「To be, or not to be? That is the question.」という有名なセリフの場面は、ハムレットが学友のローゼンクロイツとギルデンスターンと会話していた場面だったような気がしますから、たぶん左のページの左下の場面です。でもね、そのセリフの話は解説のあらすじには出てきません。このセリフにこだわっているのは日本人だけってことはないですよね。でも、そうかもしれませんね。 まあ、もう一つ有名なオフィーリアの水死の場面は右ページの右上です。で、このお芝居に登場した人たちなんですが、ページの上に並んでいます。で、ページを繰ると、ページ全部が戯曲ハムレットの舞台であるデンマークの「エルシノア城あたり」の絵なんです。 それで、この絵の群衆の中にシェークスピアはもちろんのこと、先程の登場人物たちが、ハムレットも、オフィーリアも、父王の亡霊も、みんないるのですよというわけです。 見つけたときには、この絵本が、なんで「英文学コーナー」にあるのだと思ったのですが「これは、シェークスピア好きの大人の楽しみですな」といえないこともないくらい、まあ、手が込んでいるというか、丁寧な絵本なのでした。 まあ、こういう本で遊びながらシェイクスピアに親しむイギリスの子供が少しうらやましいですね。今「忠臣蔵だよ!」でこれをやっても、なんかそぐわないですが、イギリスで「シェークスピアだ!」というと、はまりそうですからね。お芝居ができたのは、同じくらいの時代だと思うのですが、どうしてそうなんでしょうね。「忠臣蔵」なんて、登場人物も名場面も多いうえに、「上野介を探せ!」でぴったりはまりそうなんですがね。(笑)