Spring Has Come

誕生！そして違和感

4日前の健診で、既に子宮口が2センチ開いており
あと1週間以内に生まれるだろうと言われていたのだが、本当に予言的中。
この日の午後から不規則な痛みをたびたび感じ、3時半頃には15分おきの陣痛。
仕事中の夫に「そういうわけだけど、まだ大丈夫だと思う」とメールしたが夫は慌てて帰ってきた。
後になって思うと、慌てて帰ってきてくれてよかった。
のんびりされていたら、きっと間に合わなかったと思う。

夕方5時近くに入院し、5時45分には分娩室で子宮口全開大。
3回ほどのいきみの後、5時55分に先生の到着を待たずに伊吹、誕生。
体重2378ｇ　身長45.0cm　週数としては“早産”の粋。
春歌の時のことを思い出して陣痛と戦うのが怖くなりはしないか、とか
また死産したら・・・とか、この日まで不安はあったのに
陣痛開始から本当にスピーディーに生まれてしまい、
色々なことを思う余裕さえなかった。
後で出産証明書を見たら、「陣痛発作」と書いてあった。
私はどうやら“発作”を起こしたらしい。

何はともあれ、伊吹の産声。
少し弱弱しいけれど、それでも確かに生きて生まれてきてくれた。
そうだ、この泣き声が聞きたかったんだ。
この喜びを確認したくて、取り上げてくれた助産師に「泣きました？」と
訊ねてしまったぐらいだった。

伊吹は胎内で羊水を沢山飲んでしまって（羊水吸引症候群）、
生まれてすぐに口にチューブを入れられ、かき出されていた。
また、へその緒が普通と比べて少し短めだったらしい。
その結果、なかなか降りてこられない可能性も高かった筈なのだが
頑張って出てきてくれた。
母親の私には楽なお産でも、伊吹にとっては結構苦難の道だったようだ。
何はともあれお疲れ様。無事に生まれてきてくれたことに感謝。
夫には分娩台から電話で、女の子が生まれ、元気であることを伝えた。
早速、夫と息子たち、私の母も一緒に病院に訪れ、
産婦の私そっちのけで保育器に入る伊吹の姿を皆で見て帰っていった。

・・・しかし、小さく生まれた割には顔が妙にふっくらしているような？
　私の今までの子たちは全員細面だったのに、この子だけ違う。
　まぁ、お義母さんに似たのかな？
　（下ぶくれ気味の顔立ちだったため）
　それなら納得もいく。

その晩は喜びと興奮でろくに眠れなかったが、幸せだった。
何も問題はないと思っていた。

最初に違和感を感じたのは、翌日保育器越しに伊吹の顔を見ている時だった。
後ろから見て、首が太い。痩せているのにそこだけ肉が盛り上がってる感じ。
なんかオヤジくさい。
頭の形は横に長くて、後頭部も絶壁っぽいし。
これらも上の子達にはなかった特徴だった。

まるでダウン症みたい・・・

横から見た目つき、鼻の形。
どこかで見たことのある顔立ち。
しかし、この時はきっぱりと自分の勘を否定することにした。
・・・だってうちの家系にはいないもの。大丈夫。