March 2, 2009
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カテゴリ: 詩集 戯れ言


近所の犬の鳴き声を聞いていると
実はあの少年の日から
何ひとつ変わっていないのではないかと思えてくる

しかしまたゆっくりと
片方づつまぶたを開けてみれば
やはり湯のなかには疲れた足が青白く伸びていて
月日は確実に流れていたのだと思い知る

僕はまた急いでまぶたを閉じ
どこかの家の勝手口から
カレーの匂いがするのではないかと探しにゆく






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Last updated  March 2, 2009 02:09:42 PM
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