『母親ほど素敵な仕事はない』のよね♪

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2006.02.10

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テーマ：ママの気持ち(582)

カテゴリ：家族との時間

『７monthコースを終えて』をupしました！！

母親ほど素敵な仕事はない。

この本、もう何年前に買ったのかな？

その時　一回だけ読んで、ずっと　本棚にしまいっぱなしにしていた『母親ほど素敵な仕事はない』の背表紙に魅かれて、一気に読みました。

これを書いたのはアイリス・クラスノーというUPIで記者を長年やっていたバリバリのキャリアウーマン。彼女の大学時代には、フェミニズム運動が盛んで、「女性も世の中に出て、男性と肩を並べて活躍すべし！」という風潮がピークに達していたそう。

当然、彼女もその思想にどっぷり浸かって　キャリアの道を突き進むわけですね。

ちょっと無理をしないと付き合えないような男性をとっかえひっかえし、体型をキープし、仕事では誰にも負けないように　なりふり構わず頑張る。

こうしていれば本当になりたい自分に　いつか必ずなれる！と信じて。

でも、なにか満たされない。そんな日々の中、彼女はチャックというごく平凡な男性と出会って　彼と結婚するのです。彼女、３３歳の時です。

結婚してからも　子供をもうけてからも　彼女は仕事のペースを緩めず第一線で活躍し続けます。

しかし、第一子の死ぬか生きるかの場面に遭遇し、何が一番大事か？ということを痛いほど知らされるのです。　と同時に　どこかでまだ　仕事でのキャリアに未練が残り…。

そんな葛藤の中　少しずつ時間をかけて　「もっともっと…」を狂ったように追い求めていた時に得られなかった「今、この瞬間に生きている！」という悟りにも似た実感を　わが子４人（４０才までに次々と出産するのです）の子育ての中で得るのです。

「やっとたどり着いた。私が必死で探していた居場所はここだ！」と知った時、彼女は母親である自分の中に　ずっと探していたものを　ようやく見つけ出すのです。

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kodomonote

改めて読んでみて、私自身　母親になった時からの心の中の紆余曲折を　冷や汗をかきながら辿るはめになりました。

１８年前に第一子を生んだ時は、まだ２０代半ば。

自分なりに必死に育ててきたけれど、かなり肩に力が入っていたような気がします。

まだまだ　自分の可能性を試してみたくて　１歳半の頃から保育所に預けて　働きに出ていた私。

朝　別れる時　まだ幼かった長男が、私の髪の毛をギュッと掴んで「いやだぁ～！いかないで～！」と泣き叫んでいた姿は、今だにはっきりと思い出されます。

世の働く母親が感じる”身体が二つに引き裂かれる思い”を　私も感じながら子育てしていました。

彼が小学校入学と同時に専業主婦の道を選んだわけですが、子供と同じ時間を過ごしながら「これでいいのだろうか？私には　何の価値もないのではないだろうか？」と心が別の所を旅することもしょっちゅう。

下の子が生まれてますます子育てに熱中したけれど、それは　外に対して”良い母” をやっていた部分もあるような気もします。

あのサークル、このサークルと連れ歩き　いろいろなママ友と仲良くなり　それはそれで楽しかったのだけれど。

私自身が　子供との時間を味わった、その瞬間を充分楽しんだという実感はあまりあるとは言えません。

時期なんでしょうか？

今、そんな道を辿ってきた私の子育て人生のペースが、急速に緩んでいるような気がします。

長男の大学が決まって、今　まさに彼の長い長い休暇でして、いつも　家に一緒にいます。

多少、むさ苦しいんですが（笑）幼い時のように２人で昼ごはんを食べる時、やっと「あぁ、この子と一緒にいるんだな～」と一緒にいる瞬間を味わえるようになりました。（遅すぎますね）

今日は長男の耳鼻科に付いて行きました。３月に入ったら　彼は鼻の手術を受けるんです。

手術を受ける日は、奇しくも彼の１８歳の誕生日。う～ん、パーフェクトだなぁ。

病院の待合室で肩を並べ、検査の順番を待っている時、いっしょに歩いてきてくれた喜びでいっぱいになりました。

小さい時はやたら、「早く、早く！」と急かしていたような気がします。

”あれをさせなきゃ、あそこに連れていかなきゃ”と必死で、幼き日のかわいらしさを１０分の１も受け止められなかったんじゃないかなぁ？

これからは、前よりももっと　今　この瞬間を楽しもう！

子供との時間を味わおう！と決めました。

この本に呼ばれたのは、ちょうど私の内面がシフトした今に　ピッタリあっていたからなのです。

「このちょっとゆるゆるな感じって、こういうことだったのかぁ」って、合点がいきました。