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Neko月@ Re:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) 深い。 面白い。 はまる。 読む。 サ…
shiba_moto @ Re[1]:土橋真二郎 『ツァラトゥストラへの階段3』(09/12) しばたさんへ コメントありがとうござい…
2005.10.13
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カテゴリ: 感想
 真保裕一さんの『 発火点 』を読了。

 21歳になる杉本敦也は東京で自堕落な生活を続けていた。敦也は9年前の12歳のとき父親を殺され、「父親を殺された子」という哀れみ、同情に耐えられず、それを引きずっていたのだった。やがて、父の友人だった犯人が仮出所することを知った敦也は、あの漁村へ帰ることを決意する。どうしてあの人は、父を殺したのだろうか・・・

 父を殺害された息子が、自分のあるがままの姿を受け止め、過去を悔い改め再生していく物語。 21歳の敦也の章と、12歳の敦也の章が交互に語られています。
 2年ぶりに読んだ真保作品は、扱われているテーマが既読のものよりも重く、なかなか読みすすめるのに手間取ったのは確か。「小役人シリーズ」などのほうがまだ読みやすかったと思います。
 また、最後にちょっとした驚きがあったのですが、それもスパッと切れ味が良いとは言いにくい印象。いろいろなものを詰め込みすぎているのかな。構成を含め、全体としてもう少しシンプルでも良かった気がします。
 もっとも、悪いところばかりではありません。相変わらず文章はうまいし、読み応えのある作品でした。作者の意図も十分に伝わったと思います。
 ただ、「受取人」に対して伝えたいことが一番最後に位置していて、これを読んで自分の気持ちを知ってほしいと願って送るのは、やっぱり身勝手なのではないでしょうか。そこまで深読みさせるつもりで書いているなら、それはそれですごいのですが。


発火点







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Last updated  2005.10.21 11:04:25
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