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2022.02.11
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​​シアン・ヘダー「コーダ」109シネマズ・ハット ​​

 なんの予備知識もなく、 「大怪獣の後始末」 とどっちにしようか悩んだ結果、時間の都合もあって選んだ映画でした。今日も 109シネマズハット でした。見たのは シアン・ヘダー監督 「コーダ」 でした。​​
 泣きました。あられもなく、声こそ出しませんでしたが、68歳のむくつけき老人がわき目も気にせず盛大に泣きました。
 もっとも 109シネマズ・ハット は、最近お気に入りですが、周囲に客がいないとても居心地のいい映画館で、いくら泣いても恥ずかしくありません。
 帰り道に 大安亭市場 でキムチとナムルをお土産に買って帰宅すると チッチキ夫人 がすでに帰っていて、夕食のお米を洗っていました。
「おかえり。寒かったねえ。どこ行ってたん」
「アンナ、アーダ、コーダ、悩んで コーダ いうの見て来てん。」
「意味わかりません!」
「あんた、絶対泣くで。まず音楽がええねん。 青春の光と影 って覚えてる?」
「カーペンターズ?」
「ちゃうちゃう。 ジョニー・ミッチェル か誰や。中学生のころラジオにかかっとったやつ。フン、フン、フーン、フフン、フー♪、いうやつ」
「あっ、これやろ、知ってる、知ってる。」
ユー・チューブ で見つけたようです。スピーカーから音楽が流れだして、また泣きそうです。
「あんた、 コーダ って知ってるか。」
「曲の最後に、盛り上がって変わるやつやろ。」
「ふーん、やっぱり知ってんねや。でもな、もう一つ意味あるらしいで。 医学書院 から出てたやろ、ケアのシリーズの本、耳が聴こえへん両親で、聴こえる子供のこと。 チルドレン オブ デフ アダルツ(Children of Deaf Adults) とかいうのの頭文字らしいで。」
「ああ、その本、覚えてる。 斎藤陽道さん の映画もそうやったね。」
「そうそう、赤ちゃんが歌うのを耳が聴こえへんお父ちゃんが体で聴くやつ。あの映画もすごかったなあ。ほんで、あの子が大きいになったのが主人公やねん。で、 主人公ルビー いうねんけどな、女の子で、歌が好きやねん。お父ちゃんもお母ちゃんも、兄ちゃんも、それが聴こえへんねん。ほんで、学芸会で ルビーちゃん が歌ってるシーンでお父ちゃんもお母ちゃんも手持無沙汰やねん。周りの人が拍手喝采してるの訝しそうに見るてるねん。見てて、ドキドキするで。そしたら、映画の音が消えるねん。やっぱり涙出るがな。そんなんとまらへやん。
 で、そっから彼女がどうするか。 ルビーちゃん には家族に聴こえてへんのがわかるんや。小さいときから聴こえへんし、しゃべられへん家族の耳と口は自分やったんやからな。」
「私、明日、見に行くことにしたから、そこまででええわ。話したいやろうけど。」
「いや、ああ、そうか。​ 斎藤陽道 ​もそうやったけど、そっからが、ホントに泣けんねんけど。」
「わかった、わかった。このキムチ美味しいなあ。この前とは違うお店?」
「うん、ナムルもいけるなあ。この前の店、もう閉まってたから、その近所。」

​​  というわけで、これを書いている今頃、 チッチキ夫人 はきっと泣いていると思います。
​ 結局、ぼくは、こういう映画が好きなのだということがよく分かりました。 シアン・ヘダー という女性の監督が、数年前に評判だったらしい 「エール」 というフランス映画をリメイクした作品だそうです。聾啞という身体的なハンディキャップを描いた作品ですが、描かれた世界が実に堂々していました。それがまず、泣けた第一の理由でした。​
​ で、家族の生き生きとしたやり取りを見ながら 「ひょっとして?」 と思いました。どこでそう思ったのかうまく言うことはできません。しかし、劇中で歌われた 「青春の光と影」 の原題は 「Both Sides Now」 ですが、ここには 「聴こえる世界」 「聴こえない世界」 がホントにあるんじゃないかと思わせる俳優たちの存在感がこの映画には漂っているように感じたのです。​
​​​ 帰宅して確認しました。父の フランク 、母の ジャッキー 、そして兄の レオ を演じた トロイア・コッツァー、マーリー・マトリン、ダニエル・デュラント は、やはり、それぞれ聾唖の俳優でした。​​​
​​ 二つ目は ルビー の歌の美しさでした。彼女は最後の山場で、聴こえない家族のために 「青春の光と影」 を手話で歌います。残念ながら、ぼくには手話がわからないのですが、その動作の美しさはわかりました。​​
​​​ 三つ目は最後の 「グワッシ」 でした。本当はちがうと思いますが、 楳図かずお 「まことちゃん」 のあの手形です。おそらく永遠の愛を誓う手形だと思いますが、旅立つ ルビー が彼女を送る家族に 「グワッシ!」 でした。​​​
 闊達な家族を演じた ​トロイア・コッツァー、マーリー・マトリン、ダニエル・デュラント​ の三人に、まず、 拍手!
​ 美しく手話で歌い、カッコよく グワッシ! を決めた ルビー(エミリア・ジョーンズ) 拍手!
​ ハンディキャップの世界を、臆せず、ひるまず、まっすぐに描いた 監督シアン・ヘダー 拍手!
​​ ああ、それから、音楽の先生、 ベルナルド先生 を演じたメキシコの喜劇役者 エウヘニオ・デルベス を、もと教員としては忘れるわけにはいきませんね。いい先生です。もちろん 拍手! ​​
​​ ついでといったらなんですが、見終えて 「泣いた、泣いた」 と帰ってきた チッチキ夫人 「あの子、きっとフラれるわよ。」 と評した、お坊ちゃん、 マイルズ君 を演じた フェルディア・ウォルシュ=ピーロ君 にも 拍手! ですね。
 ​​

監督 シアン・ヘダー
オリジナル脚本
ビクトリア・ベドス スタニスラス・カレ・ド・マルベルグ エリック・ラルティゴ トーマス・ビデガン
脚本 シアン・ヘダー
撮影 パウラ・ウイドブロ
美術 ダイアン・リーダーマン
衣装 ブレンダ・アバンダンドロ
編集 ジェロード・ブリッソン
音楽 マリウス・デ・ブリーズ
音楽プロデューサー ニック・バクスター
音楽監修 アレクサンドラ・パットサバス
キャスト
エミリア・ジョーンズ(ルビー・ロッシ)
トロイ・コッツァー(フランク・ロッシ父)
マーリー・マトリン(ジャッキー・ロッシ母)
ダニエル・デュラント(レオ・ロッシ兄)
フェルディア・ウォルシュ=ピーロ(マイルズ恋人)
エウヘニオ・デルベス(ベルナルド・ビジャロボス音楽の先生)
エイミー・フォーサイス
2021年・112分・PG12・アメリカ・フランス・カナダ合作
原題「CODA」
デヴィッド・ボウイ「スターマン」
ジョニ・ミッチェル「青春の光と影」Both Sides Now
ザ・クラッシュ「I Fought the Law」
エタ・ジェイムス「Something's Got A Hold On Me」
シャッグス「My Pal Foot Foot」
マーヴィン・ゲイ「Let's Get It On」
マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル「You're All I Need To Get By」
2022・02・09-no15・109シネマズ・ハットno7
追記2022・02・11
投稿の最後に載せているのはこの映画で歌われた歌のリストです。それから、この作品で思い出した 河合宏樹監督​ 「うたのはじまり」 の感想のリンクを貼っておきました。よろしければ覗いてみてください。


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最終更新日  2023.12.14 23:28:50
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