萬華鏡-まんげきょう-

八尾(やお)

◇八尾(やお)◇



地獄の主の 閻魔大王 が六道の辻にたどり着く。

最近の仏教はたやすく極楽往生を導くから、それにすがる人間が増えて地獄が飢饉を迎えてしまった。

(地獄にもバブリーが?地獄もいわゆる「不景気」ってことね( ̄▽ ̄:))

そこで閻魔大王が自ら地獄に追い落とす罪人を探しにやってくる。
そこへ、河内国八尾の男がやってくる。←すでに死んだ人。当たり前か。

「人くさい!!」

人間の気配に気付いた閻魔大王がまさに「手ぐすね引いて」待ち、ここだとばかりに地獄へ追い落とそうとする。>責メと言われる囃子が見物

男は当然逃げ回りながら、八尾の地蔵から書状を預かってきていると閻魔大王に差し出す。

王は困惑しつつも書状を読む。

実は書状の差出人、八尾の地蔵と閻魔大王には過去があった!!←スクープ!?

閻魔大王と八尾の地蔵は「男色」の関係とある。
つまり、同性愛か?!(苦笑)

その書状には「そこにいる罪人を極楽へ送り届けよ」との内容が。

閻魔大王「まじかよ」・・・と思ったかどうかは別として( ̄▽ ̄:)
まさに、せっかくの「獲物」は地蔵の威光により救われる。

地獄の飢饉、上向きならず。

※ござる乃座パンフレットより
地蔵は地獄に落ちた亡者を救う慈悲深い菩薩である。
その地蔵との関係を、閻魔王は英訳をしていて懇意にしていたと説明するが、これは男色の間柄であったことを暗示する。
それゆえ、地蔵が閻魔王に強い態度に出るという発想はこの狂言の独特なものであるが、平安末期以来、地蔵と閻魔王が一体であるという思想が盛んに説かれ、この異体異名の関係を男色に例えたのである。
(以下略)


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