2002年11月24日
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新大阪から天王寺までは地下鉄で移動して、東映ホテルにちょうど5時30分に到着した。JA果樹部会で大阪へ来るときはこのホテル以外泊まった事がない。交通の便が良いのと、東部市場から近いからだろう。今回は605号室と低い階だなあと思って部屋に入ったら、セミ・ダブルベッドが二つ並んでいた。いつものシングルの部屋より広くて快適そうだが、どうせ寝るだけなのでちょっともったいない気がした。ベッドの上に荷物を置いてすぐにロビーへ集合する。今日は宿泊客が少ないのでツインルームはホテルのサービスなのだそうだ。

ロビーでは東果大阪のM前次長が待っていた。JR天王寺駅構内を歩いて地下街に入り「あべのルシアス」の15階にある「がんこ」へ案内される。掘りこたつ式お座敷なのはゆっくりくつろげてありがたい。次長としばらく雑談をしていると仲卸の二人がやってきて宴会となった。

まずはJA果樹部会長の挨拶がある。今年の夏から秋にかけては平年の半分の雨量しかなく、ミカンの品質は最高の状態に仕上がっていること。11月15日の品質調査では、平均糖度が11.8度、酸度が1.34%だったこと。早生では前年の80%、晩生は60%の収量が予想されているので、高値販売を期待していること。今後は酸高に注意しながら販売していくので、仲卸によろしくお願いしますとの挨拶だった。

続いて仲卸のE・P・フルーツのN野さんの挨拶だった。現在、ミカンの価格は産地が期待するほど高くはない。特に小売では高い価格では売れなくなっている。スーパーが398円の売価設定をすれば、仲卸の納入価格は270円だ。仲卸はネット詰をしてスーパーに納入するが、その際の腐敗や傷果のロスが出るコストも負担しなければならないので決して楽ではない。しかし今年の御地のミカンには期待していますとの事だった。

続いて果樹部副部会長の発声でビールでの乾杯となる。40年間ミカンを栽培してきたが、今年ほど美味しいミカンができたのは初めてだ。今年のミカンが高値で販売できることを祈念して乾杯。

その後は料理が運ばれてきた。ところがいざ日記を書く段になってみると、何を食べたのかさっぱり思い出せない。鍋だったのか懐石だったのかさえ忘れている。tetywestには時々こんなことが起こる。食事よりも神経を集中しなければならないことが同時進行した場合、食事の内容は記憶からすっぽりと抜け落ちてしまうのだ。ビールは最初の一口だけで後はウーロン茶だったのは覚えているのだが・・・

宴会に東果大阪の仲卸が同席したのは今回が初めてだった。E・P・フルーツのN野さんとは店で何度か会っているのだが、ゆっくり話をした事はない。「E・P」とは「エターナル・プログレス(eternal progress)」の略だと教えてもらった程度だった。泉州屋のK玉さんは初対面だった。今回の市場回りでは、産地の情報を直接仲卸に伝えるために食事に同席してもらったのだ。tetywestは宴会の席で正面に座っていたN野さんを相手にして、去年のミカンの値段では農家は1年間タダ働きだったこと。秋の気温が9月、10月は平年より1度高く、11月になって3度低く推移したことが、ミカンの減酸や着色に理想的だったこと。9月~11月の雨量が104mmと平年の半分しかなかったが、乾燥がいかに糖度をあげるための手段として効果が高いかということ。もはや産地間競争の時代ではなく、日本中のミカン農家が同じように将来に不安を持っている等の話題を一生懸命しゃべっていた。






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最終更新日  2002年11月24日 12時15分33秒
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