青藍(せいらん)な日々

青藍(せいらん)な日々

Talk2 第一話 ヨットを見る目を持とう



これは自動車も同じです。安い車から高級車まで、何倍も高い車が売れる。安い車が載 れないのかと言うと、ちゃんと走ってます。結局は品質の違いですね。良い材質を使う、 腕の良い職人を使う、構造が違う、工法も違う、デザインも違う。これらが総合されて、そのヨットの品質が決まり、価格が決まる。ただ、価格だけ高いヨットで品質が伴わないヨットがあるなら、それはすぐに市場から消え去る運命です。市場に残っているという事は、市場がそのヨットを受け入れているという事です。それには理由があるはずです。      

良い材質というのは、ヨットの寿命を延ばします。腕のある職人は良い仕事をし、構造が違うと船体の剛性にかかわる。工法も違えばより強く、デザインは見た目だけでは無く、そのヨットのコンセプトを表現します。これらが総合して質の高いヨットが完成する。質の高いヨットはバランスが良く、壊れにくい、ガタが来ない、寿命が長い。つまり、長い寿命を想定して建造するか、そこそこで良いと思って建造するかの違いとなります。新艇時には解りにくいかもしれませんね。でも、乗りこむと解ります。質の高いヨットは乗って楽なんです。時化るとよけい解る。車でもそうですね。同じです。良いものは良い。                 

目が慣れてくると、ある程度見ただけで解るようになります。理屈では無く、感じられるようなる。そのヨットの持つ雰囲気と言いますか、取り囲む空気が違う。艤装品はどれもだいたい同じようなメーカーの物を使っています。ハーケンやリューマーなど、しかし、それでも違う。何故か?取り付け方がしっかりしているとか、電気配線ケーブルに電飾がしないように処理されているとか、見えない部分の気配りが違う。                      

それで皆高品質ヨットを買うべきかと言うと、そういうわけではありません。予算と使い方に合わせる事です。誰でもベンツを買うべきかというと、そういうわけでは無いのと一緒です。でも、高品質の程度の良いヨットとそうでは無い新艇なら、高品質艇をお奨めします。もちろん、年式や程度にもよりますが。                                  






© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: