21号議案 自転車置場


まず、第一に、自転車等駐車場の工作物及び自転車置場の安全管理についてお尋ね致します。
私もこれまでに何度も、放置自転車に関する調査で、南行徳駅に行っており、今回この議案が提出された日に、すぐに自転車置場設置予定地を実際に見て回りました。南行徳駅周辺は、内閣府発表の平成13年度全国放置自転車統計で、ワースト9位にランクされたほどで、放置自転車は至る所で目に付き、付近には狭隘な道路が多く、歩行者の円滑な通行が妨げられ、緊急時には救急活動に支障をきたすような状況にあります。
そして、南行徳駅を利用される市民の方々との意見の交換などから生じた、いくつかのことも念頭に入れ、順次お尋ね致します。
まず、第一の1点目としまして、この地区に自転車置場として、今回4つのブロックが予定されております。そして、これらの自転車置場は暫定的なものであり、随時、設置、変更、廃止をしていくものであるということですが、どのような工作物が当該自転車置場に設置されるのかお答え下さい。
また、4つの自転車置場は、それぞれ交通量など、異なった条件の場所に、設置予定ですが、全て同じような工作物の設置を予定されているのかも併せてお答え下さい。
第一の2点目としまして、歩行者の安全管理についてお尋ね致します。今回、自転車置場として予定されている4つのブロックの内、南行徳駅前ロータリーにあるAブロックと東西線高架下のBブロック以外の2つの自転車置場は、非常に狭い歩道上に設置が予定されております。JR市川駅北口で、すでに実績のある、2つの自転車置場と比べてもかなり、狭い場所に設置の予定です。南行徳市民センターの対面に予定されているCブロックの自転車置場 及び、マルエツ南行徳店 沿いの 大通りに面したDブロックの自転車置場が設置される歩道は、非常に狭いもので、歩道沿いには商店が軒を連ねており、歩道上の出入りも多く、安全管理において特に危惧されます。また、このC、及びDブロックの自転車置場は、共に交差点付近の歩道上にあり、交通量も少なくありません。例えば、Cブロックの自転車置場は、交差点に連なる、狭い歩道上に設置が予定されているので、この歩道上に、自転車置場ができると、大量の自転車が歩道に隙間なく置かれようになります。そのような状況下で、この交差点を車で通るとなると自転車の高さよりも低くなってしまう、車イスを利用されている方や子供達の姿が車からは全く確認できなくなり、危険な状況です。あたりは人通りも多く、交通量も多いので、事故の危険性は否定できないといえるでしょう。
そこで、自転車置場予定地付近における、歩行者の安全で円滑な通行を図るためにどのような安全配慮がなされるのかお答え頂きたいと思います。
また、せっかく安全確保のために自転車置場にスペースを取ったとしても、自転車置場の周辺に、次から次へと無理やり自転車を止められて行っては意味がありませんので、安全管理にどれくらいの人員が必要なのかお答えください。
そして、自転車置場が設置される歩道が、出入り口となっている商店舗などには、今回の自転車置場の設置に関して説明は行われているのか、お答えください。
第一の3点目として緊急車両についてお尋ね致します。
当該、自転車置場設置予定地付近は、主に商業地域であり、いわゆる雑居ビルが乱立しております。地震・火災などが起きた際、ビルに面した狭い歩道上に、大量の自転車等が駐輪されていると、救急・救命活動の妨げにならないのか、疑問です。例えば、Dブロック自転車置場予定地は比較的高いビルが何軒も建っており、中には、左右両側及び後ろがビルに囲まれ、出口は自転車置場が設置される歩道しかないビルがあります。このようなところに、自転車置場を設置しても、緊急時の救急活動の支障とはならないのかお答え下さい。
また今回、性質的には手数料に当たる、整理料の納付が規定されるということですので、緊急時の際の市の管理責任についてもお答え頂きたいと思います。
併せて、自転車置場の管理は委託になっておりますが、実際に消防救命活動など、急な事態が発生した時、自転車置場の自転車等が強制撤去されることも考えられますが、現場に市の責任者がいなくても、迅速な判断が現場でつくように、どのような管理体制を作っているのか、その辺の危機管理体制についてもお答え下さい。
第一の4点目としまして、事故などの緊急事態が発生した際、すみやかに措置できるように、地元警察とはどのように連携をとっていくのかお答え下さい。
また、地元の交番である南行徳駅前交番には、現時点では、市からどのようなお話しをされ、交番からはどのような意見が提言されているのかもお答え頂きたいと思います。
次に、第二の、条例制定までの計画作業・経緯について伺います。冒頭で申しましたとおり、南行徳駅前は平成13年度 全国放置自転車統計でワースト9位になったことなどから、様々な検証がなされた結果、今回暫定的な自転車置場の設置となったのでしょうが、抜本的な解決には至っていないわけであります。
そこで、第二の1点目としまして、今回の議案提出に至るまでの詳細な経緯について、どのような議論がなされたのかお答え頂きたいと思います。
第二の2点目として、昨日行われました議案第20号で質疑させて頂きましたが、この条例案について、パブリックコメントはどのようにおこなわれたのかお尋ね致します。この条例案では、自転車置場の利用者に周知期間を置いた後、平成16年4月1日から整理料の納付を求めております。
議案第20号もそうでしたが、今回の条例改正案の趣旨である、放置自転車の 問題解決も市民の方々のモラル及びマナーにも訴える事案であります。地域市民の方々の合意と協力がなければ、抜本的な問題解決も難しく、整理料の納付もスムーズにいかない場合も想定されます。いきなり行政から整理料の納付について言われた時、いくら周知期間があるといっても戸惑いがあることは確かでしょう。
従いまして、整理料の是非や、金額の設定、自転車置場設置場所についてなど、パブリックコメントの採用が有ったのかお答えください。
そして、第三の、回数券についてですが、他の自転車置場も一部回数券が使われておりますが、偽造等の防止についてどのような配慮がなされているのかお尋ね致します。一点目としては、回数券事体の偽造防止、二点目としては、回数券を受け取る時の注意事項などについて、お答えください。

再質疑
まず、再質疑の第1点目として、工作物についてですが、どのくらいのコストがかかるのでしょうか。また、緊急時の取り外しも現場の指導員が迅速に行えるような容易なものなのか。お答え下さい。
第2点目に安全管理についてですが、歩道幅が自転車置場設置後2メートル以上と言うことですが、Aブロック、及びBブロック以外の場所については疑問です。Cブロック、及びDブロックの自転車置場は、商店などに面した歩道が多く、商店の看板が歩道に出ています。歩道に自転車を置いて、更に、2メートル以上の歩行者の通路を確保すると言うのは、ちょっと無理があります。加えて、交差点に突き当たる歩道に自転車置場を設置する時は、交差点から5メートル位は自転車等を置かないような配慮がなければ、小さい子供や身障者の方の安全が確保できません。しかし、実際問題として、5メートル近くスペースを取ったら、短い歩道ですから駐輪スペースがなくなってしまいますが、交差点付近の指導員を強化するなど、その辺の安全管理についてどのようにお考えなのか、また、歩道自体の拡張、改良工事は考えているのか、大事なことなので再度、お答え下さい。
第3点目としまして、今回の自転車置場は、既存施設である、JR市川駅北口の路上駐輪場よりも狭い歩道上に計画されております。従いまして、安全管理については、既存のマニュアルに頼るのではなく、南行徳駅前に適したものを作成して事故などが回避できるような措置を行うべきですが、その点についてお答えください。
第4点目に、パブリックコメントについてですが、例えば、審議会はあくまでも市長の諮問機関であり、懇話会に至っては単に意見を聞くという意味合いしかもちません。そして審議会などは、地元地域の不特定多数の市民の意思を反映している訳ではありません。また、パブリックコメントには、案、及びそれに関わる資料を広く市民に情報公開して、コンセンサスを得るという重要な意味合いがあります。そのような点で、審議会のみでは、パブリックコメントとは言えません。条例制定作業には、市民の意見を聴くという重要なプロセスがありますが、この、議案条例制定の手続きの際におこなわれた、庁議において、このパブリックコメントについては、どのような議論がなされたのか、庁議は企画政策課所管ときいておりますので企画部長にお答え頂きたいと思います。

再々質疑
再質疑4点目のパブリックコメントについて、条例案の公表などを事前には、行えなかったのでしょうか。市民の方の意見を聴取することにより、条例制定作業の過程である、原因の究明や解決方法の選択に大いに参考になると思うのですが、ご答弁頂きたいと思います。

最後
この議案第21号では、放置自転車の抜本的な解決はなされないという欠点はありますが、試行として暫定的に行ってみるという事に関しては疑問の余地は有りませんが、安全管理についてはまだ不安が残ります。
また、パブリックコメントについては、私の質疑の趣旨と市の答弁に、まだずれがあるようなので、条例制定の方法なども含めて、議会を通じて、別に議論すべきですが、制限時間となりましたので以上で終わります。



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