Shionの部屋

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2011/09/14

◆初音ミクの大冒険。

テーマ： ★つ・ぶ・や・き★(541713)

カテゴリ： ◆ 映像・アニメ・音楽

パソコンがテレビに代わり、
若者文化の発信地になって、どれくらい経つだろう？

私が初めてネットに繋いだのは、17年くらい前だろうか。
あの頃、アップルの大きなコンピューターが乗せてある
スチールのパソコンデスクの下で、娘は這い這いをしてた。

今や、その娘はPCを自在に使いこなして、あらゆる情報にたどり着く。
それは大好きなアーティストが発信する日常のつぶやきであったり、
噂に聞いたレストランの、見知らぬ人からのクチコミ情報だったり、
有名ダンサーの、数年前の･･彼がまだ、ライブハウスで夢を追い求め
夢中で踊っていた頃の、個人がUPした　古い私蔵映像だったりする。

知りたいことは、おおむね何でも教えてくれる、インターネット。
しかしネットの一番の功績は、検索によって知識に辿り着くことじゃなく、
「ネット発の文化」をダイレクトに、どんどん世に送り出したことだろう。

パソコンで芸術的な作品を作っても、誰かにその成果を見せたり、
楽しさを共有できなければ、優れた機能も半減だ。ネットはその「発表」の
機会やワクワクを、パソコンとネット環境を持つすべての人のものにした。

ボーカロイド、という特別な音のアートは、その大きな成果の１つだ。

雪ミク posted by (C)しおん

そして日本で一番有名なボーカロイドと言えば、何といっても、
上に載せた写真の、「初音ミク」というキャラクターだろう。

初音ミクは、１６歳の女の子。という設定の、人口音声のキャラクター。
ボーカロイドは「歌を歌わせる」ことを目的に創られた、人工音声ソフトだ。
「未来から初めての音がやって来る」という意味で名付けられたこの子は、
２００７年８月、世に出るとともに　瞬く間に人気者となって、
インターネット上に、一大文化を花開かせるきっかけとなった。

ミクのために創られる歌。ミクを描いた可愛いイラストや、CGアニメ。
ミクを世に送り出したクリプトン・フューチャー・メディアは、著作権を
厳しく課さず、「自由に描いて発表していいですよ」と世界に委ねた。
その結果、ミクは、ネット世界を縦横無尽に冒険する自由を手にした。

「ミクのために」創られた曲は数万曲にのぼるというし、グーグルで
画像検索をかけると、実に２６０万件近い画像がヒットし、表示される。
もちろんそのすべてが個人がえがいたイラスト、ということではないが、
実際に検索結果を見てみると、初音ミクがいかに愛され、たくさんの人
たちの手でネット世界を冒険し、自由を謳歌しているか、すぐに解る。
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◆グーグル画像検索結果：「 初音ミク 」

（うちの娘にも頼んで描いてもらった）

ミクは今年で４歳。いや、４回目の１６歳を迎えるのか。
もしミクを４歳とみるならば、彼女は今、自分の周囲が見え始め、
自我が確立してくる頃だろう。ミクは今、世界を見つめ始めている。

ミクは歌う。日常の小さな理不尽を。

社会の耐えがたい闇や、悲しみを。

・・・そして、希望を。

｢ Mr.Music ｣【ボーカロイドバージョン】

ミクの歌声･･･ミクによって世に送り出された曲たちは、
PCのモニター越しにそれを聴いた人間たちの歌声を呼ぶ。

「ミクが歌ったうたを、わたしも歌ってみたい。」

アーティストの手から、ミクの手へ。
ミクの手から、「生きている誰か」の手へ。

つながるアートは、私のパソコンの通して、
こんなにも、はっとする歌声を届けてくれた。

｢ Mr.Music ｣歌ってみた【栗瀬柿美黒民月】

今、私が一番お勧めの、「歌ってみた」動画の１つ。
ミクと他のボーカロイド（＝機械）たちが歌っている、１つ前の映像と、
この映像の、人間の少女たちが歌うバージョンを、ぜひ聴き比べて欲しい。

初音ミク。可愛らしい、ネットが生み出した音楽の化身。
これからもミクが広げる創造の世界に、期待していきたい。

★　緊急情報　★

日本に、言論と思想を取り締まる特殊機関が設立される！
この法律に比べたら、児ポ法なんて、可愛いくらいの恐怖法案。

ネットや自主作品に、直接乗り込み関与できる強権機関が、
今、全国各地に作られる寸前となっている！
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