でん子の しろはな日記

でん子の しろはな日記

5月8日出産編1




2:00
お腹が痛くてよく眠れない。何度もトイレに行く。


5:00
定期的な張りと痛みが。痛くて寝ていられない。これが陣痛?


7:00
あんまり痛くなってきたので、間隔をはかってみる。
そしたら5~6分間隔に痛みが。
看護婦さんに伝えたら、分娩監視装置をつけられ、その後内診。
子宮口が2センチ開いているって。
ついにお産になるのか・・・
とりあえず旦那チャマに電話で知らせて、陣痛室へ移動。


9:30
陣痛の合間を縫って、朝食をつめこむ。
それでもまだガマンできる痛み。これくらいなら楽勝かも!


10:30
なーんていってたらどんどん痛みはひどくなってきた。
しばらく我慢してみたけど、あんまり痛いので、もう一度内診してもらう。
そしたら子宮口3.5センチ開いてるって。
えぇ~、まだ3.5センチ!?全開の10センチまであと6.5センチも・・・
こんなに痛いのにぃ~!!!


11:00
今井先生が、この病院のNICUに空きがないか、小児科に問い合わせてくれた。
そしたら運良く一つだけ、ベッドがあいてるって!
赤ちゃんはここで収容してもらえることになった。
なんてラッキーなんでしょう!!!


11:30
旦那チャマから連絡をうけた母様からメール。
「どんなかんじ?あの出血はお産のしるし?張りはひどいの?」
痛みをこらえながらなんとか返信したら、今度は旦那チャマから。
「どんな具合?」って。
もうメールをうつ気力もなくって、ただ

「いたい」

って送信した。
あ~もう、腰が割れそうに痛い。
ベッドの柵をつかんで、必死に耐える。


12:00
痛みはどんどん強くなる。
寝てても起き上がっても歩いてみても、何をしても痛い!
そのうち、痛すぎてめまいがしてきた。星もチカチカとんでる。脂汗まで出てきた。
お産の前にトイレに行っておきたくて、点滴台につかまりながら何とかトイレへ。
でもあまりの痛みで、おしっこの出し方がわからない。
結局おしっこは出ないまま、部屋へ戻る。


12:20
今井先生がやってきて、羊水の量が減ってるといけないので、内診をして、羊水を足してあげる処置をするって。
その説明の間も痛くて痛くて、涙と脂汗とで顔はぐちゃぐちゃ。
あまりの痛みに思わずいきんでしまう。
そしたら今井先生が、

「でん子さん!ゆ~っくり、息をはいて~、すって~」

はっ、ここで例の呼吸法を使うのね!今こそ練習の成果を・・・
本に書いてあった事を思い出しつつ、ゆっくり息をはいたり、すったり・・・
必死にいきみたいのを我慢する。
「そうそうそう上手だね~!じゃあ、ゆっくり歩ける?分娩台まで移動しちゃおう!」


12:30
分娩台に向かうも、痛くて歩けない。
点滴台と看護婦さん、今井先生につかまりながらなんとか分娩台にあがる。
のぞきこんだ先生ひとこと。

「ありゃ、これ、もうお産になるね。頭見えてるよ。」

なんですと~!!!


12:35
看護婦さんがよく通る大きな声で「お産になりま~す!」って言ったら、
お医者様や看護婦さんがわらわら集まってきた。
みんな大急ぎで手術着に着替えてる。
そのあいだ、でん子は必死にいきむのを我慢してた。
そしたら先生が、
「もういきんでいいよ」って。
やったぁ~、やっといきんでいいのねっ!


12:40
大勢のお医者様や看護婦さんに見守られながら、陣痛の波にのって必死にいきむ。そしたら先生が、

「いいねいいね、いきむの上手だよ~。やっぱり楽器吹いてる人は違うね~!」

汗だくになりながら、先生に「ありがとうございますぅ~!」と笑える余裕が出てきた。
ここまでくると、痛みよりも「早く出したい!!!!」ってほうが勝ってる。
変なたとえだけど、特大のう○こ(ごめん、赤ちゃん!)を一生懸命出そうとしてるかんじ。
いきむたび、そのう○こがちょっとずつおりてくるのがわかる。

もうすぐ出そう!ってとき、先生に

「でん子さん、裂けちゃうといけないんで、麻酔して切るね」

ああ、これがウワサの会陰切開なのね・・・
などと思ってる余裕もなく、麻酔をされ切開。
そしたら、

「あ、赤ちゃんが出てくる!!!」

って感覚が。看護婦さんが「もういきまなくていいよ」って。


12:48

「ほぎゃ、ほぎゃ、・・・」
赤ちゃん誕生!
聞けないだろうと思っていた元気な産声が聞こえてきた。

「ああ~、泣いてる~!」

っておもわず口にしたら、涙がぽろぽろでてきた。
はぁ~、終わったんだ・・・

先生が赤ちゃんを見せてくれる。
ちっちゃいけど丸々してて、とっても元気に暴れてる。
それから赤ちゃんはすぐさま保育器に入れられるべく、吸引や体をふいたり。
その様子を分娩台の上からぼんやりながめてた。

その後、保育器に入れられた赤ちゃんがでん子の隣へ。
「さわってもいいよ」って言われたので、おそるおそる保育器の中へ手をのばす。
あたま、手、おなか・・・どこをさわってもふわふわ。

私の赤ちゃん!!!やっと会えた!

そう思ったら、また涙がでてきた。


ご対面はあっという間に終了。赤ちゃんはNICUへ。
でん子も胎盤の処置やらで、しばらく分娩台の上。そしたら先生が
「あ、旦那さんに電話してもいいよ~」

子機を渡されたけど、旦那チャマは仕事中だからケイタイじゃないと・・・
番号わかんないよ~って言ったら、
「んじゃ、ケイタイでかけてもいいよ」

先生のお許しをもらったので、分娩台の上で堂々とケイタイ使用!
旦那チャマに電話する。

「・・・ただいま、電話に出ることができません・・・」

妻の一大事やというのに、電話くらいそばにおいとかんか~い!!!
しょうがないので、ちょうどお昼休み中の時間だしもしかしたら一緒にいはるかな~、とnaba様に電話してみる。
そしたら即効出てくれた。さっすがnaba様!
旦那チャマにかわってもらって、旦那チャマの両親や実家に「うまれたよ」って連絡してもらえるよう、お願いする。


後半へつづく



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