+シテキシソウ+

+詩音の生きる意味+








人の期待に応えなければならない。

応えることで自分の生きる意味を感じていた。

私は他人の期待に応えているから生きている。

応えられなければ生きていけない・・・

そんな感じだった。

今はもう殆ど他人に期待されることはなくなった。

期待やプレッシャーがつらかったのに

そのプレッシャーなどがなくなったら

私は少し虚しくなった。

「私はもう他人から要らない存在なのかもしれない・・・」

そう想ってしまった。

でも、色々な人から「生きていて欲しい」と言われた。

私は其処で自分が生きる意味をつけた。

私は誰かのために生きている・・・と。

私は生きていることに意味をつけないと駄目・・・。

よく、自分の為に生きろと言われるけど

でも私には自分のために生きることなんて出来ない。

もしかしたら心の奥底では自分の為に生きているのかもしれないけれど

でも、表面上・心の浅いところでは

自分のためには生きていない。

誰かのために生きている。


姉が赤ちゃんを産むまで何度も死にたくなった。

夏休みに死のうともした。

けど、いま私が死んだら

色々とあって姉が流産してしまうのでは・・・

其れだと姉が・・・と想い死ねなかった。

姉のために生きてきた。



常に私は誰かのために生きている。

そう考えなければ私は生きていられない。






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