萬華鏡-まんげきょう-

-能-鵺(ぬえ)

ぬえ



シテ 舟人(化身)
   鵺ノ霊
ワキ 旅僧
アイ 蘆屋ノ里人

【鵺(ぬえ)って?】
「平家物語」巻四に描かれる「源頼政の鵺退治」をもとにした世阿弥作。
鵺とは怪物です。
どんな怪物かといえば

頭は猿、尾は蛇、足手は虎 で 鳴き声が鵺(トラツグミ)に似ていたそうな

「鵺(歌川国芳・画、江戸時代)」出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


平安時代末期、天皇(近衛天皇)の住む御所・清涼殿に夜毎出没国家転覆を企て、悩ませた。それを源頼政が尖り矢で見事に射殺したと、いうお話。

頼政全盛の英雄談として語られるところですが、この鵺という能は退治される怪物を主人公とした悲哀を物語ります。

【あらすじ】
摂津の国(兵庫県)芦屋の里を訪れた諸国一見の僧(ワキ)は、夜更けに乗った不思議な人物(前シテ)に会います。
そのものは、近衛の院の御代に源頼政に退治された鵺の亡魂でした。
自らの最後を語り、化け物は怖ろしい鳴き声を残して海に消えます。
(中入り)
僧の読経に導かれ、鵺の本体(後シテ)が現れます。国家転覆を企てた天罰が当たって殺されたこと、頼政は恩賞を賜り、自分の死骸は空舟に入れられ淀川から流されたことを語り演じ、僧へ魂の救済を願って海中に沈んでいきます。




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