議案72号 職員定数条例の一部改正について


通告に従って順次質疑いたします。
先順位者と重複しないように質疑いたしますので、宜しくお願い致します。
では、第1の定数の適正基準について、1点目の減員した定数の根拠についてお尋ね致します。
まず、職員の定数と前議案の組織改正は表裏一体のものであります。
地方公共団体は、その事務を処理するにあたっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最小の経費で最大の効果を挙げなければならないものであります。
従って、組織、職員定数もこの要件に合致することが必要です。
まず、減員した定数は、どのようにして決められたのか、例えば、本市の定数目的値があって、その目的値に向けて、積極的にアウトソーシング等の活用を促進した結果できた減員数であるのか、それとも各所属における増員要望、減員事由を勘案した上での定数なのかお答え下さい。
次に、2点目の市民サービス停滞の恐れについてお尋ね致します。
条例の提案理由には、「効率的な行政運営を図るために行ってきた事務の見直し等により、事務の執行のために必要な職員の数が減少した」とあります。
ここで言う効率とは「最小の経費で最大の効果を挙げること」であると思います。これは、コストの低下だけを表すものではなく、全体的に住民サービスが最大化するような定員数を指すものであると考えます。
そして、事務の執行のために必要な職員の数とは、まず、業務ごとに事務の執行のために必要な職員の数があり、そして課の定員、部の定員、全体の定数へと積み上げられていくものであります。
従いまして、提案理由にある「事務の執行のために必要な職員の数」を具体的にどのような基準で判断し決定しているのかお答え下さい。
続いて、効率化を図る上で、定数を減員することによって、職員の負担や時間外勤務が増大し返って非効率になるような環境側面は生じないのかお答え下さい。
続いて、今回の改正は、総合3ヵ年計画によって今後見込まれる新規事業や突発的にできる新規事業などを見込んだ人員確保等が含まれたものなのかお答え下さい。
次に3点目の効率的な職員配置について、先順位者と重ならないように質疑いたします。
 職員配置における効率的とは、市民サービスに合致した事務処理つまり、既存制度の事務処理や新制度に対する要望に対して、迅速かつ適切な事務処理を適正な職員数で行うことにあると思います。
現行の事務において来年度も同じ事務処理で良いのかというところから検討する必要があります。
例えば市民要望として、事務処理時間について迅速性が求められている場合や建築確認のように正確性と迅速性が高度に要求されている場合など、これに応える事務処理手段を考えた上で適正な定員を配置する必要があります。
そこで、法令等により事務処理期間の定めのあるものについては期間内に適正な処理がされているのか、又は迅速性を求められている事務はあるのか、このような調査を行った上で今後の見込みを勘案した適正な定数を決定しているのかお答え下さい。
次に、4点目の地方自治法及び地方公共団体の一般職の任期付職員の採用に関する法律の一部を改正する法律による任期付採用の検討についてお尋ね致します。
この改正法律により、公務の能率的運営の観点から、職が一時的又は時限的であり、任期の定めのない職員のみによることが、必ずしも効率的でない場合については、現行の専門的知識経験を有する者の任期付採用に加え、一定期間内に業務終了が見込まれる場合や、一定期間に限り業務量増加が見込まれる場合に、任期を3年、特に必要と認められる場合は、5年を限度として、競争試験又は選考により任期付職員を採用することができるようになりました。
この法律を受けて本市においても条例を制定し、当該制度を有効活用することによって、市民利益が最大化する適正な職員定数を検討できたと思います。
また条例があれば任期付職員を急遽採用できることになり、突発的な新規事業に当たっても職員に過重な負担がかかることなく、また高度な専門知識を持った任期付職員を配置することによって、より良いサービスが提供できるといったメリットも生じます。
今回の定数条例の改正にあたって、任期付職員の採用に係る条例を今議会で同時に制定し、職員定数の更なる適正化に資することは考えなかったのかお答え下さい。
最後に第2の集中改革プランとの整合性について、一点、平成21年度までの数値目標における当該議案の位置づけについてお尋ね致します。
ご案内のとおり、集中改革プランは、総務省平成17年3月29日通知の新地方行革指針に基づき、平成17年度を起点として概ね平成21年度までの具体的な取り組みを明示したものです。
そして地方公共団体は、当該プランにより、平成22年4月1日における定員目標を明示し、今年度中に公表しなければなりません。
従いまして、すでに策定は終わっていることと思いますので、定数管理についての本市の公表内容についてお答え下さい。
また、平成21年までの定員目標値と今回の条例の関係についてお答え下さい。
以上で1回目の質疑を終わります。ご答弁により再質疑させていただきます。


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