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北海道「鉄」三昧2007(2)
北海道『鉄』三昧2007春
(2007.5.10~13)
2日目、朝は何と5時起き!!私にしてはえらい早起きでしたね。
身支度を整え6時過ぎにはホテルをチェックアウト、昨夜のうちに借り出しておいたトヨタ・パッソで旭川市近郊の撮影ポイントへ向かった私。
今日目指したのは函館本線伊納~近文間の有名な撮影地、終日光線状態が良くないのは我慢…背景のシラカバがなんとも北海道らしく、セレクトした訳です。
このページ前半ではその戦果をまとめて掲載します。
最初にやってきたのはキハ40形の単行列車…1両で走る姿がいかにもローカルでしょ(^^ゞ
目が慣れた頃、珍客が到来…旭川から函館方面へ向かう団体臨時列車です。
この車両、1985年製のキハ183系初期車で、ベージュに赤の塗装の車両はデビュー当時のボディカラーを復元したものなのですが、中に違う色が混じってしまうといまいち美しくないですね…
しばらく列車が来ない、と気を抜いていた所にやってきた貨物列車。慌てっぷりがフレーミングに現れてますね(^^ゞ
昨日、新千歳空港から旭川まで乗ってきた785系特急形電車『スーパーホワイトアロー』です。1990年に登場した車両ですが、この秋のダイヤ改正で活躍のステージが変わる見込み。
特急『スーパーホワイトアロー』の名も消える事になっています。
1968年に登場した北海道電化の始祖711系近郊型電車…少し前に札幌に住んでおられた方にはお馴染みなクルマでしょう。
最近では急速に数を減らし、主な運用も旭川周辺と苫小牧~室蘭に限られてきました。登場から40年、こちらも姿を消すのは時間の問題です。
この車両が今回の最大のターゲット、781系特急型電車です。
1979年にデビュー以来、札幌~旭川・室蘭間の都市間特急として酷寒の地を走り続けてきましたが、後継の車両の投入により今秋で引退する事になりました。
格好だけで言うと内地を走る特急電車と似ていますが、着雪を防ぐためのデザイン上の工夫や電装品の耐寒性を向上させたりと国鉄時代の苦心が見える名車でした。
写真は札幌~旭川間の特急『ライラック』号です。
こちらは札幌と網走を結ぶ特急『オホーツク』号のキハ183系。
この「く」の字形の先頭車も781系電車と同じ1979年に登場したベテラン選手で、この時期の車両の置き換えの話も出始めているようです。
ちなみに札幌発の都市間特急でも高速化され"スーパー"のニックネームが冠されないのは網走方面への『オホーツク』だけ…375Kmを5時間30分かけて走る"鈍行"特急です。
この『オホーツク』号を捕捉した9時頃を境に、急に気温が下がり始め風も強くなり撮影続行を断念。
旭川市内へ戻りパッソを返して旭川駅へ。
札幌方面へ向かう特急を待っている最中にやってきた、キハ54型ローカル気動車。
道北と道東でこの姿を見かける事ができます…四国や九州にも同じ車体の車両がありますが、北海道仕様のこの車両はボックスシートです。
稚内からやってきたキハ261系特急『スーパー宗谷2号』で岩見沢へ。
それまで急行列車がのんびり走っていた宗谷本線に2000年から登場したスーパー特急です。
この後、岩見沢で快速列車に乗り換え札幌近郊の大麻駅へ。
ここで昼食…その模様はその3のページで紹介しますね。
大麻駅から厚別駅へ移動すべくホームに立つとやってきたのがこの列車。
「電車」じゃないんですよ、これ。ディーゼルカーなんです。
キハ201系という3両編成の通勤型ロングシート車で、主に学園都市線や函館本線の小樽以西の非電化線区で活躍する車両なんです。
4編成しかない希少車でもあります。
日に数本、電化された札幌近郊を走る列車があり、偶然遭遇したんです♪
北海道にいた時代にも乗った事がなかったんで、ラッキーでした。
厚別駅で列車を降り、再びレンタカーを。
第2の撮影地へ向かうための足ですが、終わった後に観光で使うべく翌朝返却に。
現行型のワゴンR・4WDが手配されていました…それにしてもまだスタッドレスタイヤを履いているとは重装備な(^^ゞ
第2の撮影ポイントは千歳線恵み野駅のすぐそば。
札幌中心部からわずか20分ほどでこんなに長閑な風景になるんです…北海道って。いいでしょ?
"レッドベアー"ことJR貨物最新鋭のディーゼル機関車DF200形。
高速・高頻度運転する旅客列車に足並みを揃えるべく、ディーゼルエンジンで発生させた動力で電気モータを回して走行する「電気式ディーゼル機関車」で、長編成の貨物列車をいとも軽々と牽引する力持ちです。
最近の札幌都市圏輸送の主力731系電車は、JR北海道初のオールロングシート採用車。
3両1編成で、輸送量によって2編成併結の6両での運転も行えるようになっています。
何よりの特徴が前出のキハ201系ディーゼルカーとの協調運転ができる事で、小樽~札幌間で小樽以西からのキハ201系列車との併結運転が見られます。
デザインは731系電車とキハ201系気動車は共通化され、赤い帯を巻いたものが電車、青い帯を巻いたものが気動車になります。
721系電車はJR北海道発足後初めて製作された電車で1988年から2003年までの15年にわたって増備が繰り返され、電車としてJR北海道最大の勢力を誇ります。
731系がオールロングシートなのに対し721系は転換式クロスシートで快適性を確保、新千歳空港アクセスに活躍する6両編成の快速『エアポート号』では、グリーン車並みのリクライニングシートを装備した指定席「uシート」が連結され好評を得ています。
旭川から札幌まで特急『スーパーホワイトアロー』として運転されてきた785系は、札幌駅から向きを変えて快速『エアポート』として千歳線を走行します。
今秋からは下の室蘭行き特急『すずらん』にも投入される予定。
旭川特急『ライラック』同様に781系特急形電車で運転される室蘭行き特急『すずらん』。
こちらも今秋で781系での運転を終え、以降は785系で運転されることが決まっています。
この姿も見納め、と言う訳です。
都市間輸送の高速化を図るべく、1994年に非電化区間を走る函館特急『スーパー北斗』に投入されたのがこのキハ281系特急型ディーゼルカー。
振り子式台車を履きカーブで車体を傾ける事で遠心力を打ち消し、カーブ区間での減速を大幅に減少。札幌~函館間を最速3時間で走破する韋駄天特急です。
函館に続き、道東の主要都市・釧路への所要時間短縮を目指し、キハ281系をベースに開発されたのが写真のキハ283系ディーゼルカー。
キハ281系よりも振り子角を1度深くすることでさらに性能が向上、従来約5時間掛かった札幌~釧路間が、キハ283系が投入された1997年からは最速で3時間40分で結ばれるようになりました。
釧路行き『スーパーおおぞら』は6両編成が基本ですが、日常的に3両増結を行う盛況ぶりで、9両編成の列車が身をくねらせて走る姿はダイナミックでもあります。
ここまでは旭川近郊・札幌近郊で撮影してきた鉄道写真をまとめてご紹介しました。
その3
へ続きます
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