September 18, 2009
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カテゴリ: 詩集 デイライト


西日が野球帽を照らしていた頃
母の手料理が並ぶテーブルには
僕の席があった

昼休み前の教室で
木製の床に白い日差しが落ちていた頃
人気のない校庭を見下ろせる窓辺には
僕の席があった

それは僕に用意された席
僕の居るべき場所
居なければならない場所

思えば自分の席が用意されなくなって
どれだけ時間が過ぎたろうか
自分の居場所が用意されなくなって
どれだけ日々が流れたろうか

そうそれを自由と呼んだ
あの日から

僕は今でもづっと自分自身で
自分の居場所をつくり続けている







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Last updated  October 4, 2009 11:34:20 AM
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