大英家族博物館

大英家族博物館

隣人編3



俄然大和魂が燃え盛りはじめたまるちゃん。
警察の指導通りまずは精神病の疑いがあると通報。

イギリスでは精神的に疾患があると疑われる人を通報するセクションがあり
後日地域の看護婦さんが病歴を調べ訪問や、
入院の世話等してくれるのです。
看護婦さん曰くサイコのパターンは典型的な精神疾患で
相手にするとエスカレートするので無視し続ける事が重要との事だった。

警察もサイコ宅に赴き今回は口頭で注意だが、
次回同様の事をした場合逮捕すると言う事で
厳重注意してくれることに。

こういう点イギリスは素晴らしいです。
日本なら民事不介入とか言って警察は何もしてくれませんよね。
こちらでは(地域によります。治安の悪いところは、
この程度では相手にされません。念のため)
親切に面倒見てくれます。
また、人種差別は立派な犯罪なので即刻逮捕されます。

いやはや、ようやくこれで静かになるわぁ。と安心したのもつかの間
サイコ今度は階下から一日に2~3時間連続して何か棒のようなもので
うちの床を叩く様に。
トントンなんて生易しいものではなく、
もう鬼気迫る打ち鳴らしようで。
早い日はうちはまだ夢の中の朝5時頃から。

娘は怖がって泣き始めるし、もう頭が変になりそう。
でも、ここで負けたら悔しい。
そこで、娘には
「サイコは寂しいからお友達になろうって下からサインを出してるんだよ」
となだめ、こんな時は一緒にダンスでもしようと
思いっきり足を踏み鳴らして
踊りまくりましたよ。こうなったら根競べ。

戦いの最中のある日、
ゴミ出しに行くと隣のマンションの奥さんに偶然出会った。
ロンドン暮らしはどうか?と聞かれたので思わず、
名前は出さないけれど
近所の人に嫌がらせにあってもうクタクタだと伝えた。

するともう洪水のように奥さんがしゃべりだした!
「サイコでしょ!
あの人、前にもあなた方のような家族をいびり出したのよ!
マンション中の人にあなたの中傷ビラをまいたり、
悪口言って回ってるけれど
皆相手にしてないし、関わりたくないから放って置いてるのよ。」云々。

要約すると
・ひどい目に遭っているのはうちが初めてではない。
・旦那に捨てられて離婚し、悩んでいるから幸せそうな家族が許せない。
(元旦那は隣のマンションに住んでいる。
しかもいつも夫がもうすぐ帰ってくるとか電話が来るとか、
さも一緒に生活しているように振舞っていた。 怖い...)
・自分の子供が寄り付かないから、子供が特に嫌い。
・負けるな。
という事らしかった。

げんなり...負けるとかどうとかよりも精神疾患もどきが相手じゃ、
もう逃げるが勝ち。
何されるか分からないじゃない!早いところ引っ越さないと。
決意を固めるまるちゃんであった。

しかーし、うちの契約は半年から。
これでも一年というのを短くしてもらったのだ。
不幸中の幸い。でも、半年過ぎないと出て行くことが出来ないのだ!!
うぅぅぅ。困った。それまで何とか持ちこたえられるかしら???

ところで、50万事件(前の日記参照)
こんな事が重なってうちのキウイ君は見る見る痩せて行った。
そしてまるちゃんはさらに太った。何で~!!不公平だよ!!
どうも男はストレスで痩せ、女はストレスで太るらしい。
どこまでも人生って辛く厳しいのね。
がんばれまるちゃん。自分で自分を励ますしかない私だった...

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