April 14, 2006
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カテゴリ: 詩集 perfectescape
崩れた柱なのか 自然の石なのか
僕は冷たい鉱物の上にいる

闇が降り
ブーゲンビリアはその花を
空中へ浮かべはじめる

閉鎖された
団地の中庭

さびたブランコは
真っ直ぐに垂れ
かつての幸福を僕に教える

破れた障子
置き去りにされたカーテン

鳥もいない
蟲もいない
ただ時折 
冷たい風が
伸びきった雑草を整えては過ぎる

僕はノートを鞄にしまい
星が帰るのを待つ










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Last updated  April 14, 2006 10:17:37 PM
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