積んどく? 読んどく?

PR

Profile

shiba_moto

shiba_moto

Calendar

Favorite Blog

うたたね通信社 ~… 山村まひろさん
Hard-boiled or soft… クロフネ9627さん
片手に吊革・片手に… もりのゆきさん
yanyanの日記 ya226さん
あたまのなか 三日ぼうず3さん

Comments

shiba_moto @ Re:???(05/08) 通りすがりさん >氷室さんは永眠なされ…
通りすがり@ ??? 氷室さんは永眠なされてます。
shiba_moto @ Re[1]:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) Neko月さん、こんにちは。コメントありが…
Neko月@ Re:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) 深い。 面白い。 はまる。 読む。 サ…
shiba_moto @ Re[1]:土橋真二郎 『ツァラトゥストラへの階段3』(09/12) しばたさんへ コメントありがとうござい…
2007.10.05
XML
カテゴリ: 感想

 ちょっと怖い話、くすっと笑わせてくれる話、心があたたかくなる話など23も作品があると様々なのですが、どれも北村印の判が打たれているかのようで、静かで淡々と語られる中に味わいや深みが感じられます。取り上げられたエピソードへの目のつけどころが北村さんらしいかもしれません。

 ギャップがユーモラスでおもしろい「百合子姫・怪奇毒吐き女」やシンプルでかわいらしい「雪が降って来ました」なども印象に残りましたが、やはり読み応えがあったのは後半のちょっと長めな作品たちでした。
 表題作である「1950年のバックトス」は孫の少年野球の試合を観に行った祖母の話。祖母が語りだしたのは思いもかけなかった過去の職業のこと。当時のことが目の前の出来事のようにいきいきと描かれています。想像できる結末でしたが、あたたかな気持ちにしてくれます。
 また、最後の「ほたてステーキと鰻」は『ひたがた流し』の後日談。あの人たちはこうして生きているのだなと安心させてくれるます。思い入れのある登場人物たちと再会させてくれるというのはうれしいものです。

収録作:「百物語」「万華鏡」「雁の便り」「包丁」「真夜中のダッフルコート」「昔町」「恐怖映画」「洒落小町」「凱旋」「眼」「秋」「手を冷やす」「かるかや」「雪が降って来ました」「百合子姫・怪奇毒吐き女」「ふっくらと」「大きなチョコレート」「石段・大きな木の下で」「アモンチラードの指輪」「小正月」「1950年のバックトス」「林檎の香」「ほたてステーキと鰻」
関連作:『 ひとがた流し 』『 七つの黒い夢 』(「百物語」収録)
2007年10月4日読了





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.10.05 18:55:55
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: