2or3?

2or3?

プロローグ




少年は土砂降りの中、学校から帰っている途中だった。

その少年は傘が小さすぎて自分の体が収まりきらなかった。

濡れるのがいやだったらしく、走っていた。そして、飛び出したのだった。


雨の音で車の出す騒音に気付かずに・・・・・・・・・



その後の話。

お、そこに一人で居る奴は、少年のクラスメートS田だ。

「あいつが死んでしまった。くそ!!!」

とそんなことを呟いている。

その目には一筋の涙が・・・・。

あの少年の死がよほど悲しかったようだ。


その気持ちもわかるような気がするね。
それは、彼はS田のただ一人の心を許せる人間だったから・・・。


一方、同じクラスの違う場所では。

同じく少年のクラスメート↑野が楽しそうに話しかける。

「あいつ死んでくれたおかげで葬式で学校休めたし、ひゃはは最高!!!!」

どうやら↑野は心から彼の死を喜んでいるようだ。

そして話しかけられたゴッシーがそれに答える。

「あいつ、最低だったよね、もうあいつの顔を見なくてすむと思うと、ぶっひ
ゃっひゃっひゃっひゃ!!!!」

こちらも心から彼の死をよろこんでいるようだ。


「くふぇふぇふぇふぇふぇ」

教室の隅から不気味な笑い声をあげる男が対照的な彼らを観察している。


次回へ



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