April 12, 2006
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カテゴリ: 詩集 perfectescape
雨が上がろうとしている

聞き分けのない子供のように
長い間 だだをこねた暗雲が
泣きながら 遠くへ逝く

陽は我慢できずに 雲の隙間から飛び出し
花々は本来の色を取り戻した

すでに乾きはじめた道の上
僕は空に礼を言う

蒸発する水分が
空気に土のにおいを混ぜる
それは
若葉であり
根であり
命のにおい

僕はポケットの中のものに羽根をつけ
空へと逃がした







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Last updated  April 12, 2006 09:57:02 PM
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