2002年08月30日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
選別され箱詰めされて市場まで出荷された梨が、ダンボール箱ごとゴミ収集車に捨てられている・・・何箱も、何十箱も・・・ゴミ収集車の中でグシャッと潰される梨のアップ・・・

ニュース番組でこの映像を見たときの印象は強烈だった。tetywestにとっては瀋陽の大使館亡命事件よりもずっと身近な問題だった。最初に浮かんだ考えを正直に言うと、「ああ、tetywestの産地のミカンでなくてよかった」だった。その次に思ったのは「廃棄処分された梨を出荷した組合の真面目な生産者は、おそらく辛くて悔しくてあの映像はとても見ていられなかっただろう」だった。廃棄された梨全部が無登録農薬を使用したものではないはずだ。市場へ出荷された梨は、選果場で選別された時点で誰が栽培したものかわからなくなっている。「疑わしきは罰せよ」と全部廃棄処分されたのだ。もし、これがtetywestの産地だったら・・・と考えただけでぞっとする。

今回の処分は突然起こった。おそらく農家も市場関係者も誰も予想していなかっただろう。しかし、tetywestにはいつかは起きるんじゃないかという予感はあった。予感と言うより「願望」と言った方がより正確かもしれない。これから書こうとしていることは、このtetywestの願望を元にして生まれた「プロジェクトX=日本農業再生のシナリオ」である。(※これは完全にフィクションであり、実際に存在する団体や組織とは一切関係がありません)

※どうせ書くなら、ナレーションも徹底的に「プロジェクトX」っぽく書いてみましょうか(笑)

2001年狂牛病(BSE)問題に端を発し、雪印食品の輸入牛肉偽装問題、日本ハムの牛肉偽装問題と次々に流通の誤魔化しが摘発された。その上、中国野菜の残留農薬問題、ダイエット食品の健康被害などがマスコミによって報道され、日本の食料の安全性は完全に消費者から見放されていた。さらに世界に目を向ければ、WTOの農業交渉で日本が主張する農業の多目的機能を認めさせる事は困難になり、アメリカ合衆国やケアンズグループからの輸入障壁撤廃の声は日増しに高くなっていた。「このままでは日本の農業は崩壊する」そんな危機感を抱きながら「日本農業の再生」を賭けて勇敢に戦った人達がいた。

♪テーマミュージック(笑)

2002年7月30日に山形県において無登録農薬(ダイホルタン及びプリクトラン)を販売していた2業者が農薬取締法違反及び毒物及び劇物取締法違反の容疑で逮捕され、8月9日には、更に山形の業者に販売していた東京の業者が、農薬取締法違反の容疑で逮捕された。(山形県警及び上山(かみのやま)署)

この情報を得た農林水産省生産局生産資材課では全都道府県にこの問題に関する情報を随時提供するとともに、8月12日に東京の業者が山形県以外の業者にも販売していたとの情報を元に、翌8月13日には、都府県に対し、情報の収集、販売業者等への農薬取締法に基づく立入検査を早急に実施するよう指導した。

これを受け、30都県において、県が農林水産省、独立行政法人農薬検査所と協力して立ち入り検査を実施し、無登録農薬の処分、農産物の安全確保に当たった。この事件は、無登録農薬であることを知りつつ、販売、使用した者によって起こされた事件だった。農林水産省は各都府県に対し、販売業者及び購入農家に立ち入り、無登録農薬が流通・使用されないように、封かん、廃棄処分等の措置をとると共に、販売業者のリストから購入農家が分かるので、衛生部局との連携を取りつつ、出荷自粛、残留農薬分析等による農産物の安全性の確保措置を図るよう指導した。

これが「無登録農薬問題」の経緯だったのだが、実はこの事件の裏には極秘のシナリオが隠されていた。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2002年08月30日 12時14分23秒
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

鶴亀彰@ Re:50年前のビデオ(2)(08/08) 突然のメールで失礼致します。私はカリフ…

バックナンバー

2024年12月
2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: