育児に疲れを感じたら


育児に疲れを感じたら




育児に悩むお母さんが増えていることを実感している。
そんな話やニュースを聞くたびに、私は自分自身と重なって心が痛い。

私自身まだまだこれからのお母さんのひとりです。
そしていつ私自身が主役になるのかわかりません。

『育児ノイローゼ』ニュースの主役は決まってお母さん。
不思議だよね。お父さんが主役ってあまり聞かない。どうしてなんだろうね。


この人とならきっと幸せになれる・幸せにしてくれると信じ
世界中のだれでもない この人「夫」と結婚をした。
この世のなかでたった一人 心のよりどころとなる夫。
ときには その夫が追い討ちをかける。

何度も夫にSOSをだしたのに・・・『全く気が付かなかった。』と夫が言う。


こんなにがんばっているのに・・・・・って思う。
だれも私を理解してくれないと思う。

身も心も捧げている。だけどだれも評価してくれない。
どこかでみんな 母親なんだからがんばるのが あたりまえだと思っている。

不公平だと思う。独身の友だちがうらやましい。

近くには そんなこと考えたこともないお母さんもいる。
子育ての才能があるんだね。でも、私はだめだ・・・・・。

それでもなかなか弱音ははけない。私にだって意地があるのよ。

でも体力が気力が薄れていく。
夫にSOSをだす。夫もそのときは聞いてくれるけど 結局は一時しのぎ。

がんばれば がんばるほど どんどん自分が嫌いになった。

たぶん私ほど育児に向いていないお母さんはいない。
だから理想的な子育てのことはわからない。
そんなことたいしたことじゃないと 開きなおっているところもある。
育児で一番大切なのはお母さんの笑顔だけ・・・・・今はそんなことを思っている。

肩の力を抜くことがうまくできなくて 深みにはまるお母さんも多いね。

よく考えてみると 自分で自分を追い込んでいることが多かったみたい。
・・・・・だけど子育ては大変だ! そんなことないとうい人が信じられない。


赤ちゃんと向き合っている時間が 永遠に続くような気がして
どんどん自信がなくなっていく。

どうしてこんなことに なってしまったの? 赤ちゃんを重荷に感じる。
私ってひどい母親かも。

きっとだれもが 一度はそんな気持ちになる。たぶん口に出さないだけで。

それはあたなが 自分より 赤ちゃんを愛しているから。
決してあなたがダメな母親のわけじゃないよ。

産むことと 育てることはちがう。
産むのはお母さんしかできないけど
育てるのはお父さんにも別の人にもできる。

そう思いはじめたら 心は波風がはげしくなる。
どうして自分だけが・・・・・と思う。

けれどだれかに預けたとしても またちがうイライラがあるよ。

お父さんも 慣れないことにくたくたになるだけで 最初はてんで役にたたない。

あてにしないで自分のペースを作ってみよう。
それができたら お父さんも参加できるようになるはず。

どんなにがんばっても ギクシャクしてしまう自分を認めるのはくやしい。

だれもがやってきたことだから 私にだってできるはず
・・・・・そんなふうに自分にいい聞かせる毎日だった。

そのやり方がまちがっているとは思わないけれど
そうやって 自分自身がこわれていることにも気が付かないで がむしゃらに育児に没頭する。
心やさしいお母さんが 泣くこともできないで 泣いている子どもをあやしている。

あのときを思い出しながら 
少しでもあなたの育児の疲れが軽くなるようにと 祈りながら・・・・・。


育児に疲れを感じない母親はいません。

けれど、もしかしたらそれは 子どもとの闘いではなく 自分自身との闘いかもしれません。

母親の役は責任と重い荷物を背負わされる とても過酷な側面を持ち合わせていて
自分のもてる幅がせまいと 人生という長い道のりは困難をきわめます。

子どもとの関係は 育てているのではなく 育てられているのです。

急速に時代が変わるとき だれもがとまどうように
子どもの急激な成長を 目の当たりにするとき 
はじめてお母さんになったあなたが とまどわないほうが不自然です。

けれど 育児にトコトン疲れてしまう前に これだけは思いだして欲しいのです。

自分は一体どこに向かって 歩いているのか・・・・・。


『育児に疲れを感じたら』より 俣野温子著/海竜社
自分の気持ちをうまく表現できず、いつもひとりでいた。
だれかに わかってもらいたかった。母親・お母さんとしてではなく
ひとりの女性になりたかった。
そんなとき この本とであったの。
自分とおなじ思いのひとがいたら 「あなただけじゃないのよ。」ってお話したい。
この著書をおかりし わたしの言葉も入れてみたの。
ほら、あなただって同じところがあるよね。 みんないっしょだよ。

落ち込むこともあるけれど、何気ない言葉で元気になれる。勇気づけられる。心が和む。
そんなことばをひろいだしてみました。








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