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いつかは宮古島へ
2005富士五湖
チャレンジ富士五湖 15th
[目標]上半期の目標。目指せ完走!
[パワーの源、富士山!]
朝6時に起床。
食事をしておりましたら…おぅ、何とも富士山がキレイなこと!
これだけの絶好の天候というのは、過去にも例がなかったそうです。
そんな富士絶景を垣間見ながら、私は77kmを走ることになります。
支度を整え、いざ会場へ…午前7時。
[緊張のスタート前。HANAさんご無沙汰~]
会場の富士北麓公園に到着。
着替え荷物を預かっていただき、しばし会場内を散策…こんなんありました(笑)
車に戻る最中にHANAさんと遭遇。半年振りです♪身重なのに応援ご苦労様。
HANAさん「頑張って下さいね~応援してまっす!」 ←ありがたきしあわせ♪
スタート30分前。駐車場内を周回アップ。
走感は悪くはない…いつも通り。5kmも走ればリズムが掴めそうでした。
ただ…10℃近かったとはいえ、富士山麓の朝はいささか冷え込んでいました。
序盤はあまり体が動かないかもしれない…解しながら進んでいこうと確認。
7時45分準備完了。競技場に向かいました。
「静かなるスタート。"an☆do”って誰?」
場内でしばしの説明を受けスタート地点へ。ここでアートさんに遭遇。頑張りましょう!
…何か司会者が呼んでおります。「"an☆do”のお二人、前に来て~!」 ←誰じゃそれ?
現れたのは、か細~い双子の姉妹。どーやら芸能人らしいのですが…走るってか?(驚)
「妹はぁ、皆さんと一緒に77kmに挑戦致しまぁす。」 ←おぅ、頑張れぃ!
「で、私は…5kmだけ走って、あとは皆さんを応援しまぁす!」 ←ナメとる…(笑)
とはいえ、この二人の戦歴はなかなかのものです。サロマ湖も挑戦されてましたしね。
現に、この妹は私よりもはるか先にゴールしてしまうわけで…(降参)
午前8時。静かにスタート。特段考えることなく移動を始めました。
何せ10時間ちかい長丁場…あれこれ想定したところで、終盤は「気合と根性」の世界。
行けるところまで行こう。ただし最後まで諦めずに…文字通りの「挑戦」でした。
[予想外のハイペース。8時間でゴールってか?]
まずは北麓公園を左旋回。野球場を経て、国道139号線に向かって下り坂が続きます。
この野球場を覚えておいて下さい。最後にもう一度出てきます(笑)
何せ序盤…皆さん下り坂は元気に駆け下りて行きます。私は抜かされまくり…
とはいえこれはいつものこと。私が序盤に色気を出すと、ロクなことがないわけで(苦笑)
ここはガマンガマン…まずは5kmタイムで様子をみようとマイペース。
国道139号線にシフト。東進して富士急ハイランドへ向かいます。
途中で5km地点通過。どんなんかな~?と思いきや…!?
29分23秒…? 6分/kmペース…速いよ?
「6分/kmが速いのか?」とお思いでしょうが、私としては6.5分/kmを考えてありましたとです。
序盤…それも自身ではある程度セーブしてきたつもりだったのですが…
気持ちペースを落として…次の5kmタイムで様子をみてみることにしました。
139号線を外れ北上。河口湖へ向かいます。「チャレンジ富士五湖」の所以ですね。
とはいえ、77kmの部は山中湖を走りませんで…「チャレンジ富士四湖」が正しいのかな?(笑)
10km地点通過。タイムは31分01秒…少しは落ち着いたけど、まだ速いなぁ。
走感はいいんです。一番しっくりした走り方をしているので…無理に崩すのも考えものかな?
上り坂は歩くだろうし、どーせ後半はボロボロになるわけだから…
15km地点;31分36秒、20km地点;30分00秒…20kmを2時間で走ってしまいました。
このまま行けば…8時間でゴール? ←そんなことは絶対ありえねー!
そんな戯言を考えながら…いや、考える余裕があった序盤でした。
[最初の難所。野辺山の教訓そのままに]
河口湖周回を終了、次の西湖に向かいます。
コース解説には、この時にキツい上り坂があると聞いていたのですが…きましたきました。
野辺山の序盤を思わせるような勾配です。ま、ここは無理に走らんと早歩きで。
さすがにタイムは落ちましょう。25km地点;36分28秒。それでもまだ速い方かね…?
27km関門を過ぎた後も上り坂は続いていました。意外に長い登り坂だな…
序盤のハイペースで、いささか安堵も手伝ったかもしれません。30km地点;41分37秒。
40分越えはマズいよね~と、次は踏ん張り35km地点;38分40秒。中間地点が近いぞ!
[ウルトラ感覚再来…ドミンゴさんニアミス]
39km関門に着替えが置いてあります。しばしの休息が摂れるぞ~と思っていたのですが…
4km…たった4kmがものすごく長く感じるのです。おい…まだ着かねーのか?
見えてきた標識は「37.5km」…えー?まだ1.5kmもあるのかよ??
野辺山でもそうでしたが、40km以降は距離感覚がマヒして1kmがとても長く感じました。
40km手前にして、早くもその現象が起きはじめたか…まいったな~と思っていると…
上り坂をすれ違いに下り走って来る「OR」シャツランナー…ドミンゴさんです。おぉ!
手ぬぐいがチャーム・ポイントでしたな(笑) 声を掛け合いハイタッチをしてすれ違いました。
折り返しランナーが増えているということは、関門も近いということだろう…もう少しだ。
[中間点到着、着替えて仕切りなおし]
39km関門到着。36分32秒…坂道があったとはいえ、だいぶ堕ちてきたなぁ。仕切り直さないと…
着替えは丸ごと一式取り替えました。ORシャツのスペア & CW-X。今度は半袖です。
この「半袖判断」は後々に後悔することになります…
準備終了の際、アートさんと遭遇。同時に出発しましたが、先行していただきました。
引き続き上り坂だったので、私は早歩き…(苦笑) 下り坂でペースを上げればそれでヨシ。
いよいよ「耐久モード」に入っていきました。
[賢しい計算の繰り返し…頭中パニック]
出発後、早々に40km地点到達。所要時間は5時間ちょうど…つまり13時ジャスト。
当初の目標は、7時間半で57kmだから…あと2時間半で17kmか、まぁ想定内かな?
まだまだ精神的に余裕が感じられた時期でありました。
直後に an☆do とすれ違いました。ま、負けてる~(汗)
でもま、ということは折り返しが近いということじゃろう♪もう少しで下り坂に転じるぞえ…
しかし…登れど登れど、なかなか折り返しまで着きません。いつまで続くのかな~(イライラ)
ようやく上り坂が終了。折り返し地点「浩庵」駐車場に到着。いったい今は何km地点なのか…?
私「ここは、どのくらいの地点なんですかね?」 スタッフ「…だいたい45kmぐらいだよ」
ウソだぁ…40km地点から20分ぐらいしか経ってないぞ…それで5kmも進めるはずがない。
疑心暗鬼に苛まれながら下り坂を進んでいき、距離表示を見つけた私は目を疑いました。
(よ…42.5km!? あれだけ進んでたったの2.5km? 8分/kmをオーバーしている…)
上り坂は歩いたのです。タイムロスは否めないにしても、予想外の下降具合でした。
単純計算をして…17(km)×8(分)=136(分)+α …目標もヤバくなってきたぞ(焦)
そう…この辺りから頭中はこんな感じで時間計算ばかりし始めるのです。
[折り返しエイド…ここが45kmだってか!?]
再び39km地点に戻ってきました。しかしここでの距離はどのくらいなんだろう…?
またしてもスタッフからは耳を疑うコメント…「ここが45km地点ですよ」 ←???
…ということは、往復で6km…片道3kmということのはず…なんかおかしいぞ?
足のケアを施し、出発しようししているところにアートさん三度遭遇。あれ?これからですか?
…どうやらお腹の調子が悪いご様子…無理なさらないで下さいね。
幸いなことに、私の体調は万全でした。
着替える前はヒザが悲鳴を上げ始めていたのですが、CW-Xに履き替えたらヒザ痛はどこへやら。
花粉症なんぞも発することなく、マイペースで進むことができていました。
…ここまではね。ここから変調していくんです(笑)
[Junhさん遭遇、昨年同様ありがとう!]
45km~50kmゾーン…往路の時はずっと下り坂、つまり復路はずっと上り坂となります。
とてもじゃないがペースは刻めない…専ら「野辺山」仕込みの早歩きで進む進む…
そこへすれ違いにやって来たのは、
サングラスの怪しいランナー…Junhさんでした。あれぇ?遅過ぎませんか??
Junhさん「あぁ…私、もう少しの関門でおしまいですよ」 ←そか、明日の事もありましたもんね。
レースが終わればすべてが終わりではないのは私も同じでした。
終了後、私は延々500kmの道のりを運転しなければならないのです。翌日は仕事ですから…
Junhさん「ゴール目指して頑張って下さいね!」 私「えぇ、必ず!」
チカラを注いでもらった私は、力強いコメントを発して50kmポイントへ急ぎました。
[あちこち変調…さすがフル・デイスタンス越]
50km地点は往路の際に確認しておりましたので、だいたいの距離イメージがありました。
ただ、直前に長~い登り坂がありましたので…14時半ぐらいに達したらいいかな…と。
しかし、そうは問屋が卸さない…
フル・ディスタンスを越えた領域に入った私は、身体のあちこちが変調し始めました。
相変わらず距離感覚が掴めない…随分進んだと思っても見えてきた表示は「2.5km」…
テンションが下がってしまい、直後のエイドで余分に油を売ってしまうのでした。
加えてこの頃…どうも呼吸がし辛いのです。深呼吸をしようとすると肺がはちきれそうで…(痛)
小刻みな呼吸を続け、辛抱強く走り続ける…「ここが踏ん張りどころ」と言い聞かせて…
最後の登り坂も通過、50km地点到達の時刻は14時50分。6時間50分でした。
当初の目標まではあと7kmを40分…微妙な数値になってきました。
[4月とは思えぬ寒さ…募る焦り]
レースは終盤に入りつつあります。ここからは、西湖・河口湖の南畔沿いを走るコース。
精神的には「あとは帰るだけ~」と思うのですが、如何せん身体が思うように動いてくれません。
午後の3時…一番暖かい時間であろうはずが、湖畔では冷たい強風が容赦なく吹きすさびます。
CW-Xはまだヨシしとして、半そでの私は鳥肌状態で寒さに晒されていました。
(アートさんのアドバイスを素直に受け止めていればよかった…)
直前のアートさん情報で「後半も寒さへの対策を怠りなきよう…」とは聞いていたのですが、
この時間でこれだけの気温とは想像だにしていませんでした。
半ば凍えながら55km地点を通過したとき、まさに時計が15時半を示していたのでした。
当初の目標を達成できなかった…少しずつ私の心中に「焦り」が募り始めました。
[何とか10分/km以上を…安全圏への姑息な計算]
57km関門を通過したのは、それから15分後の15時45分でした。
それほどの遅れではない…かどうかは微妙ですが、頭中ではあれこれ計算が渦巻いていました。
(残り20kmを3時間15分…10分/km以内を維持する事ができるのでろうか…?)
10分/km?とお思いでしょうが、その数値にも私は切迫していたのです。
その時の私の状態は…
何とかペースを刻んで走って 8分/km
平坦地を早歩きで 9分/km
登り坂をできる限りの早歩きで 10分以上/km といった感じでしたので…
最後に長い登り坂の存在を知っていただけに、何とか10分/km以上の余裕が欲しかったのです。
[「あとは気持ちだけ」…隣県ランナーのアドバイス]
62.5km過ぎのエイド…ホントはここを素通りして70km関門までを楽にしたかったのですが、
身体は休息を求めているようで…(苦笑)、暖かいココアをいただきました。
フと、隣で休息している方の会話が耳に入る…「富山から来てるんですよ~」
「私は石川から来たんですよ~」 ←何のためらいもなく会話に入っていった私(爆)
「石川ですか?ご苦労様です!もちろん今晩は泊まりでしょ?」 ←や、速攻帰って明日は仕事っす。
「マジっすか?野辺山だったらそれもできるんでしょうけどねぇ…」 ←えぇ?野辺山も出られたんですか?
「昨年は100kmに挑戦してね…完走時の感動は最高でしたよ」 ←だんら富士五湖は117kmっすか?
「えぇ、このレースはずっと117kmに出てるんですよ」 ←どうでしょう?このペースで完走できますかね…?
「大丈夫ですよ!ここまで来たら、あとは気持ちだけです
最後まで諦めなければ、必ず完走できますよ!」
…何か、目を醒まされた気分でした。
あれこれ考えるのではなく、最後まで気持ちを切らずに走り続けよう。
いやいや、よきアドバイスをありがとうござます!と言おうとしたら…
私を置いて、とっとと行ってしまっていました。おーいー(汗)
[まだ終れない!70km関門への怒涛の走り]
ようやく川口湖畔を終了、登り坂を経て国道139号線にシフトします。
65kmを過ぎたあたり…時刻も17時をまわっていました。
70km地点には関門があります。18時…おそらく大丈夫だろうと思っていたのですが…
…例によって「72.5km」の表示が見えてきません。まだかよ…もう達しているだろうに(怒)
イライラし始めながら72.5km地点に達したのは17時40分をまわっていました。
(あと20分で2.5km!?まずいぞ… 間に合うか?)
もう坂道だろうと、なりふり構っていられません。慌てて走り始めました。
周りのみんなも状況が分かっているのでしょう。ひと言も喋らず一心不乱に走っています。
(ここまできて、直前関門などに捕まりたくはない…頼むから間に合ってくれ!)
途中、一緒に走っていたおばちゃんランナーが立ち止まって歩き始めてしまいました。
「もう少しだから…」と言おうとしたら、別のランナーがゲキを飛ばします。
「あと少しで関門が見えてくるって!ここまで頑張って来たんだから!」
…まるで私にも言ってくれた言葉のようでした。何とか…何とか関門まで達してくれ…
祈りが通じたのでしょうか?富士急ハイランドの手前、関門到達。17時51分でした。
[ゴールに向かって…最後の休息]
あまり休息はできないので給水だけ。あと7kmか…
フと見やると…あれ?アートさん?HANAんも…体調は大丈夫ですか?
「えぇ、だいぶ回復しましたんで。何とか最後まで行けそうです」 ←よかったですね(喜)
しかし…ここから最後までは、登り坂が続くんでしょ?
「えぇ、4~5kmぐらいですかね」 ←グェェ
「でも、最後の2kmは下り坂ですから」 ←そこまでの時間がポイントということですか…
17時55分、最後になるであろう休息を終えて進み始めました。
しかし…ここからがホントに最後の正念場となります。
[絶望の淵へ…さっきのエイドはなんなのだ!?]
18時前に出発できたということで、幾分心中にゆとりがあったのは事実です。
ハイランド手前で交差点を右折、山麓道に入っていきます。
ここからは、うげっ…長々といやらしい坂道が続いておりました。
これは走り続けられないよな…と早歩きにて進む。18:30には登り終わるかな…?
そんな皮算用をしていた私は、視野に入ってきた表示に愕然としました。
「70.0km」…さっき通過したはずの70.0km地点がここにある!?
(バ、バカな…じゃ、さっきの関門は何だったんだよ!?)
時刻は18時07分。あと50分で7km計算…加えてこの延々とした登り坂…絶望さえ感じました。
("案内”に書いてあることと実際が違い過ぎるじゃねぇかよ!?何だよこれ?)
戸惑い・ショックが次第に怒りに変わり、イライラを募らせながら歩き続けました。
歩けど歩けど坂道は終らず…「72.5km」の表示も見えてこず。時間は刻々と過ぎるばかり…
(だいたい…なんだって最後にこんな坂を入れるんだ?ここまで頑張ってきたというのに)
と、今思えばコースにも文句を言っておりましたか…(苦笑)
ようやく72.5km地点通過。しかしこの時は時刻を見ていません。賢しい計算もする気なし…
[諦めムード一転、最後の大逆転を信じて…]
早歩きも次第に疲れてきました。どうせ間に合わないのなら、もうノンビリ歩いてしまおうか…
いや…せめて「~分遅れでゴール」という報告をしようと、この頃は「敗者の弁」をも考えておりました。
すると…長かった登り坂がようやく終了、一転して下り坂が目の前に開けました。
再び走り始めるもスネ,ヒザ,太ももがバリバリ状態…ロボットみたいな進み方です。
(まぁいいわ、徐々に解れてくるだろうし…あとどのくらいなんだろう?)
トコトコと進み続けると…スタッフが数人立っていて何やら叫んでいます。え?なに?
「あと2km!ここから頑張れば、まだ間に合うよ~!」 そこには間違いなく「75km」の表示が…
(あと2km!?いつの間に…)
時刻は18時43分。8.5分/kmの猶予 + 下り坂 = 何とか間に合うか!?
グイッとペースを早めました。まだそんなチカラが残っていたのか?と思えるぐらいに…
下り坂に身を任せ、倒れないよう支える感覚で…あと2kmぐらい走り続けてくれ!
途中、最後のエイドに辿り着きました。
スタッフが何やら皆に渡しています。夜光塗料を塗った簡易ブレスレットかな?
「これを付けて、輝きながらゴールしましょう」ということだったのでしょう。
しかし私は…
「ゴメンなさい!要りません~~」
立ち止まることなく、そのままスルーして走り続けました。
ここまできたら余計な色気は不要、ただただゴールしたい…その一心で走り続けました。
途中の信号も無視して(いちおー車は確認)、ひたすら走り続けました。
しかし、次第に足疲が溜まってくる…キツい、しかし立ち止まりたくない!
遠くでかすかに場内アナウンスが耳に入ってきました。競技場も近いのだろうけど…
(なにか…スタート時に見覚えのある物が見えてくれば…)
競技場の周辺の物が見えてくれば、逆算してゴールまではシュミレートできる。
そうすれば、最後のエネルギーへの起爆にもなり得る…何か見えてこないか?
と、その時…
(…野球場? …そうだ!スタートしてすぐに野球場を左旋回したんだった!)
野球場の隣の建物を経て、富士北麓競技場があったはず!
ゴールまでのルートが頭中に確立、最後のチカラが体内にみなぎってきました。
野球場を右旋回、建物の横を走り抜けると…
そこには大勢のスタッフが案内灯を持って競技場へ誘導してくれていました。
「もう少しだよ~よく頑張ったね!」 間に合った…
[初めてのテープカット…熱くなったフィニッシュ]
下り坂終了。富士北麓競技場内に入っていきました。
スタッフをはじめ、既にゴールした方々からも多くの賞賛の声がたくさん…
「おう、よく頑張ったね!」 「あと少しだよ!」 「お帰りなさい!」
…次第にこみ上げてくるものがありました。いや、もう少し我慢しないと(笑)
年とのため時刻を確認。え?18時52分?そんなに早く来れたのか??
終盤での2.5km表示との闘いがウソのようでした。
競技内はお約束のトラック一周。
もうウンザリ…と思いましたが、時間はあるわけだし味わって走ろうとゆっくり♪
ゴールするたびにコーディネーターがナンバーを読み上げていました。
「ゼッケン~番、ただ今ゴール!よく頑張ったぞ!」
私も呼んでもらえるんだろうねぇ~(ニヤニヤ) なんて考えながら最終コーナーへ。
フと見ると、ニュー○ランスのゴールテープが張ってあるではありませんか!
(おぉ~テープを切れるなんて初めてじゃ♪)
ゴール手前50m、コーディネーターが私のナンバーを読み上げてくれました。
「ゼッケンナンバー7175番、今ゴールインです。お帰りなさ~い」
…涙は出ませんでしたが、いろいろ思い出してしまって熱くなりました。
ただ漠然と走り続けてきた自分が、初めて「目標の達成」というものができた…
やればできるんだよね、最後まで諦めちゃいけないんだよね。
皆に胸を張って「完走できました」と言える…安堵の気持ちもありました。
一応、右腕は力強く握り締めてのガッツポーズです。
顔を上げておけば良かったなぁ…決して泣いているんじゃないですよ(笑)
[アートさんありがとう!タイムギリギリのラスト・ランナー]
ゲート通過後、スタッフにとっ捕まってメダルと「完走タオル」をかけられました。
タオルには「再挑戦」というのもあったらしいです。危ねぇ危ねぇ(笑)
横のベンチに座っていると、目の前にアートさんたちを発見。握手してもらおう♪
「お疲れ様でした~完走おめでとうございます!」 ←アートさんのアドバイスのおかげです!
「おめでとうございます~」 と、HANAさんも祝福してくれました。ありがとー
時刻は18:59。最終関門が閉じられようとしていました。
しかし、トラック上にはまだ多くのランナーが走り続けていました。
コーディネーターがカウント・ダウンを始めます。
「あと、30秒…15秒…最後までガンバレー!ここまで頑張ったんだから!」
皆と一緒に私も声援を送ります。「最後のひと踏ん張りだよ~!」
「あと10秒…9…8…7…6…5…ヤッター!!」 とギリギリでゴールのお姉ーちゃん、号泣。
私も、こんなドラマティックなゴールでもよかったかな? ←心臓に悪いわ(笑)
いったん車に戻り、ゲート下にて記念撮影。
髪の毛がボサボサなのは、それだけ必死だつたということでゴメンしてね。
その後、ロボット状態の私は昨晩泊まったホテルに事情を話し、
お風呂とPCを貸してもらって富士を後にしました。帰宅したのは翌朝の6時半でした(爆)
[総括]
私がウルトラを目指す理由…「人がしない事をしたい」それだけです。
5kmや10km、ハーフやフルのレースは数多く、参加者もとても多いものですが、
ウルトラやトライアスロンとなると、その人数は激減します。
実際、富士五湖に参加した石川県人は私を含めて4人だけでした。(他は皆117km)
その少数派の中に位置していたい…単に自己満足の世界なんだろうとは思います。
私の最終目標は宮古島…そういった意味でも、ウルトラへの参戦が重要だと思います。
今回の結果…完走はできましたが、歩きまくった内容は手放しでは喜べません。
来季は野辺山71kmその向こうには100kmが待っています。まだまだ途上段階ですね。
とはいえ、今回のレースは現状の自分には賛美を送ってもいいと思います。
これに終始満足することなく、次の目標に向かって精進していこうと思います。
応援いただいた方々には、あつく御礼申し上げます。ありがとうございました!
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