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2021.02.07
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​​ フレデリック・ワイズマン「チチカット・フォーリーズ(2)」元町映画館 ​ ​ 元町映画館 ​が企画に参加している 「現代アートハウス入門」 というシリーズの最終日、 第7夜 の上映に出かけました。​ ​​
​​​​​  今夜は、ドキュメンタリー映画の 巨匠? フレデリック・ワイズマン のデビュー作 「チチカット・フォーリーズ」 という映画で、レクチャーが 「観察映画」 想田和弘さん でした。ぼくの、今夜のお目当ては 想田さん のおしゃべりです。​​​​​
​​​ この企画の料金が 老人も1800円 ということもあり、見た覚えがない映画を見ようと決めて通ったのですが、今晩は例外です。​​​
 10年ほど前に、初めて見た 「演劇1」・「演劇2」 以来この監督が大好きで、映画以外の書籍やネット上の発言にも、けっこう注目しているのですが、その監督がリアルタイムにしゃべるというのですから、まあ、見ないわけにはいかないというものでしょう。 ​​​

​ そういうわけで、映画館にやってくるまでは、映画は二の次でした。しかし、映画が始まって驚きました、すっかり引き込まれてしまいましたね。 ワイズマン は、やっぱりすごかったですね。​
​​​ ​1930年 ​生まれの ​「巨匠」 ​は、今年 92歳 になるのだそうですが、今夜のレクチャーの 想田監督 によれば、まだ現役だそうです。 1967年、 当時、 弁護士 だった ワイズマン がはじめて撮った映画がこの 映画だそうです。​​​
​​ 2019年の夏だったでしょうか、 「ニューヨーク公共図書館」 を、彼の作品としては初めて見てびっくりしたことを覚えています。​
 その年の暮れに、 ​元町映画館​ が彼の特集を組んだのですが、喜び勇んで出かけました。その時、何本か見た作品の中に、今夜の 「チチカット・フォーリーズ」 もありました。​
​ 映像が映し出している世界に対する感想や、そのリアルな映像のせいで一般公開が禁じられ、こうして劇場公開されるまでに20年以上もの年月がかかったということはその時に書いて、このブログに投稿しています。(よろしければ ワイズマン「チチカット・フォーリーズ」 をのぞいてみてください。)​
​ 今回、なるほどそうかと、新たに気づいたことは、まず、一つ一つのシーンが実に入念に編集され、 ワイズマン という製作者の ​「物語」​ が映画によって作り上げられているということでした。
​​  始まりと終わりのシーとして映し出される 「演芸会」 のシーが、その典型ですが、一人一人の登場人物についても、それぞれの人物に、それぞれ固有の時間が与えられていて、映画全体の 「物語」 、​ まあ、いいかえれば、 ​「ストーリー」​ ですね、その ​「物語・ストーリー」​ を構成し、支えるエピソードとしての役割をきちんと果たしていることです。​​
​​ たとえば、 ​「偏執的」​ と診断された青年が何度か登場しますが、彼を ​「病的」​ だと診断する ​「理由・原因」​ が、実は、本人の病的徴候だけによるものではなく、本人と医師との関係性の断絶にあることが浮き彫りにされて行くのですが、その ​「断絶」​ こそが、映画が映し出している、この ​「場所」=「病院・社会」​ を支配していて、ひいては、われわれの意識をもまた支配しているのではないかという 「問い」 を意識させる仕組みになっているということです。
 個々のカットは目の前の、雑多でカオス化した、たとえば、誰が誰なのかさえわからない現象を映していますが、編集された映像を見続けるぼくは、次第に、 映画が語ろうとしていることを、ぼく自身の中で作りだして行くような感覚です。 ​​

​ そう考えていくと、最初と最後の和やかな演芸会のシーンが、単に映画への招待を暗示する枠としてではなく、 平和で友好的な世界の虚構性 をこそ ​「告発」​ しているのではなかろうか、と思わせるために配置されているともいえるということに気付かされるのです。​
 それにしても、繰り返し同じ映画を見るというのは、ボンヤリ初めてのシーンを見るのとは違う興奮を経験させるという発見は、新鮮でした。
​ さて、映画が終わって、お目当ての 想田和弘さん の登場でした。不思議ですね、ぼくはこの人と出会ったことなどありませんし、たとえ映像の上でにしろリアルタイムの姿を見たりするのは初めてだったのですが、なんというか、親しさを感じさせる映像でした。​
​ 本人が
「カメラの前で人はハイテンションになるものだ。」
​  とおっしゃっりながら、明らかにハイテンションでお話されていたのにとても好感を持ちました。​
​​​​​ それから、 ワイズマン 想田さん の違いを語ったところで、
「カメラの向こう側とこっち側の話」
​  が出てきて、 小田香さん や、昨晩の 小森はるかさん とはまた違った切り口の話になったところも興味深く聞きました。​​​​​
 映画館を出るときに ​「4勝3敗でしたね」​ と受付の女性に声をかけられてちょっと嬉しかったのでした。
 楽しい企画で、またやってほしいのですが、次は老人をターゲットに、老人格安料金を設定していただければ、頑張って ​「7戦全勝」​ を目指すのですがね。

監督フレデリック・ワイズマン
1967年製作/84分/アメリカ
原題「Titicut Follies」
2021・02・05・元町映画館no72
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最終更新日  2023.12.22 21:56:12
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