
鋼線牽引法 キルシュナー綱線という針金を骨に貫通させ、これに連結した紐を滑車に通じ、おもりを吊す。体を固定すれば骨はおもりによって引っ張られる。
抗体 病原体などの抗体が体内に侵入するとこれが特異的に反応する物質をいう。抗体は血清中のグロブリンと考えられている。
甲表と乙表 (健保)診療報酬点数表には医科で使う「一般の点数表」があるが、さらに「甲表」と「乙表」の区別がある。甲表には診察料などの点数が高いかわりに注射料などの手技料は別に算定できず、乙表は診察料などの点数が低いかわりに注射料・処置料などが高くなっている。
硬膜外血腫 頭蓋骨内硬膜外(頭蓋骨と硬膜の間)に血腫ができるもので、多くは外力が加わった直下にできる。
硬膜外麻酔 局所麻酔剤を硬膜のまわりに注入することによって脊髄から出る神経を麻痺させる方法。
硬膜下血腫 硬膜下・くも膜下にできる血腫で、頭部外傷の時に普通みられる障害の一つである。
骨移植術 脊柱が動かないように固定したり、関節が動かないように固定したり、骨に欠損部ができたり弱くなったりしたとき、骨を補強するなどの目的で、他の部位から切り取った骨片を患部にはめ込む手術。
骨髄炎 骨の内部にある骨髄の化膿による疾患。
骨粗鬆症 骨粗鬆症とは高齢の女性に多発し、60歳以上で30%以上、さらに高齢では5~70%にも及ぶものと考えられます。骨組織では、破骨細胞により古い骨が吸収される一方で造骨細胞により新しい骨が飛成され、一生を通じて骨形成と骨吸収の過程が行われている。この流れは、副甲状膜・ホルモン・ビタミンD3・カルシトニン・成長ホルモン・カルシウムca・無機燐P・機械的ストレスなどで制御されており、通常は巧妙にバランスが保たれている。このバランスが崩れ、骨質の量が病的に減少し、骨が粗く、内部に細かい孔がたくさんできる。いわば鬆が入ったようになる病気が、骨粗鬆症である。
コンピューター断層撮影 一般にCTスキャン(Computor Tomography Scan)といわれるもの。X線による断層撮影をコンピューターでの利用に発展させた新しい診断法をいう。
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