大英家族博物館

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大家編2


こういうトラブルは非常に多いらしくすぐにアドバイスをくれた。
その場で不動産屋に電話もしてくれたが埒が明かない。
そこでこれからはこんな流れで対応するようにとパンフレットなどくれた。

1、相手にいつまでにいくら返せという手紙を出し
  その中で期限までに返さない場合は、スモールクレイムコート(簡易裁判所みたいなもの)
  に訴え出ると言うこと。

2、期限になっても返金されない場合は、スモールクレームコートに訴え出る。

こんな感じ。
早速やってみたが、期限までに返金されなかった。
よって、スモールクレームコートに訴えでた。
これが以外に簡単。
全部ネットでできちゃうのだ。素晴らしい!!
かかる費用は30パウンドのみ。
ただし、負けた場合は相手の交通費や必要経費も支払わなければならない。

流れ的には
1、訴える。被告人にその旨の連絡が行き、2週間程度の反論の機会を与えられる。
2、期間内に被告が認めれば全額返金。
  反論があれば、裁判所に両者赴き簡易裁判。その日のうちに判決。
  なんの音沙汰も無い場合、自動的に訴えた側の勝ち。
3、判決後、期間内に返金しなければ、強制執行をかけることができる。(要50パウンド)
  これにも同じように通知、警告、と同じような順序を踏む。

と言うことになる。

うちはと言うと、不動産屋から何も言って来ないし、返金も無い。
ヤイヤイ文句を言って前家賃と、係争部分でない敷金は返させた。(2度にわたって)
最後に残った係争分もうちが勝利。
しかし、お金は返ってこない!
さらに50パウンドを支払って強制執行をかける手配が整たらようやく諸経費含めて
返してきた。ついでにこの期に及んでも自分は悪くないという超失礼な手紙付き。

しかし、強制執行分の50パウンドはまだ。
ここまで来るともう気分の問題なのでいまだに係争中。

簡単に書きましたが、実際はもう本当に胃がキリキリする様な毎日でした。
実際、大家たちがウジウジ、タラタラやってお金を返さないのは
そうすれば大概のテナントがあきらめてしまうか、
半分で良いから返せとか折れてくるからなのです。
うちだって何度そう思ったか知れません。
しかし、少し面倒なようでも、簡易裁判制度を利用すれば
殆どの場合、テナント側が勝利します。
やって損は無いはず。
そして多くの大家は訴えるというだけで、返金してくるそうです。
うちのように馬鹿な不動産屋がいると余計こじれるけれど。

ロンドンで泣き寝入りしないで生活するのも楽じゃないわ。
こうしてどんどん強い女になっていくですねぇ。


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