From Asia to Japan 2

遼陽に着くまで



当日面接に行くと10名弱ぐらいの人が来ているようだった。早速面接が始まった。面接官はJCC大阪の代表者とJCC大連の代表者と今回の学校の責任者の3名だ。まず言われたのが遼寧大学はもう決まってしまったので高校になりますが、いいですか?と。私も経験がないので経験を積むためにも構いませんと面接を続けてもらった。私の履歴を見て、留学経験があるということは向こうの生活も理解しているし言葉等にも問題ありませんね。と言われた。私が一番心配だったのは生活面よりも経験のない授業の方だった。それについて聞いてみると向こうにはいろいろな資料がありますし、行くまでに本を読んで準備しておけば大丈夫ですよ。との答えだった。最後ご家族の承諾は頂いてくださいね。では後日結果を連絡しますとのことで今日は終わった。面接の結果はわからないが、とりあえず今後も必要になるだろうと思って、帰り紀伊国屋へ行って日本語教師に関する本を買って帰った。

7月3日会社で私の配置移動の話があがった。会社には内緒で面接を受けていたし、もしかすると中国に行くので辞めることになるかもしれない。その結果がもし出ているのなら教えてもらおうと問い合わせた。担当者はあなた次第ですよ、との返事。意味がよくわからないので聞くとあなたの意志と家族の承諾がもらえれば行ってほしいということだった。このときまだ私は両親にも話していなかった。决まるかどうかわからなかったからだ。私にとっては意外な回答だった。面接の時ちらっと見えた名簿の中には私以外ほとんどの人が経験者か若しくは有資格者だったからだ。今思うと有資格者や経験者は給料の面であまりに安いので辞退していたのかもしれない。今の仕事もしたくなかったし、日本語教師になりたかったので家族の承諾をもらい、翌日お愿いしますと電話を入れた。すると担当者は後日、書類を送りますので記入して返送してくださいとのことだった。書類はビザ関連の書類だった。健康診断書とパスポ-トとビザ申請費用を送付した。

この書類を郵送する際問題が起こった。中国のビザを申請する場合健康診断書が必要なのは当たり前だが、担当者は会社で受けた健康診断の結果でかまわないという。私は疑問に思った。留学では市立病院以上の机関で受けた健康診断書でないとだめだったのになぜ今回はいいんだろう。留学から3年も経っているからかわったのかなとも思った。

電話がかかってきた、やはりだめだったようだ。だから言ったのに!!この担当者大丈夫?と不安になった。私が焦っていたのは8/9から韓国旅行を控えていたからだった。健康診断も行かないといけないので、ビザの申請は帰国してからということになった。出発の日までの時間がだんだんなくなってきた。

私以外に日本人の女性が行くということだ。それで彼女が早く向こうへ行きたいと言っているらしい。私は旅行も行くし、健康診断の結果もまだだし、8/19以降でないと何もできないので先に行ってもらおうと担当者に電話すると彼女も健康診断書に不備があったという。彼女は私立の病院で受けていたのだ。きちんと知らせてあげればいいのに。

そんなこんなでビザが取れたのは8/25、出発の2日前だった。何という慌ただしさだろうか。。。ビザも就労ビザではなく旅行用の1ヶ月ビザだった。それで6000円かよ!向こうで切り換えてくださいだって。出発を前にますます不安になった。。。

出発当日、関空に三の宮駅から空港バスで向かった。遅れてはいけないので父に車ではなく電車で見送ってもらった。空港でその先生と担当者に会った。先生は私よりも若そうな先生だった。軽目の食事をとり、出国手続きなどのため担当者とは別れ中へとすすんだ。そこでその先生といろいろ話をすると担当者が言っていた内容が食い違っている。やっぱりいい加減なおっさんだった。二人であの人は信用しないほうがいいね、ということで落ち着いた。その先生は経験者で資格のある先生だと思っていた私は授業のことを聞いてみた。すると意外にも私と同じだった。向こうも私を経験者だと思っていたらしい、、、。でも二人だから力を合わせて頑張りましょうね!と飛行機に乘り、初の東北沈陽桃仙空港へ向かった。向こうに行くと我々には知らされていなかった事実が待っていた、、、。
(遼陽に着いてに続く)




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