+シテキシソウ+

+リストカット2+



+詩音+はリストカットを止めては再発止めては再発・・・を繰り返しています。

一番長く止めていたのは中三から高校入学までの一年と少しの間。

その頃には陰口とかも未だに言われていたけど

でも仲間がいたから私は心が安定していました。

それに・・・受験があって『いい子』を演じるほうにいっぱいで

リストカットのことなんか頭にありませんでした。

受験が終わって高校に入学。

新しい生活・・・陰口を言っていた人たちとは

違う学校だからもう悩まなくていいんだ!って思っていました。

クラスの人たちはみんな好い人たちで私は大好きです。

けど・・・中三のときに付き合っていた彼氏と四月の終わりに別れました。

春休みも逢わないで連絡もしなかった。

そんな微妙な関係だったら付き合っている意味がないなぁって思って

別れを告げました。

少し経ってから+詩音+は何て自分勝手な人間なんだろうって思い

彼に申し訳なくなってしまい泣いてしまいました。

その泣いているときは授業中でしたので

+詩音+はクラスメイトに分らないように机に突っ伏して

声を凝らしながら泣いていました。

その日、家に帰ってずっとしまっておいたカッターを出して

手首を切りました。

けど前みたいに深くは切れませんでした。

リストカットを殆ど毎日して二ヶ月が過ぎました。

その間に学校の先生にリストカットのことを話しました。

最初に話したのはT先生って言う国語科の先生。

女の先生で+詩音+の憧れです。

先生に色々話していくうちに約束をしました。

リストカットはもうしない・・・と。

でもその約束は一週間と持ちませんでした。

正直者な+詩音+は約束を破ったことを先生に言いました。

言わなければわからないのに・・・

それで先生を傷つけました。

先生の心も+詩音+の手と一緒に切ってしまったのです。

そんな+詩音+なのに先生は私のことを見捨てませんでした。

+詩音+はリストカットを止めました。

それは夏服になったからと

だんだんと心も安定してきたからです。

夏休みも普通に過ごし秋になり・・・再発しました。

十一月に再発です。

その時にもT先生に相談しました。

先生は優しく「リストカットしそうになったらメールしなさい」とも

言ってくれました。

+詩音+はとっても嬉しかったです。

この時のは二週間ぐらいで治まりました。

再び先生と約束したのです。

リストカットしない、そして新たなカッターを買わない・・・と

そう、+詩音+は先生にカッターを預けたのです。

十二月になりその間、リストカットしたくなったのは何回もあったけど

+詩音+はカッターはないし買おうと思ってもお金がピンチで買いませんでした。

クリスマスに祖母からお金をもらい

+詩音+が最初に買った物は カッター でした。

冬休み中にカッターはあるけど切りませんでした。

そして新学期・・・

+詩音+は少し調子が悪くなりました。

+自律神経+の方のバランスがとれなくなったのです。

それでリストカット再発。

授業中に無気力になり不安になり保健室へ行くことが多くなりました。

そして母の誕生日に・・・+詩音+は保健室の先生に

「親御さんに話したほうが・・・」と言われ母を呼び出し

+詩音+が今、無気力であることを言いました。

それでメンタルクリニックに行くことになったでした。

無気力になったことは言ったけれど

リストカットのことは言いませんでした。

母に心配をかけたくなかったからです。

今は母は+詩音+がリストカットをしていることを知っています。

感づいたのでしょう・・・。 

リストカットは切っては止め切っては止めの繰り返し。

この周期はとっても短かったです。

でも、+詩音+は『切らない』って決めたのです。

何故なら学校のプログラムのホームステイでアメリカに行きたかったからです。

頑張って行く二週間ぐらい前から止めていました。

+詩音+にとってとっても長い期間でした。

無事、アメリカに行って

アメリカでも何度か切りたくなったけど

切るものが無かったので切れませんでした。

帰国してからも切りたかったけどエレクトーンの発表会があって

腕を出すので切れませんでした。

それがついこないだ終わって

+詩音+は再びリストカット再発です。





+詩音+はリストカットはあまり深く切らないんです。

浅い傷がたくさん・・・です。

でも、深く切りたい。

それでもっと血を出して・・・悪いものを出してしまいたい。




+リストカット3+




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