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shiba_moto @ Re[1]:土橋真二郎 『ツァラトゥストラへの階段3』(09/12) しばたさんへ コメントありがとうござい…
2007.04.30
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カテゴリ: 感想
 毎晩違う女の子と遊んでいるという噂の射水位里。実際彼の予定は数日先まで埋まっているようで、他校の生徒が教室まで「予約」にやってくる。その目に余る現状が堪忍ならない高岡霧理は彼に説教するが、しかし「予約」をすべてキャンセルする代わりに、霧理はある条件を突きつけられてしまった。なぜなら、彼にはそうせざるを得ない理由があったから。

 新井さんの新作は、恋や友情や家族のことで悩む女の子の青春物語です。ごく普通の女の子である霧理と、天然かつ並外れた金銭感覚を持つ射水との感覚のズレが楽しい作品に仕上がっています。
 霧理は本当に普通のいい子で、ただ自分がはたからどんな風に見られているのか気が付かない点と、「戦うと決めたら徹底的に戦う」というこだわりがちょっと不自然な感じもするけれど、でもまあ普通です。いや、まわりの人が変わっているからかもそう見えるのかも知れないけど。
 対する射水の設定はちょっと突飛な印象。確かにその設定の根拠付けはされているけれど、こんな子どもじみた男はちょっといないでしょ。
 本当は、手に取ったときには「説教する霧理とそれに反発する射水」という構図を想像していたんです。きっとそんなドタバタしたコメディだろうと。でも、そんな想像をきれいに裏切ってくれます。ここまでのところは。
 驚かされたのは巻末で明らかになる衝撃の事実。これとあれがこんな風につながるなんて、まさに不意打ちです。よく考えるとわかりやすいほどはっきりと伏線が引かれていたのですが、全く予想していなかったので無警戒でした。

 ということで、これは新シリーズの1巻です。非常に中途半端なところで終わってくれていて、気になって仕方ありません。こちらも無警戒に1巻完結だと思っていました。おもしろかったのでいいのですが、あんまり続くと追いかけるのが大変だなあ。
2007年4月28日読了





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Last updated  2007.05.09 15:21:25
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