泣く理由 by green
「泣く理由」 by green
歴史が遠ざかり
ゆっくりと失っていくものが確実にある
大した歴史ではない
それは平凡な毎日の積み重ね
個人的な
けれど確固たる絆の上に成り立ち
おろそかにもしなかった日々
形は崩れ去り
絆は残る
毎日 涙は溢れ
手探りで絆を確かめ
己の愚かさをかみしめる
誰が悪いのでもない
仕方のないことだったと
あなたは言うけれど
確実に傷ついたあなたと
あなたを傷つけた私
あなたを傷つけたことで
自分をも傷つけた私
憎み合って離れればよかった
あなたはひとつも私を傷つけなかった
それが
毎日私が泣く理由
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