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December 19, 2006

吉川英治『三国志』３巻　其の一

テーマ：最近、読んだ本を教えて！(24304)

カテゴリ：読書

*まだ読了しておりませんので、コメントでのネタバレなしでお願いします。この日記での多少のネタバレは有りです。(^^;) 現在６巻読書ちう。

曹操の時代に移っていく３巻。
この巻は「関羽の巻」と言っていいかもしれません。
曹操が惚れ込んだ、とらわれの身となってしまった関羽のかっこいいこと！そして、私は曹操と言う人は実に興味深いと思いました。天下をとる条件をことごとく備えているようだけど、何かが足りないこの人を。
以下引用。

　古今の武将のうち、戦をして、彼ほど快絶な勝ち方をする大将も少ないが、また彼ほど痛烈な敗北をよく喫している大将も少ない。
　曹操の戦は、要するに、曹操の詩であった。詩を作るのと同じように彼は作戦に熱中する。

時々見事なフレーズが出てくるこの小説。次の一節なんて、素敵じゃありませんか。

　運命は皮肉を極む。時の経過に従って起るその皮肉な結果を、俳優自身も知らずに演じているのが、人生の舞台である。

次の玄徳のセリフも素敵です。

「---前略---　これもみな母上のおちからが、私という苗木を通じて、ひとつの華を咲かせてきた結果でございます。母上、どうぞ長らくお生き遊ばして、もっともっと、劉家の庭に華の咲く日を見ていてください」

陳大夫、陳登親子や、禰衡などのキャラも好きです。
以下の禰衡のセリフは、『オイディプス王』のテイレシアスを思い起こされました。

「ひとの忠言を聞かない、これを耳の濁りという。古今に通ぜぬくせに、我意ばかり猛々しい。これを情操の濁りと申す。日々坐臥の行状は、一として潔かなるなく、一として放恣ならざるはない。これ肉体の濁りである」

孫策って人は、登場シーンでは実に好青年だなあ…と思ったのですが、何故かジコチューになって、聞く耳持たずになってしまって破滅してしまった感じでしたね。

ちょっと長くなったので、２回に分けます。

＊デスクトップで骨董品のようなOS使っていて、バージョンアップももう出来にゃい状態でして、世の中どんどん不便になってきている訳でして・・・んで、虎さんの付いてる (タイガーね、タイガー) ノーパソメインで使おうかとオモてもやたら使いにくくてマウスを購入したのだけど、それでも使いにくい～～～。ワイヤレス買ったんだけどね。
絵文字とかHTML文字とかの単語登録があんまし出来てないっつーのもあり。ノーパソで書いてて、ああ、あれ出したいのに～～状態の今。

＊日本映画専門チャンネルでやってた佐々木昭一郎ドラマ特集を全部録画してたんですが、どーも時間間違えたようでして‥１つ録りそこなってかなすぃ～私に 愛の１クリック を～～～。(号泣) 「紅い花」と「マザー」は入っていたからホッとしたけど～

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Last updated December 19, 2006 07:30:02 PM
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SEAL OF CAIN

アンチ・ハリウッド的、ベストセラー無視、サブカル好きのマニアックな傾向のブログです。 2019年に札幌に移住しました。そして2020年、しばらく離れていましたが、またこちらのブログに復帰しようと思います。主に読書・映画関連はこちらのブログに書く予定です。「吉乃黄櫻」名で音楽活動しています。そちらもよろしくデス。

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