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Neko月@ Re:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) 深い。 面白い。 はまる。 読む。 サ…
shiba_moto @ Re[1]:土橋真二郎 『ツァラトゥストラへの階段3』(09/12) しばたさんへ コメントありがとうござい…
2005.10.10
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カテゴリ: 感想
 昨日、大沢在昌さんの『 ザ・ジョーカー 』を読了。

 着手金は100万円。仕事として殺しは引き受けないが、自分の身を守るためには殺しも躊躇しない。それが裏社会のトラブルシューター・ジョーカー。盗品の奪還から人探し、連れ戻しまで何でも引き受け、解決する・・・

 大沢さんの新シリーズはハードボイルドの短編集。
 「裏社会」という言葉にダーティーな印象を持っている人は多いかもしれませんが、ジョーカーに限ってはクリーンなトラブルシューター。自分で決めたルールを自分に課し、忠実に守る。そんな生き方。おおっ、これこそハードボイルド。
 本作に収録された短編は約10年間に渡って書かれたものです(ただし、これ以前に本作に収録されていないものもある)。そのため、最近の作品と最も過去の作品ではやや時代背景に変化があって、特に最初期の「ジョーカーの当惑」(1993年)はどうしても古臭さのようなものを感じてしまいます。
 しかし、それでもおもしろいのが本作。すっと世界に入り込むことができ、さらっと読めて、あっというまに読み終えてしまえるような作品。そして、読み終えてしまうことが惜しく思える作品なのです。特にラストの「ジョーカーの伝説」は、ジョーカーの過去が絡み、物語の厚みを増しています。「どうせならもう1~2作」とも思うのですが、こういう締め方がちょうどいいのかもしれません。
 今月下旬には続編の『亡命者 ザ・ジョーカー』も発売されるそうです。楽しみです。

収録作:「ジョーカーの当惑」「雨とジョーカー」「ジョーカーの後悔」「ジョーカーと革命」「ジョーカーとレスラー」「ジョーカーの伝説」

 ちなみに、『 死ぬより簡単 』に収録された「12月のジョーカー」は既読のはずですが覚えていません・・・





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Last updated  2005.10.10 15:50:33
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