K君を抱っこする！！

100万ポイント山分け！1日5回検索で1ポイントもらえる

000000

ホーム | 日記 | プロフィール

2005.09.22

テーマ：アセンション(290)

カテゴリ：アセンション

昨日はK君の”抱っこ”に行ってきた。

8月は彼が風邪を引いてしまってお休みだったので、2ヵ月振りの再会。その2ヵ月の間に彼は、トイレを教えるようになった。（パチパチパチ）すごい！！

彼は着実に成長している。

それに言葉も少しづつではあるが増えている。（パパ、ママ、はいお終い、電車、ガタンゴトン、黄色、白、帰る、痛い、　はいいってらっしゃい…等）ちょっと舌足らずだけど、ちゃんと聞き取れる。

ママもとても喜んでいた。パパが朝、出かける時も「はいいってらっしゃい！」と言うから、パパもそれは喜んでいるそうだ。

K君と初めて会った一年前は、彼は私達と一度も目を合わそうとしなかったし、部屋の中をぐるぐる歩きまわって、呼びかけにも注意を向けなかったのに。

そして、「あーあー」という喃語しか話さず、ママは「ママ！」と言ってくれないことにあせりと寂しさを感じていた。

だけど今は、ちゃんと目を合わせてくれるし、絵本を開いて私に見せてくれたり、呼びかけに反応してくれる。これはママの愛と努力の賜物だろう。

K君は週に一回、療育センターに通っている。そこで手遊びやゲーム、本読みなどを通して協調性や社会性を身に付けている。机を並べてみんなで給食も食べる。挨拶や名前を聞かれて自分の名前を言ったりということもするのだそうだ。

K君もだいぶそこに慣れてきたものの、「さあ、じゃあ、次は椅子を端に寄せて手遊びをしましょう。」などと先生が指示をしても、その時している遊び（例えば本を見ていたり）を止めようとせず、かたくなに拒むんだそうだ。

何よりママが気にしているのは、名前を聞かれてもガンとして口を開かないこと。とにかく、（「これをしましょう。」「してください。」）という指示が嫌いなのだ。

これは遊子さんの言葉だが、発育の遅い子というのは、自分に向けられる周りからの（両親、祖父母、病院、近所…）不安や心配を敏感に感じ取り、”自分は大人を心配させている””自分はうまくできない”という罪悪感や劣等感を人一倍持っている場合が多いそうだ。

なので、「お名前は？」などと半ば強引にめいっぱい期待して尋ねられると、”ちゃんとできない”という自信のなさと、それへの反発で答えられないのだそうだ。

かと言って、いつまでもそれをしない状態を容認するわけにもいかない。

ママからの最近のK君の様子などをそんな風に聞きながら、自然の流れの中で、K君の抱っこに入った。

今日は初めて私が抱かせてもらった。抱いた途端にK君は、体をそり返して私の手から逃れようと力いっぱいもがき、泣きわめく。

私はK君を離さないように抱き抱える。手が離れる。それを掴む。おしりが膝から落ちる。もう一度抱きなおす。ただただ、彼を抱ききることで精一杯だった。小一時間そんな格闘を続けて、やっとだいぶ落ち着いてくれた。ハァ～。

私はK君を抱くことでいっぱいいっぱいで、ママの話も聞けず、ママの気持ちを受け止めたり、K君を慰めたり、励ましたりしてくれたのは全て遊子さんだった。

やっぱり見るとやるとじゃ大違いだ。遊子さんはK君がアトピーの病院で注射をされて怖かった事を「怖かったね～」と慰めたり、トイレが行けるようになったことを褒めたり。やはりK君はそこで一番激しく泣いていた。

”僕はちゃんとわかってる””でも、みんなが喜ぶようにできる自信がない””僕はダメだ””くやしい”そんな気持ちが溢れていた。

「大丈夫。K君はできるよ。」「嫌な時は我慢しないで、ママはこうしていつでも受け止めてくれるよ。」「K君は言いたいことは、こうして全部吐き出していいんだよ。」「その代わりさ、お名前は？っていったら、お名前言ってよ。」と名前を自分で言うまで、今回はあきらめなかった。

何度もそれを繰り返した末、やっとのことでK君は言ってくれた。それを聞いてママも遊子さんも私も拍手。「えらいね～。さすがだね。えらかったよK君」で抱っこは終わり。

いっぱい泣き、くやしさをぶつけ、達成したK君はすっきりした顔をして、床にねころんで満足顔でおくつろぎ。

その顔を見て本当に私まで幸せになってしまった。あ～、これだから止められません。今回もK君に癒されました。ホルダーとしての難しさ、やりがいを改めて教えてもらいました。

K君との出会い～その１～

K君との出会い～その２～