いよいよ初仕込み

++　いよいよ初仕込み　++

最初の仕込みの時は、本当にドキドキしました。
劇薬といわれる苛性ソーダを扱うからです。

どんな本を見ても、苛性ソーダを扱う際には、
エプロン・ゴム手袋・メガネを装着して・・・と書かれています。

肌に付いたりすると強い刺激があるとのことですし、目に１滴でも
入ったりしたら失明する・・という怖い話しもあります。

そんなわけで、最初の苛性ソーダを扱う時は、
心臓をバクバクさせながら行いました。
（心臓の弱い人は気をつける必要があるかも）

さて、石鹸作りを始めまる前に、換気扇を回して、いざ！

まずコーヒーの空き瓶に、苛性ソーダを量りいれました。
（その時点から、もう心臓ドキドキ！）

そして、その中に精製水を流しいれ、（精製水の中に苛性
ソーダを入れたほうがいいという話もあるけど・・）
スプーンで混ぜると、湯気が昇っています。
（急激に高温になるため）

『この湯気を吸ったら、ヤバイんだわ、きっと！』と
マスクの中で息をこらしながら、できるだけ換気扇の真下で
作業を行いました。

苛性ソーダが水に溶けたのを確認し、温度計を入れると
温度計の針はみるみる上昇し、７０度を超えました。
しばらくそのまま放置して荒熱（？）がとれてから、
氷水で冷やします。（でないとガラスが割れたりするかも）

次に、ガラスのボウルにオリーブオイルを量りいれ、
コチラにも温度計を入れて、湯銭します。

苛性ソーダ水と、オリーブオイルの温度をそれぞれ約４０℃
にするのですが、これがなかなか難しい。

今なら、少々温度差があっても、投入してしまうのですが、
やはり最初ということもあって、忠実に本のとおりにしました。

氷水で冷やしたり、湯銭したり、を何度となく繰り返しながら
やっと、投入できるタイミングになったので、
オイルの中に苛性ソーダ水を、流しいれました。

すると、透明だったオイルの色が白っぽく濁ります。
本の写真のとおりだわ～とちょっぴり感動。
それから、泡だて器で約２０分間、マゼマゼします。
２０分も大変！と最初は思いましたが、今では全然余裕です。

別に生クリームを泡立てるように、一生懸命泡立てるわけでは
なく、混ぜるだけでいいんですから、本を読みながらマゼマゼ
したりしてます。（もちろんこぼさない様に注意は必要）

石鹸によっては、マゼマゼしてから早くて１５分くらい、
で型入れができるものもありますが、前田京子さんの
カスチール石鹸のレシピの場合は、型入れするまで約１日
かかります。（温度によって違いはあるようですが）

２０分かき混ぜたところで、こころなしトロッとした感じに
なってきましたが、これが、”表面に絵がかけるくらいになる”
（こういう状態をトレースが出ると表現します）まで、
型入れはできません。

気が付いた時にマゼマゼしつつ、様子を伺います。
（寝るときにはラップをしておきます）

仕込みはじめてから丸１日経ち、ようやくトレースがでてきたので
エッセンシャルオイルを投入して香りつけをしました。
香りなしでもいいけど、香りはあったほうがやっぱり楽しみが
倍増すると私は思います。

それから、用意していた牛乳パックの型へ、
石鹸タネを流しいれました。
旦那サンが、執拗に（！）『手伝ってあげるから！』と
言ってきたので、手伝ってもらいましたが、
一人でも全然できる作業です（笑）
というか、むしろ一人の方がはかどります。

型入れした牛乳パックは、保温するために、
ダンボール箱の中にカイロと一緒に入れ、
冷蔵庫の上に置いておきました。

・・とまぁ、これで、基本の仕込み作業は終りです。

次は、その石鹸がどういうふうに変化していくのかを
書いてみたいと思います。

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