April 18, 2006
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カテゴリ: 詩集 perfectescape


ニワトリのさぼっている庭を通る
新聞配達員を信じず

友人宅の玄関の
吹き抜けに張り巡らされた
上流社会の直線を疑い

排水口の中のゲンゴロウが
けたたましくぶつかるのを
怖がる

僕は何だ
僕の組成物質は

日曜日の午後
プードルの着る
小さな赤い服を
笑い

読みもしない小説で
鞄を重く垂らし

用もないのに
机の引き出しを
開けては閉める

僕は何だ
何という生き物だ

君は知っている
僕以上に僕を知っている

君は名前のない訪問者
僕に記念品をくれる

だから僕は
君の道を通って会いに行く
上下のない王冠をあたえるために




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Last updated  April 18, 2006 08:06:50 PM
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