青藍(せいらん)な日々

青藍(せいらん)な日々

第9話 ヨットをもっと身近に


そういう便利な物がついてないといけないと、つい思ってしまう。そういう事はないでしょうか。譲れない部分は譲れない。それはそれでOKです。でも、本当に必要かどうかは考えてみる余地があるのではないでしょうか。予算がふんだんにある方は好きなだけ設置しても良いかもしれません。しかし、それでも、装備が多くなると、それだけメインテナンスのわずらわしさも出てくる。設備されてる物はやはり正常に機能させておきたいものですから。故障したままほっとけるのなら、それは最初から必要ではなかったという事になります。

基本的には船体とセールがあればセーリングは楽しめる。極端な言い方かもしれませんが、それをベースに検討していけば、予算も少なくて済むのではないでしょうか。必要最低限から出発して、徐々に工夫していくのも良いかもしれません。或いは、それで充分だったという事もあるでしょう。シンプルに考えれば、ヨットはもっと身近な物になりはしないでしょうか。まるで、ボーリングにでも行くように、映画を見に行くように、ちょっと出かけてくる。

そうは言っても、最近販売されているヨットは何から何まで標準仕様なんてものが多いですね。買う側もそれが当たり前のように、何、それもついてないの?というお客様も多いですね。でも、標準でついているのはただじゃない。ちゃんと金額に入っています。でも、あれば便利だけど、他で代用できないか? 無くても困らない、そういう物ってないでしょうか?

個人的な感想ですが、サイズは25フィートから30フィート前後、美しいデザイン、手入れして、古くなっても使い込んだ美しさがあるヨットが好きですね。冷蔵庫?使いません。クーラーボックスで充分、清水?フットポンプで充分、スイッチ無しですぐ使えますし、それにそんなに使う事は無い。温水? これも要らない。ガスコンロ? カセットコンロで充分。それに、ガス漏れなど心配したくない。トイレ?う~ん、これはほしい。でも、ケミカルトイレとかキャンプなんかでも使うようなトイレもありますよね。ステアリングホィール? ティラーだとラダーの切れ角がすぐに解ります。ジブファーラー? 便利ですね。 でもジブが小さいならハンクスで充分。 こう考えていくとシンプルになってくる。

でも、船その物には安全性とスタビリティー、そしてある程度帆走性能が良いのが面白い。シングルハンドで楽に操船できて、いつでも気軽に楽しめるのが良い。自動車のドライブ、バイクのツーリング、自転車のサイクリング、そしてヨットのセーリング。この程度身近に感じられれば、ヨットライフは楽しくてしょうがない。



© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: